みきくらのかい第三回公演リーディング「きらら浮世伝」

【概要】声優 三木眞一郎と劇作・演出家 倉本朋幸によるリーディングユニット「みきくらのかい」の第三回公演。ゲストに声優 神谷浩史を招き、「きらら浮世伝」(作:横内謙介)を朗読した。※第一回「いとしの儚」三木眞一郎・江口拓也・富沢里綸那/第二回「怪談贋皿屋敷」三木眞一郎・宮野真守

【ストーリー】時は江戸時代後期、町人文化華やかなりし頃、戦国の動乱の時代は既に遥か遠く、人々は平和を謳歌し闘争を忘れたかに見えた。しがない吉原門前の貸し本屋を営む蔦谷重三郎。しかし、その胸中には青雲の志を抱き、ついには日本橋に店を構えるほどの大版元へと身を立てるに至る。文化の中心は上方から江戸へ、化政文化が華開く。恋川春町、喜多川歌麿、太田南畝、山東京伝・・・歴史の必然か、はたまた重三郎の才覚か、名立たる文化人が彼の下へ集い、店と彼ら自身と、そして町人文化も盛運に赴くかに見えた。世を統べる者にとって好ましからぬもの。それはいつの時代も同じ。権力にすがる己の醜い姿を映す鏡。それを叩き割るべく、文化の弾圧が始まる。絵が、歌が、物語が、引き裂かれ、燃やされ、そして消えた。しかし、人の思いは消せない。たとえどんなに圧力を掛けられようとも。押しつぶされた思いは、消せぬ情熱は、やがて凝縮され純度を増すのだろうか。黒鉛が金剛石へと変わるように・・・

【出演者】三木眞一郎、神谷浩史

【配信スタイル】収録映像の配信(本公演:2021年7月11日(日))

【配信期間】購入可能期間:2021年9月10日(金)10:00~9月20日(月)23:59/視聴可能期間:2021年9月10日(金)10:00〜9月21日(火)23:59※1回のご購入で最大24時間視聴可能。(24時間とは、視聴ページにアクセスしてから24時間を指します。)

【配信プラットフォーム】ネクプロ(→推奨環境

【料金】4,000円

【公式サイト/SNS】


★コメント

DGS748話で神谷さんが感想を話していたところから存在を知り、配信があるという事で視聴。もともと朗読用ではない戯曲(ちなみに初演は十八代勘三郎さん)なので役柄・台詞量も多く、上演時間も約2時間と長く、「大変だった」と仰った神谷さんの気持ちがよくわかりました。基本的に三木さん・神谷さんがずっと舞台に着席しているスタイルかつ、舞台セットや小道具的な物もほぼ無いので画変わりはしないのですが、お2人の演技力で像が浮かんでくるのが不思議かつ感動でした。

今回の配信のメリットは、①本会場の倍率が非常に高かったため、配信が行われること自体がありがたい②(人によっては)キャストの表情まで寄りで観られることがありがたい③購入可能期間が長い(但し視聴は24時間限定)、の3点かなと思います。②を(人によっては)としたのは、個人的には声優さんの朗読劇をものすごく寄りで見たい人間では無いので(特に今回は顔の印影が際立つライティングだったので、ポイントによっては老けて見えてしまう)、ずっと三木さん・神谷さんお2人が見える定点映像でも良かったと思いました。

また、本公演からかなり時間が経ってからの後日配信という所は特徴的でしょうか。(当日停電もあったようなのでだいぶ編集されたのかも。)今回8月7日のラジオを聞いて9月10日にチケットを買ったわけですが、音楽ライブで似たような形式があった時より「観たい」という気持ちが薄れなかったように思います。個人差があると思いますし、神谷さんの感想トークも聞いているし、ライブ配信も無かったですし…色々な要素が相まっての結果かもしれませんが、意外と演劇は後日配信の需要もある?なんて思ったりしました。

【参考】ドラマティック・カンパニー:きらら浮世伝EPAD:横内謙介/きらら浮世伝DGS748話 ※リンクの付け方を学びました

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