坂本沙季31.「流れる時間、打った、それで今日も終えられます」
どわどわと時間だけが過ぎて、誕生日のひとが近くにいたりするともっと時間流れるし、秋の音とか風とかを感じたりして、 え、時間の流れ、、、はや って毎日思う。毎日同じひとと顔を合わせて、あれもう本番ってきっと言ってる。
そんなことが本当に本当に毎日幸せなことだと、
引くほど重い洗濯物を背負いながらコインランドリーに今日も行きます。
乾燥機かけながら本屋に行って新しい本を買ったり、3時間もただまっすぐに歩いてみたりしている。
いろんなことを恐れているから、
家にいるときはずっと1人なのだと、約束されてしまったような日常を送ってるので、大根を煮ながらこれをすべて一人で食べなきゃならないくらいの小さいことに悩んでしまう。
昔に家族で行ったすごい田舎のバッティングセンターが、すごく楽しかったような気がしていて、全然なにも覚えていないのに、「面白かった」という鮮烈なイメージだけがフィルターのようにかけられている。
新しい記憶も重なって、どんどん面白かったが面白いになる。
今見直しているアニメも「すごかった」というフィルターだけが残っていて、私のバイクに乗りたいという欲望はここから来ていたのかもしれないという新しい発見があったりする。
だから、今日はわがままに付き合ってバッティングセンターについてきてくれたことが嬉しかった。今のわたしにとって、願いを一緒に叶えてもらえるということが本当に大きい。おそらくそれがすごくハードルの高いことだと意識してしまっているからで、何気なく叶えてもらえるのが衝撃的に感じる。
1人ならなんでも叶うことを知ってしまった。最近のわたしにとって一人で叶えることってあんまり意味なくて、何かを食べたい、も誰かと叶えたい。
だから、ホームランを打ったときにみんなが普通に笑っていることが何より嬉しかった。それ、私の人生はじめてのホームランだから、覚えておいて。
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