プロレスは全て「本気」で「本物」

「プロレスは全て本気で本物、ただし嘘はある」

私にプロレス観戦の趣味を叩き込んだじいちゃんの教えだったか、何かの本の受け売りだったかもう忘れてしまったが、四半世紀以上プロレスを見てきた中でずっと変わらぬ考えがこれ。

選手はもちろん、リングの外で働く団体のスタッフ全てのプロレスに対する想いは「本気」で
プロレスラーの肉体、そこから繰り出されるパワーやテクニック、昔ふざけて技のかけあいをした経験があるならわかると思いますけど技の痛み、これら全ては「本物」

だけど「嘘」はある。
具体的には書きませんけども、プロレスには嘘があって、それこそどっからどこまでが嘘でここは本当の部分ですよというのは、稀にリング上にいる選手ですらわからない時すらある複雑怪奇な部分です。

だからこそ最高に面白いんですけどね

整理すると
本気の連中が本物の技術と経験を駆使した嘘に全力で乗っかる

のがプロレスだと思っています。
ちなみに、「プロレスは信頼関係で成り立っている」なんて論調もあると思いますが、これは選手間のことと言うよりもむしろ、観ている側も含めた全員が「本気」の部分に信頼を置いているように感じています。

ここでプロレスの嘘の部分の話に戻るんですけど、その嘘の内容には当然好き・嫌いは出るんですよ。
ただ、根っこにある本気の部分を信頼しているから、好きな部分は絶賛し、嫌いな部分は文句言いながらも、プロレス自体は観続けていく。この繰り返しなんですよね。

逆に「本気」の部分に疑問を持ってしまったら無理せず距離を置くべきだと思います。これもまた大事なこと。

で、何が言いたかったかというと、そんな本気と本物が凝縮された嘘まみれの祭典

DESPE-invitacional (デスペ・インビタショナル)

という大会が先日行われました。はい、このnoteを書くきっかけです。

観る方法が今のところ新日本プロレスワールドのPPVのみで、期限が8/31までなのでまだ観れます。
(一部血が流れる場面と、プロレス技以外の痛みが伝わってくる場面がありますが、そこが苦手でなければ損はしないと思います)
もう色々情報は出ているので内容についてはあえて語りませんが、神興行でした。
是非、プロレスの当たり判定の大きさを存分に堪能して下さい。

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