中国で、「Kindle」事業停止

アマゾン・ドット・コムが、電子書籍を販売する中国の「キンドルストア」の運営を2023年6月30日に停止すると発表した。24年6月30日以降は購入済み書籍のダウンロードもできなくなる。22年1月以降に購入したキンドルの専用端末は条件を満たす場合、返品に応じる。同社は撤退理由を明らかにせず、「キンドルの中国事業停止は、政府の圧力や検閲が原因ではない」としている。

初め記事を見たとき原因は検閲かなと思ったのだが、同記事内で否定されてしまった。少し調べてみると原因は、1TikTokなどのスマホ向け無料アプリ、2海賊版だということがわかった。つまり、無料コンテンツに対抗することができなかったというわけだ。

日本でも同様に海賊版問題は起こっているし、スマホの使用時間が長いことを考えると、無料アプリに費やす時間も多いと思われる。しかし、アマゾンなどという大手の企業が電子書籍から撤退する気配は微塵もない。

中国の電子書籍事業はむしろ好調であるというようなデータもあり、もう少し調べてみたところ、国内の企業による電子書籍事業が、Kindleが対抗できないほど力を伸ばしたということもわかった。

が、実際どれが真実なのだろうか。それぞれは嘘ではなく、いろいろな要因が絡んだ結果なのかもしれないし、中国市場で外国から電子書籍を売ることが難しくなったわけだから、それが目的で圧力がかかったのかもしれない。

最近、Kindleで読みたい本を見つけたので日本でサービスが終わらないことを願う。

「Amazon、Kindleの中国事業撤退 23年6月末」, 日本経済新聞(2022/6/2),日本経済新聞,<https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM02BTO0S2A600C2000000/>(6/21参照)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?