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アパート契約まで、1ヶ月間滞在した学生宿舎

南京大学の外国人学生用の宿舎「西苑」は、20階建ての建物です。
(南京市上海路金銀街20号)

部屋の種類

部屋のタイプは以下の3種類があります。

1. トイレとシャワーの共用シングル
2. ツインルーム
3. トイレとシャワー付きのシングル

男女別にフロアが分かれており、それぞれのフロアには共用のコンロと冷蔵庫があります。設備は非常に小さいため、ほとんどの学生は自炊をせずに外で食事をすることが多いです。

私はトイレとシャワー共用のツインルーム(1日8ドル)を選びました。
部屋の設備は年季が入っており、荷物棚、学習机、硬いベッドが備わっています。ベッドには薄い掛け布団と敷布団が付いています。さらに、テレビ、空調、ファン、暖房、プリペイド式の電話、インターネットも完備されています。

南京大学宿舎
写真を撮っていなかったため
転載フリーのサイトさんの画像です。

宿舎には多くの留学生が住んでおり、安心感があります。しかし、外国人対応料金のため、現地の不動産相場と比べると非常に高価です。私は奨学生ではないので部屋代は自費で賄わなければなりません。節約のために外部のマンションやアパートを借りるつもりだったため、宿舎の利用は日割りで支払うことにしました。

他大学の宿舎から南京大学へ通うことに

H教授が勤めている南京中医薬大学にも外国人用の宿舎があると聞いたので、翌日に見学し、そのまま中医薬大学の宿舎に引っ越すことにしました。到着後1日しか経っていないので荷物も解いておらず、引っ越しはあっという間に終わりました。

中国医薬大学の外国人宿舎。
不便ではありますが、部屋は綺麗で広く、ベッドもスプリングが効いていました。

こちらの宿舎は1日4ドルで、私は外部学生なので1日5ドルです。
設備は机、椅子、デスクライト、テレビ、天井のファンのみで、空調やインターネットはありません。

トイレとお風呂、洗面台が共用なのは南京大学と同じですが、
共用のコンロや冷蔵庫はありません。

多くの学生は自分で空調を備え付けていました。
韓国人学生たちは交渉して空調を無料で付けてもらったそうです。さすが…

南京大学に比べて留学生は少なく、特に日本人は私を含めて三人だけでした。何かトラブルがあっても中国語を使うしかないというのは、語学学習に適した環境でした。

1ヶ月後には外部のアパートに移ったので、ここに滞在した時間はわずかでしたが、「異国で中国を学ぶ」という共通点はあっという間に学生同士の距離を近づけました。大学の授業が始まる前に、ここで気の合う友人がたくさんでき、「留学生語」とでもいいますか、留学生という特殊なコミュニティ間だけで通じる独特な中国語が上達しました。

学習環境について

部屋を見学に来たH教授の大学生の息子さん、テン君によると、現地の大学生の宿舎は二段ベッドがぎっしり並び、机もないケースがほとんどなので、外国人学生用の宿舎は素晴らしいとのことでした。勉強する上で環境は大事と言われますが、設備における環境は強い向学心の前にはあまり影響がないのかもしれません。

南京大学は世界大学ランキングに入るほど優秀な由緒ある大学ですが、外国人のいない本科生の講義室にはエアコンがなく、ファンが備え付けられているのみで、大汗をかきながら学んでいる学生ばかりでした。

中国の南京は「中国三大火炉」(中国三大釜戸)の一つとして知られるほど、夏の猛暑で有名です。それでも空調がない環境で学ぶ彼らの姿は、私にとって驚きでした。大した実績もない我が日本の母校の大学(悪口ごめんなさい)は、夏になると無人の教室さえ冷蔵庫のような寒さになり、カーディガンが手放せません。そのギャップに衝撃を受けました。いつか彼らが、日本の学生を抜き、大きなビジネスの波を起こすのだろうと感じました。

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