自分で良い事言って自分で泣いちゃう話
生徒に教える仕事をしていると、励ましたり、説教じみた事を言ったりしてしまう場面が出てくる。
言われた方からしたら「はあ、そうですか…。(うるせー)」と思うより他無いだろう。
この時私の心の中には2種類の自分が現れている。
「説教くさいこと言っちゃってるよ。」
と冷静に反省している自分と、その一方で
「よっ!今なんかいいこと言ってるじゃん!(ドンドンドンパフパフ!)」
と盛り上げてくる自分もいる。
更にその盛り上げ隊が色々と仕事しているらしく、あろうことかたまに涙腺を緩めてくるのだ。
つまり私は、人に良い事っぽい言葉を言っている時に少し目が潤んでしまうのだ。
これが本当に恥ずかしいからやめて欲しいと思っている。
自分で良い事を言って自分で感極まって涙している事を相手に気づかれたら最悪である。
冷静な方の自分は、この盛り上げ隊が涙腺を緩めるのを必死で止めているので、なんとか微かに目が潤む程度で済んでいる。
こういう時、相手には気づかれているのだろうか…??
どうか目がちょっと潤んじゃっている事に気づかないでくれ!と毎回願っている。
もしこれを読んでいて私の涙目に心当たりがある方は、
「やっぱあれちょっと泣いてたんだ、キモっ!」
と冷笑していただければ幸いである。
同じように、クサい台詞や演出にも泣きたくないのに勝手に泣けてしまう。
ドラマやアニメを観ていても、あからさまに泣かせる様なクサい演出が来そうになると、
「今から泣かせる様な演出になるから、絶対引っ掛かるなよ…?!」
と自分に念を押すのに、いざそういう演出が来ると大抵少し涙目になってしまうので悔しい。
小学生の頃に、よくテレビで「感動の再会!あの人は今?!」的な番組を好んで観ていた。
感動的なシーンで泣きつつも、泣く事を心の底では楽しんでいた。
あからさまな演出が来たら泣く、という事を頭では拒否していても、いまだに身体が覚えてしまっているのかもしれない。
わざと泣かせようとしているものを観て泣くよりも、美しいものを観て泣く人に、私はなりたい。(←良い事言った)
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