見出し画像

みんなが"強み"を持ち寄って成り立つ世界っていいな〜、と思ってたらキャディで働いてた話。

こんにちは、キャディ株式会社で広報をしている浅野といいます。
危うく書く書く詐欺になるところでしたが、まずは自己紹介noteを、ということで筆をとります。

広報やっていてなんだという感じですが、自分のことを話すのがあまり得意ではなく(汗)、世間様に何を晒そうか。。と迷ったものの、今回は初っ端ということで、大きなテーマ;私のライフミッション(仮)と、今私が身を置いているキャディについて少し紹介できればと思います。

"好き"と"強み"で成り立つ世界のために貢献する

いきなりですが、これが私のライフミッションです(今のところ)。
ライフミッションというと大げさに聞こえるかもしれませんが、仕事を選んだり自分の時間を何に使うかを決めるときに、自分の中に置く軸のようなものだと私は捉えてます。

では、「"好き"と"強み"で成り立つ世界」とはそもそも何か?

個人でも会社でも、それぞれが本来持っている強みや、「これが好きだ!」という気持ちによって突き動かされる行動力をシンプルに最大化してコミュニティに還元することができれば、もっと素晴らしい世界になると私は考えています。

自分も含めたぶん多くの人に当てはまる気がしますが、大人になっても自分が何に長けているのか、ちゃんと言語化するのって難しくありませんか?ましてやそれを早くから自覚して、仕事という形にし、社会に価値として余すことなく還元できている人って実はほんのわずかじゃないかな〜と思ったりしてます。

それができてる人は、形は違えど自分の「好き!」という気持ち(人によってはもう少し強迫観念に近いものだったりもするかもしれない)に正直に突き進み、没頭した先に、結果として唯一無二の価値がその人自身に身についてる、という感じがするのです。そしてその人が提供するものにも当然価値が宿る。

その価値は当たり前ですが、社会や会社というコミュニティにとっても有益です(昔はニッチすぎて価値になりづらかったものも今はマイノリティ同士が繋がれる時代だから価値になりやすいことも背景にある)。
そしてその"好き"(言い換えれば多くの人の"強み"の源泉)は千差万別。ということは、"好き"を磨いた先の強みをみんなが持ち寄れば、コミュニティも全方向に強くなる。そして強みで貢献できるのでその人もハッピーだし、周りからも感謝される、と良いことづくめ。

でも世界を見渡してみると、まだまだいろんなしがらみによってそこまでには至っていないよなぁと思うので、「"好き"と"強み"で成り立つ世界」のために微力ながら貢献することを、今は自分のライフミッションに据えています。

ライフミッションの根本になってる価値観の形成

画像1

なんでそういう風に思うようになったのか?というところですが、大きくは「留学」と「塾講」の2つの経験が大きかった気がします。
共通して学んだことは、人の持つ考えや強みは思った以上に多様である、ということです。(ここちょっと長くなります)

私は高校と大学のときに通算約2年間、ニュージーランドとアメリカミネソタ州に交換留学していた経験があります。その中で得た一つの大きな気づきは、「人と自分は違う」ということ。文字にすると超絶シンプルですが、これはしばしば多くの日本人にとって陥りやすい盲点じゃないかと思います。

他人と自分は違う人格だと頭でわかっていても、同じ文化や言語、肌・目・髪の色を共有していると、どこかで境目が曖昧になり、実際よりも多くのことが共通しているかのような錯覚を持ってしまいがちになるのではと。実際に「常識的に考えれば〜」「普通だったら〜」という言葉はよく使われるし、そこからはみ出すことに多くの人が敏感かつ批判的であることも、日本人の特徴としてすでに多く語られているところでもあります。

NZやアメリカの生活では、「あなたはどう思うの?」と事あるごとに聞かれました。そしてその質問はいつも「私はこう思う」という意見もセットで。ランチに何が食べたいか、という些細な事から、政治や性的嗜好などセンシティブなトピックまで様々。日本だったらなんとなくの"空気"を読んで言葉にしないことも、「え、そんなにいちいち明らかにする?」と思うくらいはっきりとした物言いや態度に、私は当時とても驚きました。

でもそうして事あるごとに「自分がどう考えているのか」を言語化しなくてはならない、ある種のブートキャンプ的環境下に一定期間身を置いたことで、今までぼんやりしていた他人と自分の境界線が、少しずつはっきりしていきました。

・・・・

そこからさらに人の多様性、強みに関して考えを深めるようになったのは、塾講師の経験でした。アルバイトの時から最初に入社した1社目の会社まで合わせると通算5年間。学年は小4から高3まで、学力レベルもべべからトップオブトップレベルまで幅広く携わり、担当した生徒さんはトータルで1500人くらいにはなると思います。

あるとき、「どうすれば生徒たちの成績をあげることができるか?」という課題にぶつかりました。当時自分は成績が良くないクラスの担当で、なかなか学習が習慣化しない生徒を前にどうしたもんかと悩んでいました。いろいろと手を打つ中で、塾の外の彼らを知ることが大事かもしれないと思い、学校の文化祭や運動会に足を運んでみることにしました。そうすると塾では眠そうにしてたり、冴えない表情だった生徒が、とびきり上手い絵を描いていたり、めちゃくちゃ足が早かったりしたんです。普段では見えないようなキラキラした活躍ぶりを垣間見れました。

そのときに、塾や学校で測れるような学力はその人の魅力や強みのたった一側面でしかない、人はもっと多面的でそれこそ名もつかないような強みや個性で構成されてるんだということに気づきました。(生徒の学校での様子を知ることで信頼関係が深まり結果的に彼らの成績も伸ばすことができた)

細かくはもっといろんな出来事がベースにはありますが、主には留学時代の他人と自分との分離、塾講時代の強みの多面性・多様性の気づきが、冒頭説明したライフミッション形成の大元になっていると思います。

初めてのモノづくりの世界へ

画像2

そして話は変わりますが、今働いているキャディ株式会社について少し触れたいと思います。

キャディは「モノづくり産業のポテンシャルを解放する」をミッションに、製造業の受発注プラットフォーム『CADDi』を開発・提供している3年目に突入したばかりのスタートアップです。独自開発の原価計算アルゴリズムに則った自動見積もりシステム(特許取得済み)によって、金属加工部品を発注する企業と、品質・納期・価格が最も適合する加工会社とのマッチングを可能にしています。発注側は、3D CADデータからわずか7秒で見積もりが手に入り、従来2週間以上かかっていた見積もり取得の負担を解消できるうえ、低価格かつ高品質な加工品の安定発注が可能に。町工場側は今まで8割失注していた相見積もり地獄から解放され、1社顧客依存からの脱却、黒字保証での安定受注が実現します。(広報的な説明・・)

私もキャディに入るまで全く知らなかった製造業の「調達」という分野。
100年以上イノベーションが起きてこなかった国内120兆円領域もの巨大市場における非効率を、テクノロジーを用いて構造変革することで抜本的に解決していくことを目指しているのがキャディです。

さてここで私の職歴についておさらいです(と言いつつ初めて言及することもあります)が、前述のように塾講師をして、それから前職の中小企業のWebマーケティング支援をしている株式会社ベーシックで営業、採用、広報と経験してきました。

そう、実は、私の人生に製造業の要素はこれまで1ミリもありませんでした。ではなぜキャディを選んだのか?というところで冒頭のライフミッションに戻ってきます。

"強み"をベースにフラットにつなぐ、という思想

キャディが現在扱っているのは金属加工の中でも板金加工と切削(機械)加工と呼ばれる加工種類ですが、それぞれさらに細分化されたカテゴリに分類でき、材質とかけ合わせるとその加工パターンは数百種類にもなります。

キャディでは「パートナー」と呼んでいる発注先の町工場は全国にありますが、その8割以上は九人以下の零細企業です。当然数百にも上る加工パターン全てに一社が対応できる訳ではありません。本来一つの町工場が本当に得意としている加工は数種類です。しかし多品種少量の部品調達は一度に図面数百枚にも及ぶため、受注するにはまとめて受けざるを得ず、苦手なものも無理くりやって高コストになるか、さらに外注に出し納期もコストもかさむ、という事が起きています。

そこで上述したCADDiの受発注システムを使うと、町工場の定量データをもとに品質・価格・納期において最も適した場所を算出できます。
つまり、町工場それぞれの強みをデータとして持っていて、町工場からすると自分が得意な加工領域の新規案件を受けられる、ということになります。(しかも相見積もりがないので、本来時間をかけるべき技術の研鑽など付加価値の高い仕事により時間を使えるように。)

これは私のライフミッションの章で触れた、「強みを各々みんなが持ち寄れば、コミュニティ全体が強くなる」という考えに合致します。この場合の強みは個人ではなく会社(町工場)単位ですが、同じことだと捉えてます。今までは多重下請け構造で発注側・受注側双方にとって効率的とは言えない状態でした。それを強みをベースにフラットに繋がり合える世界に変えていくのがキャディです。

町工場の強みはそれこそ名も付いてない強みだったりします。自分の強みを自覚している町工場自体、実際まれです。これって人間個人に当てはめてみても同じですよね。

これまでの日本の成長を下支えしてきた製造業、それぞれ細分化された強みを持つ中小メーカーや町工場が、本来持つ強み(ポテンシャル)を最大化できることが、これからの日本の成長において間違いなく重要なファクターになるに違いない!キャディはそれができる会社だろう。

と、確信したので、ここにいます。

終わりに。

キャディにジョインしたのは去年(2018年)の11月なので早1年。16番目の社員として入社しましたが、今やもう70名くらいに増えて、現在進行形でめまぐるしい変化を遂げています。
だいぶ進んだな〜と思う反面、キャディが描く未来はとてつもなく壮大で、そこから見るとまだまだ2ミリくらいしか進んでないようにも思えます。

何が言いたいかというと、これまでの能書きは全て忘れてもらって大丈夫なので(笑)、こんなキャディにジョインしたい人がいたらぜひ連絡ください((`・∀・´))

今回は長くなっちゃうので割愛しましたが、他にも
・自分がポンコツすぎて自己肯定したいという気持ちが背景にある(のかもしれない)
・"好き"とか"強み"とか言ってるが、自分にはそれほど強い"好き"は実はない(だからある人を応援したい、という気持ちは多分人一倍ある)
・自分もコミュ障だが、職人さんみたいに技術があって、でもコミュニケーションはあまり得意としてない、みたいな人を応援したい
などなど、整ってない他の文脈もあったりするので、それらはそのうちまた気が向いたら書くかもしれません。。(需要ない)

Twitterもやってます(DMもウェルカムです!)。

長文お付き合いいただきありがとうございましたm(_ _)m



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?