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坂本沙季⑤自分で勝手に救われろ

いつからか、自分で勝手に救われろという言葉が背中に張り付いて離れなくなっていた。

誰かに何かを求めてもそこから救われようとするのは結局自分自身、自分でやるしかないみたいな意味をする言葉だ。自分の機嫌は自分でとれというのと同じ類の言葉だと考えている。
何かで読んだのか自分で思ったのかは記憶にない。


今週は何をしていても身の入らない週だった。夜を越えることに一苦労、一日を過ごすのも大変だった。
集中力が続かなくて、何をしてもなにか違う気がしてしまう。何の為か、何故なのかわからなく悲しくなることが多かった。

どこから来るのかわからない不安があって、一晩中、本を書いて、日中に読んで何が違うと思って消すことを繰り返し、何も為してないことから不安になるループ。気絶するように眠った。

でも、さまざまな予定はあって誰にも気づかれないように、身体を起こし、自分の機嫌を自分で取る。

眠れないのは言い訳にしてはいけない。できないことを言い訳にしてはいけない。それらすべてを人のせいにしてはいけない。

人々が物事に対処するその仕方は、つねにこの世の初めてであり一度きり。ぶつかることももちろん初めて。簡単に乗り越えられないことがあっても仕方ない。初めてやることはいつも難しい。

背負うことと共存するバランス。

自分で勝手に救われなきゃならない。


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