原作凌辱について

訃報をお聞きしました。

まずは芦原妃名子さんのご冥福をお祈りしています。

悲しい出来事にかこつけて
自分の声を大にするとかは
本当はしてはいけないことですが

こんな悲しい出来事を
少しでも減らすためにも

すこしだけ、
少しだけ書かせて下さい。

過去の私の記事をご覧頂いた方は
同じではないが、近しいものであるとは思って戴けると思います。
(宣伝は致しません。ご興味がアレば過去記事をご覧下さい、)

自分の作品
子供のように思い入れ
我が血や肉を分けた

寝ても覚めても作品のことを考え
心血注いだ

それを第三者の儲けのために蹂躙される。

抵抗しても
ねじ伏せられる。
ねじ伏せられた。

自分の手の届かない箇所で
好き放題に扱われることは
それを守ることが出来ないのは

さぞご無念だったことでしょう。

そして
その抵抗虚しく改ざんされたものが
今後も制作されていく未来。

まかり間違って人気が出てしまったとしたら
完全に原作者の人格否定です。

その様な未来をご想像されたのかもしれません。

私が芦原さんのご心中を勝手に代弁するのは
あまりにも烏滸がましいのですが

私にはそう思えてなりません。

作品への思い入れは様々。
同人誌アンソロジーなど、
自分の作品を皆さんで楽しんでもらえることが
嬉しい作者さんももちろんいる。

けれど、そうでない作者さんも、勿論いて

でも、今のこの世論は
それを喜べない作者さんの心情が
あまりにも軽視されすぎている。

実写ドラマの制作者側に
原作へのリスペクトと愛があるならば、

原作者が嫌疑を持ったならば
受け入れるのが愛だと思います。

それを
押し通したのだとすれば
原作を自分のほうがうまく調理出来るという驕り
強すぎる自己愛か

TVでの制作には自分たちの方が長があるという過信か

儲けへの執着か

そもそも原作凌辱を楽しむ被虐の心さえ疑ってしまう私がいます。

私の作品は性的描写による被害に遭いましたが
例えそうでなくても

自分の作品への凌辱は
許せないものであります。

そして守ることが出来ない無念も。

TV制作陣は
制作に関わる集団でありながら
制作者の源流の源流である原作者を軽視した。

場合によっては取り返しのつかないことになるかもしれないと、
慮る想像力すら持たずに。

改変の結果、より良いものになるか、そうでないかは関係ないのです。

原作者本人にとって違和感があるなら
創作を続けていけなくなる可能性は多いにあって

それの結果、生業を絶たれる事は普通に存在します

今回は表沙汰になりましたが
そうやって筆を折った原作者
そうやって取り返しの付かない選択をした創作者は

一人ではないはずです。

昨今、AI問題などで
「創作者の感情」を取り出たされることが増えました。

その一部の熱狂的な声も沈静化しつつある中
広く原作者を尊ぶ心が当たり前になったのか、
当たり前になったから
殊更叫ぶ必要がなくなっったのか、

そうではないですよね?

みなさんが
もう一度胸に手を当ててよく考えてみてほしいです。

日々摂取しているメディア
雨上がりの筍のように生えてくる作品たちにも
作者は居て

真心込めて愛した我が子のようなものを
この世界に送り出しているという
その心を。

その心を踏みにじってはいないか?
そんなつもりはなく、踏みにじってはいないか?

靴の下から痛いという叫びがあった時に
ニヤリと笑って体重を籠めてはいないか。

芦原さんの姿が
私が昔辿っていた別の未来かもしれないと思うと
穏やかでいることは出来ません。

どうか、彼女の遺した意志を
当該の番組制作スタッフやそのチーム
当該のTV局だけでなく

広く世間が意義を問いただすことに拠って
世界の認識を変えることに拠って
報いることが

芦原さんの墓前に供える花となるのではないか?
私はそう思えてなりません。

烏滸がましいことの羅列で申し訳有りません。

今回のケースは特殊ケースでは有りません。

私がイシューとしている二次創作の件などは
ほぼ同じことです。
(ご興味があれば過去記事を参照いただきたい。)

創作業界にありふれていることだと、
それを儲けに変えて
原作を凌辱することを厭わない
なんなら原作を凌辱して愉悦に浸る輩がいることを

もう一度お考えいただきたいです
そういう輩を許していいのかを。

今回の[脚本家]や[番組制作]の方々が
愉悦に浸っていたかまでは預かり知りませんが

原作者軽視をしていたのは
揺るがない事実でしょうから。

少しと言いながら長くなてしまいました。
私からはこのくらいにさせていただきます。

思ったより体調不良が続き
頂いていた反応やコメントにお礼やお返しをすることもままならず
申し訳有りません。

もう時が経ちすぎてしまいましたので
過去のコメントへのご返信は
辞退させていただきたいと思います。

改めて
芦原さんのご冥福をお祈りさせていただくとともに、

原作者の悲しい選択を無駄にしないためにも、
本記事にご共感戴けた方だけで大丈夫ですので

SNSでの拡散のお手伝いをいただき、

今回のことを風化させない
社会を変えていける
こんな悲しい選択を選択肢にそもそも挙げなければいけない一次創作者をなくす

そのためのご助力を戴けたら幸いです。


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