昔のはなし

書こうか迷った。事実を羅列するだけにする。

2021年の9月、M1の頃からだったかな。
ただただ無感情で毎日研究室に行っていた。
そのうちご飯を食べてもテレビを見ていても何も感じなくなった。ニュースを見てご飯を食べているとツーっと涙が流れる。大好きな音楽を聴いてもギターを弾いても、本を読んでも、何も悲しくないのに。それが11月頃まで続いた。多分日記に書いてるからそうだと思う。おかしいなと思いつつ、家族には何事もないように振る舞い、何も対処ができなかった。どう対処していいのか分からなかった。無論研究室の人たちにも何も相談できなかった。大学に行って実験して講義受けて弟子の実験と添削して学会もこなして就活もしてただただ日々に遅れないように毎日を過ごしていた。嫌でも、やりたくなくても、手を動かさないと遅れてしまう。流れが乱れる。研究も、特段期待されているわけではなかったと思うのに、自分の中で基準を作っていてかなり焦っていたと思う。スイッチが入るとずっとやり続けてしまうタイプで、ずっと集中力は続かないから休憩取らないといけないよと言われるけれども、熱意がある間にやらないともったいない、折角やる気があるのに強制的にそれを遮断してどうするのだと思ってしまうので、熱が入っている間は徹夜してでもやり続けてしまう。よくなかった。よくないけどそれ以外やりようがなかった。
12月の国際学会をなんとか終わらせたら糸が切れたようにプッツンと起きれなくなった。教授からしばらく休めと言われた。復帰してもずっと心が重くて、でもそのままにするわけにもいかないから認知行動療法でなんとかM2の夏には心が軽くなって元気に研究室に行けるようになった。研究も楽しかった。
近くで見てくれて変化に気づいてくれる家族がいなかったら立ち直れていなかったと思う。

また気分の落ち込みが来ないか、社会人になってから心配してたけど、対処の仕方も自分のものにできて来ているし、一回苦しい時期を経験しておいてよかったと今では思える。

今はかなり安定している。
自己コントロールが下手なことを自覚している。
淡々と卒なくこなすよね、といわれるが実際は、全くそうじゃない。毎日心の中が渦巻いているし、起こりもしない心配ばかりで疲れる。でも、苦しいのも束の間で、いつか楽しいこともきっとあるよね。
なんとなく思い出して、残したくなった。