オンライン講座:生産力理論から読み解く『長い墓標の列』
このページは、明後日の方向~行き先を探す公演#2~にて上演する戯曲『長い墓標の列』の世界をより深く楽しむための、オンライン講座のご案内です。
本公演の詳細・ご予約は以下のページよりご覧ください。
生産力理論から読み解く『長い墓標の列』
■ 日時
第一回 モデルになった学者たち、河合栄治郎と大河内一男
2022年10月23日(日)20時~22時
第二回 人格主義と「日本の暗黒」
2022年10月27日(木)20時~22時
■ 会場
オンラインにて開催 ZOOMを利用(参加者の方に個別にご連絡します。)
■ ゲスト講師 : 川口典成(ドナルカ・パッカーン)
■ ファシリテーター : 黒澤世莉
■ 料金
視聴券(2回分) 2,000円
25歳以下、及び学生券(2回分) 500円
■ お申込み方法
2022年12月15日13時までアーカイブ販売中!
≪お申し込みはこちら≫
■ ご予約に関する注意点
・フォーム送信後、返信を待たずにお振込みください。お振込の確認が取れましたら、こちらからお申し込み完了の旨をご連絡いたします。
・お名前、メールアドレス、チケットの種類は必ずご回答をお願いします。
■ 講座内容
〇タイムスケジュール
≪23日≫
・オープニングトーク(5分程)
・川口による講義「モデルになった学者たち、河合栄治郎と大河内一男」(60分程度)
・川口と演出・黒澤による対談(25分程度)
・視聴者を含めたみんなからの質疑応答(15分程度)
・クロージング
≪27日≫
・オープニングトーク(5分程)
・川口による講義「人格主義と「日本の暗黒」」(60分程度)
・視聴者を含めたみんなとの討論会(50分程度)
・クロージング
※全体が映る形式での開催となります。皆さまは、画面と音声をオフにしてご参加くださいませ。
※途中、質疑応答や討論会がございますが、発言者の方のみ適宜、音声(または音声と画面の両方)をオンにしていただく場合がございます。
〇講義テーマ
現代ではとらえにくい『長い墓標の列』を、時代背景からその本質を読み解き、モデルになった人たちのお話や福田さんの意図を深堀していきます!
わかりにくい【生産力理論】や【自由主義的社会主義】についても解説してゆきます。
『長い墓標の列』は、戦前の「河合栄治郎事件」をモチーフに書かれています。登場人物の山名は河合栄治郎、城崎は大河内一男という、著名な経済学者がモデルになっています。【生産力理論】は大河内一男が提唱した理論で、戦前から戦中、戦後の復興期に至るまでの日本の経済に大きな影響を与えました。『長い墓標の列』を生産力理論の側面から読み解くことで、インテリたちの対立というドラマにとどまらない、本作の魅力に迫ります。
講師 略歴
川口典成 | KAWAGUCHI NORISIGE
東京大学思想文化学科宗教学宗教史学専修課程、卒業。同大学院宗教学宗教史学、在籍。
大学三年次に劇団地上3mmを旗揚げし、主宰を務める。
同劇団では作・演出を務めオリジナル作品を上演すると同時に、古典戯曲・近代小説などの演出も行った。
劇団サーカス劇場との合流に伴い、ピーチャム・カンパニーの代表に就任。
戯曲の徹底的な読み込みの先に、戯曲の役柄と役者の実人生とが緊密に交錯し互いに発熱する空間を創り出す。
代表作に劇団地上3mm全作品……『仏頂面ヴィーナス』、『私の副流煙を吸って』、『グロツキー~世界はフニクリフニクラでできている~』、『1983年、東京ミッキー』、「夕焼け先生についての一考察」(『落下傘』)、『トカトントン—唄を忘れた純友は—』(以上、作・演出)、 『砂の女』、「霓博士の廃頽」「駆込み訴え」(『落下傘』)、『ファウスト 第一部』
劇団サーカス劇場・劇団地上3mm合同公演『イヌ物語』
ピーチャム・カンパニー全作品がある。
出典:川口典成 KAWAGUCHI NORISIGE | member | ピーチャム・カンパニー公式ウェブサイト (peachum.com)
ファシリテーター 略歴
黒澤世莉 | KUROSAWA SERI
旅する演出家。2016年までの時間堂主宰。
演出家、脚本家、アクティングコーチとして日本全国で活動中。
公共劇場や劇団、国際プロジェクトなど70本以上の演出作がある。その他にも台本提供、演技講師、プロジェクトマネージメントなど、その広いネットワークを活かし活動の場は多岐に渡る。スタニスラフスキーとサンフォード・マイズナーを学び、新国立劇場演劇研修所、円演劇研究所、ENBUゼミ、芸能事務所、高校演劇などで指導を手がける。
明後日の方向『長い墓標の列』では演出を務める。
作者 略歴
福田善之 | FUKUDA YOSHIYUKI
1931年東京生まれ。東京大学仏文科卒。1945年、二度の空襲を生きのびる。作品『長い墓標の列』(’57)、『遠くまで行くんだ』(’61)、『真田風雲録』(’62)『オッペケペ』(’62) など。『袴垂れはどこだ』(’63) で岸田國士戯曲賞に選出されるが辞退する。 大河ドラマ『風と雲と虹と』を始め映画・テレビ・ラジオドラマの執筆も多数。また大河ドラマ、ウルトラマンシリーズへの出演も。1994年『壁の中の妖精』ほかで、紀伊國屋演劇賞・個人賞を、『私の下町-母の写真』で読売文学賞、読売演劇大賞優秀演出家賞、斉田喬戯曲賞を受賞。近作『京都河原町四條上ル近江屋二階』(Pカンパニー)、予定『若草物語』(桐朋学園芸術短期大学専攻科演劇専攻修了公演)。第六代日本演出者協会理事長(2003年-2006年)。現、評議員。
出展:一般社団法人日本演出者協会ウェブサイト「福田善之:日本の戯曲研修部アーカイブ」