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着ると気持ちがウキウキする服を買ったら、心が晴れた話

このご時世だからなのか、年末にかけて、これといった理由もないのになんだかやたらと色んなことに不安を感じてしまっていた。それが、気持ちが浮き立つ服を選び、着るようにしたら、色々前向きになったという話です。

きっかけは、20年来の友人に10年ぶりに会ったこと
大学時代の友人と久しぶりに会った。その時に、話の流れで「気持ちの上がる服を着てる?」と友人に聞かれ、私は考え込んでしまった。
手持ちの服を思い返しても、コレ、という服が思い浮かばない。

気持ちの上がる服ってなんだ?

なんだか全然よくわからない。

私にとっての気持ちの上がる服とは何か?
この友人の言葉がなんだかひっかかり、その後気持ちの上がる服とは何か、考えを整理をしてみることにした。

現在のヘビロテ服(冬)
・ユニクロのセーター
・黒やグレーのスカート、デニムやチノパン
・スニーカー(コンバース、スタンスミスなど)

やべー、全然ない。心が浮き立つ服が。
無彩色だらけの中ひとつだけ、シンゾーンのベージュのチノパンはお気に入りで、少し心がウキ、くらいはする。
さらに服を並べてみて気付いたことが一つ。それは、私の好きな服ではなく、「世間様から年相応に見える服」だということ。服探しの基準も、着回し、コスパがよくて高見えする無難系。

じゃあ、私の心が浮き立つ好きな服って何なのか?
と言う問題にぶち当たった。友人曰く、大学時代の私は赤とか緑とか、カラフルな服着ていたとのこと。
…たしかにそうだ。
あの頃は裏原から渋谷、代官山まで一日かけてはしごして、かわいい服を選んで買うのが楽しくてたまらなかった。赤とか緑、確かに着てたわ。

あの時の自分を私はどこに置いてきたのだろうか。
20年近く仕事してたから、気づかないうちに、仕事脳にプライベートも侵食されたのかもしれないな、と思う。
その真綿系事実に驚愕しつつ、もはや仕事もしていない私が、世間体を気にして服を着る必要もない。とはいえ、大学時代に着てたカラフルな服を、別に今着たいわけでもない。なんか違う。

今の私にフィットする好きな服探しをすることにした。

ネットで俯瞰したら見えた、私の浮き立ち系アイテム
近くのモールに行って、直感を頼りに浮き立つ服を探してみた。これまた全然ない。ない全然。一体わたしは今までどこで服を買っていたんだ?と思うくらい。
ネットで探した。好きかもと思うアイテムをお気に入り登録し、そのアイテムたちを俯瞰してみた。そしたらある傾向が見えた。
白とベージュだらけ。
そうか。私は白〜ベージュ系の明るい色が着たいのか。もう一つ気付いたのは、量産系の服では心は浮き立たないということ。ちょっと何かしら主張のあるものや、少しディテールが変わっている服がいい。

ということで、オンオフ色々探して買ったのが、
アイボリーのセーター。(意外と普通w)
袖のディテールが凝っていて、短め丈でなんともかわいい。この時は結局アウトレットで出会ったのだが、着たら確かに心が浮き立った。

それからというもの、ちょっと外出といえばこのセーターばかり着た。着すぎだよなと思いつつ止められない。少し値は張ったが、完全に一冬で元は取ったと胸を張って言える。
私的浮き立ち系服がわかり、春に向けてもワンアイテム投入しちゃうぞ、とかねてから気になっていたベストを探した。
心で選んだ浮き立ち系アイテムは必ず着ることがわかったから、値段じゃなくて欲しいやつを探した。
で、また色々探して、高かったけど、3万近くするベストを買った。ハッキリ言って超お気に入り。春先は毎回こればかり着ていた。

着回し、コスパのよい無難系はやめて、着回し無視、着たい服を着るをファーストプライオリティに。
幸いコロナ禍で毎日会う人は家族くらいだし、毎回外出する時に同じコーデでも全然気にならない。

それからというもの、服を買うのも着るのも楽しくなった。また、今までは何か買ってもすぐ次が欲しくなっていたのだが、気に入ったものを買うようにしたら、ワンシーズンにワンアイテムだけで、充足感が得られるようになった。
さらに、浮き立つ服探しに没頭していたら、年末ごろの不安になる気持ちがすっかり影を潜め、浮き立つ服に出会った時の高揚感と充足感に包まれいる自分がいた。

ほんとにいいことずくめで、ほんの小さな日常を変えるだけで、気持ちってかわるんだなと思った。

たかが服、されど服。
どんなものでも身に纏えれば事足りてしまうものだけど、こんな時だからこそ、自分のためにおしゃれを楽しむことはとても大事なことだと思う。
今のすなおな自分に気づけた服探し。これからも心の浮き立つ服を着て外に出て行きたいなと思う。

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