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アセットマネジメント業界のキャリアパス
新卒
アセットマネジメント業界にはどのようなキャリアパスがあるのだろうか?
まずキャリアを考える上で、アセットマネジメント業界へ入ることが必要だ。主に新卒で入社するか、中途採用で入社するかのパターンだろう。一般的に日系アセットマネジメント会社は新卒採用が多く、外資系では中途採用のほうが多い。日系では7-8割新卒(銀行からの出向を含む)で外資系では1割―3割程度が新卒というイメージである。もちろん外資系の中には新卒を採用していない会社も多い。代表的な外資系運用会社の新卒社員比率は以下の様だろう。
フィデリティ投信 1割弱
ブラックロックジャパン ほぼゼロ
ピムコジャパン ほぼゼロ
アムンディ ほぼゼロ
JPモルガンアセット 2-3割
ゴールドマンサックスアセット 2-3割
シュローダーインベストメント ほぼゼロ
T Rowe Price ほぼゼロ
パインブリッジインベストメンツ ほぼゼロ
やはり新卒で外資系の運用会社へ入ることはかなりハードルが高い。また、年度によっては採用すらしていない会社も多いので、かなり運の要素も大きい。
新卒ヘッジファンドでは日本株運用と営業担当でP社が採用している程度だろう。
営業
営業と呼ばれる職種は、大きく二つに分かれる。投資信託営業と機関投資家営業である。投資信託営業とは、証券会社や銀行などの販社に自社の投信を販売してもらうよう営業をする仕事である。一方、機関投資家営業は国内外の企業年金や公的年金に自社の運用商品を採用してもらうよう営業をする仕事である。機関投資家営業の中でも金融機関を中心に営業をする人を金法営業と呼ぶこともある。
新卒としてアセットマネジメント業界に入った際の営業としてのキャリアパスを共有したい。もちろん、個々人により多彩なキャリアパスがあるので、すべての人に言えることではないが、何かしらの参考になると思われる。
まず、新卒で採用された場合、いきなり営業職に就くことは極めてまれである。
1-2年目 ジョブローテーション 各部署を数カ月単位で移動しながらアセットマネジメント業界の全体像を学ぶ機関である。具体的にはバックオフィス(レポーティング、コンプライアンス)やマーケティング、運用部門のアシスタントなどをする。外資系の場合は、海外拠点を含めてジョブローテーションが行われる場合もあるので、ニューヨーク、ロンドンや香港などで働く機会があるだろう。
3-5年目 ジュニア営業 シニアの営業のサポートをすることがメインの仕事になる。具体的には顧客に提案する資料作成や顧客ドラフトの作成、運用レポーティングの資料を各部署と折衝して作成することになるだろう。また、シニア営業に同行する機会もある。あと一番重要なことは、顧客接待のアレンジやロジ周りの調整といった雑用である。ジュニア時代に出せる付加価値はこの部分が将来にわたり大事になってくる。機関投資家営業のほうでは接待等をオフィシャルでは禁止しているところもあるが、投資信託営業では銀行や証券会社の支店長への接待などは重要な営業活動の一部である。
6年目以降 シニア営業として、顧客を担当することになるレベルである。先ずは小さな顧客を持つことが多い。投資信託営業の場合、地方の銀行や地場の証券会社になるだろう。法人営業の場合は、ちいさな企業年金を扱うことが多いようだ。宗教法人や学校法人を初期の段階で担当することも多いと聞いている。他のシニアや退職者から顧客を引き継ぐ場合と新規で開拓する場合があるが、得てして最初は前任から引き継ぐことが多いようだ。顧客のランキングがあり、エリートやできるやつが高いランキングの客を持つのが一般的だろう。国内ではN証券や赤銀行、G年金が最上位の顧客になるだろう。
15年‐20年目 このくらいの年次になると、営業部長や支店長のパスも見えてくる。しかしながらここまでたどり着く確率は非常に低いであろう。なれなかった場合は転職をするケースや、ミドルやバックオフィスの責任者としてマネジメントポジションに就くこともある。
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