2021年 中山牝馬ステークス 考察メモ 3/13

中山内回り1,800m

随時更新します。

コース形態:

スタートは坂の上りからとなり、前半のペースは落ち着きやすい。向こう正面入り口から下り坂となり、重賞クラスではこの中盤ラップが締まってくる。小回りの3.4コーナーを回ると、ゴール前直線で急坂を上るレイアウト。

適性考察:

内回りコースで直線も短い。先週中山開催も未だ前残りオンパレードで、同様の馬場状態であれば当然機動力のある先行勢が有利。中盤ラップも緩みにくく尚且つ急坂が待ち構える為、瞬発力よりも持続力と底力が必要な舞台設定。今週末は雨予報でもあるので、馬場状態も考慮しつつ低速ラップで力を発揮する血統にも注目。

⭐︎リアアメリア 福永

前走 エリザベス女王杯7着。逃げたノームコアが単騎で飛ばしたのもあり1,000m通過59.3の締まった流れの中2番手追走、中盤も目立った緩みもなく先行勢には苦しい展開となり、後方から続々と差し込まれ7着まで。厳しい流れで善戦したとも言えるが、同期で同じ先行脚質のウインマリリンを物差しとすると、古馬戦線ではまだ力不足の印象も。右回りの成績が明確に良くないのも目につき、左回り成績が2-0-0-1に対して右回り成績が1-0-0-4で新馬戦の勝ちのみ。血統構成はクラシック戦線に強いと言われる父ディープ×母父米国系で早熟懸念すらあり、中内田厩舎で福永鞍上というのもあまり本気度を感じない。前目につけることのできる脚質は好材料であるが、持続力が必要なラップでの好走経験も無く、スローペースを前目につけて高いトップスピードで抜け出すローズSの競馬が適性だろう。持続力が問われにくい展開になれば好走するイメージも湧くが、一番人気で厚く買うには好走レンジが狭い。ここはバッサリ切ってしまうか抑え程度の評価で妙味を。

⭐︎ドナアトラエンテ 鞍上未定

前走  3勝クラス初富士S 1着。中山の重馬場1,800mで単騎Hペースで逃げた馬と間隔を開けて3番手追走。後半3Fは極度の消耗ラップを凌ぎ切り1着。時計のかかる馬場で、3勝クラスとは言え牡馬相手に勝ち切ったのは力が付いてきた証。前々走は東京1,800mの高速馬場で、瞬発力戦を2着好走。異なるケースのラップタイムや馬場状態で好走するのは、競争能力がある程度まとまっているという根拠になる。血統に関しても全姉にジェンティルドンナやドナウブルーがいる良血で、父ディープに母父ダンチヒの系統を継いでいるのでパワーとスピードが豊かな血統背景。ノーザン-サンデーR-国枝厩舎のラインでルメールを主戦に間隔を空けながら大事に使われている点からも期待は高い馬なのだろう。ハンデからルメールが乗れなくなったのは残念だが、前走から斤量減の53kgも魅力的。安定している成績から人気が先行してしまうが、牝馬限定のG3であれば好走レンジは広いと見る。なかなか勝ちきれず条件戦をウロウロしていたのは、キレがいま一歩足りないという事なのかもしれない。複軸候補として。

⭐︎フェアリーポルカ 和田

前走 小倉大賞典8着。時計のでる馬場状態で逃げ馬が速いペースを作り出しHペースを好位で追走。同じ位置付近にいた先行勢が馬券になる中での8着なので、力負け凡走。この馬の適性は、坂のある小回りコースを時計のかかる馬場でSペースで流れた時に粘り強く伸びてくる。つまり、今回の中山内回りは絶好の舞台。中山コースは1-1-1-0、昨年雪の降る不良馬場での1着馬であるし中山適性に疑いようがない。相対的に他馬より速い脚が使えないのが高速馬場に弱い原因で、持続力で勝負するタイプなのは父ルーラーシップが強く出ている印象を持つ。坂スタートでSペースになりやすい舞台、コース相性抜群で雨の予報まで出ており割と条件は揃っている。昨年より斤量は3kg上がるが、牝馬で500kgを超える大型馬で斤量負けもしないので気にしない。当日の馬場状態を見てからだが、現状では厚めの評価で買ってみたい。



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