2021年 スプリングステークス 軸馬選定考察メモ 3/21
中山内回り1,800m
随時更新します。
コース形態:
スタートは坂の上りからとなり、前半のペースは落ち着きやすい。向こう正面入り口から下り坂となり、重賞クラスではこの中盤ラップが締まってくる。小回りの3.4コーナーを回ると、ゴール前直線で急坂を上るレイアウト。
適性考察:
内回りコースで直線も短い。先週大雨の影響から不良のどろんこ馬場での開催で、特に内側の馬場の痛みに注視する必要がある。コース形態的にはSペースのロングスパート戦になりやすいので、瞬発力よりも持続力と底力が必要な舞台設定。馬場状態の注視をしつつ土曜日に時計の出具合を把握しながらとなるが、基本的にはパワー型の持続力タイプから。
⭐︎ランドオブリバティ 三浦
前走 きさらぎ賞3着。前々走ホープフルSでの4コーナー逸走から、後方でそっと乗りながら直線だけの競馬に徹する。結果的にSペースで前を捉えきれず、1着馬ラーゴムに0.6秒差をつけられての3着で価値は薄いと感じる。直線入り口でムチを入れた途端にグンと加速した点からギアチェンジの高さは垣間見えるも、同列で外を回した2着馬のヨーホーレイク比較で見ても使える脚は長くない。明らかな格下級の馬には先着したが、果たして。ディープ×欧州系で、現状の成績から見ても上り35.0台の壁も見える。血統面からも雨で渋る馬場の方が良さそうだが、使える脚も長くはないので馬込みに入れて先行させる方が好走率は高そうだが。何にせよ重賞人気で買うとなると気性の若さと鞍上三浦を含めて非常に買いにくいという評価で良い。
⭐︎ボーデン 川田
東京1,800m未勝利戦1着。開幕週の高速馬場の中、前半1,000m57.9を好位追走、外を大きく回しながら最終コーナーを回ると、エンジン性能の違いから一頭抜け出して東京の長い直線を一人旅。勝ち時計1.45.2は文句なしに速く、同日の古馬オープンクラス2,000mや500万下1,800mの時計と比較しても時計レベルは一段上。1.0秒差と大きく離した2着馬も次走未勝利勝ちと、レースレベル感の最低ラインは守っている。血統面も豪華で父ハービンジャーに母ボージェストはドゥラメンテの全姉。比較的重たい馬場にも対応できるハービンジャー産駒でありながら、速い時計を何なく繰り出してきた事実から、これは大物の可能性がある。ノーザンファーム生産の木村哲厩舎に鞍上川田と、他の人気馬に比べるとここでは人的要素も頭ひとつ抜けている。当然クラシック路線に載せたいであろうし、路線に載せるためにはここで賞金加算をする事が至上命題となるので、一番人気に押されてしまうだろうがこの馬を中心に馬券構築を。
⭐︎ヴィクティファルス 池添
共同通信杯2着。中団から3.4コーナーを外からまくり気味に上がってきて、長くいい脚を使い切って2着を死守。1着馬エフフォーリアはSペースを先行した展開の助けが明白だったが、当馬は中団から外を捲って2着に粘り込む競馬で、持続力は大いに評価。血統面からも父ハーツクライで母父ガリレオなので持続力が高い点も頷ける血統構成。母系にはロベルトも入っており、中山コースで必要なパワーも血統面から担保がある印象。見方によっては重たい血統構成なので東京コースの瞬発力戦に対応できたのは、地力の証明。恐らく重馬場も苦にせず相対的にパフォーマンスをあげられるはずだが、機動力が求められた場合は後手を踏む可能性も捨てきれない。騎手が毎レースころころ変わる点も不安で、福永→松山からの池添になると、少し鞍上の信頼レベルも低くなる。ただ、ここは血統面からくる馬場の適性と前走内容の持続力の高さが非常に魅力的に映るので、高めの評価で印を回したい。