私が文章を書く理由



5年程前から別のサイトで細々と文章を書いていた。

誰かに読んで欲しかったわけではないので、SNSの連携はしなかったし、文章を書いていることを公言することもなかった。

ただ自分の頭と感情の整理をするために書いていた。

偶然私の記事を見つけたどこかの誰かが読んでいるらしかったけど、たしか10人いるかいないかくらいだったと思う。

それで全然良かった。そのときは自分のために書いていたから。



書く理由が変わったのは2年前。

今まで自分のために書いていたけど、ある時、"伝えるために書きたい"と思った。

というか、そのときはとにかく書かなきゃ!という強い衝動でキーボードを叩き続けていたから意識が変わったと自覚したのは今になってからなのだけど。

当時好きになったばかりのアイドルの動画を見て、彼らがどんなグループなのかを分析した文章を書いた。
何度も動画を見て、文章の構成を練って、推敲も何度もして。
自由に使える時間を最大限に使って、1週間夢中で書き続けた。

固定の読者がいたわけでもないしSNSでの拡散力もなかったから、こんなに必死になって書いても誰も読んでくれないんじゃないかと思ったけれど、勢いに任せてTwitterでも共有した。

投稿してから数日後に、幸運にもそのアイドルのファンの方が記事を見つけて拡散してくれた。
結果たくさんの人に読んでもらえた。
いろんな人に読んでもらえた上に、わざわざ感想やお礼を伝えてくれる方もいた。

ちゃんと伝わったと思えてとても嬉しかった。



その記事を書いたとき、読んでもらえる見込みがなくてもある明確な目的があった。

それは、私が書いた記事をきっかけに、題材にした動画を見てもらうこと。

1回でも動画の再生回数が増えたらという淡い期待で、動画を見返したくなる構成にしたり、そのアイドルのファンでない方からもいい印象を持ってもらえるように表現に気をつけたりした。

繰り返すけど、そこまで気を遣って書いたところで誰にも読んでもらえない可能性のほうが高かった。

それでも書きたくてしょうがなかったし、たったひとりでいいから動画を見てくれる人がいたら報われると思った。


記事が拡散され始めてから、感想を読みたくてTwitterを徘徊していたとき、「このブログを読みたくて動画を見た」という言葉を見つけた。

書いて良かったと心底思った。
自分が好きでやったことではあったけど、報われたと思った。




あの時読んでくださった方々、ありがとうございました。

おかげで書くことが好きになりました。




それからは自分のためではなく、伝えたいことができたら書くようになった。

だけど、自意識過剰なプレッシャーでラフに書けなくなってきたので、もうひとつ書く場所を増やそうと思い、noteを始めることにした。


何を書くか、どれくらいの頻度で書くかは決めていないけど、もしかしたら続かないかもしれないけど、気まぐれに書くことを楽しんでいきたいな。





この記事が参加している募集

#自己紹介

233,142件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?