手放すことの大切さ - CPO月報 2024-06&07

毎月書くぞ〜という意気込みで始めたこの月報ですが、先月しれっと休んでしまいました。ドンマイ俺!
ということで今回は2ヶ月分です。

なんで月報を書けなかったかというと、単純にめちゃくちゃ忙しかったんですよね。もともとCPOになってから余裕はなかったんですが、この2ヶ月で

  • 経営合宿

  • プロダクト組織の未来を考える会(日帰り合宿的なもの)

  • 新バリュー策定

  • 資金調達の記者会見

  • 採用イベント、取材対応

  • 下期全社キックオフ登壇

  • からの部門ごとキックオフ参加

  • 期末評価

などがありまして、さすがに何かを諦めないと無理な感じでした。

1on1を半分くらいに減らした

6月の中旬くらいに「このままのやり方では会議に圧殺される」「シンプルに健康に影響が出そう」という強い危機感を覚えまして、それまで23名とやっていた定期1on1を12名まで減らすことにしました。

全員が毎週ではなく月1や隔月などのメンバーもいたのですが、コンテキストスイッチも含めるとかなりの時間を1on1に使っていました。
なんでそんなに1on1をやっていたかというと「成果が出てしまうから」なんですよね。30分でそれなりにメンバーの役に立てるので、コスパいいから続けたい!となってしまっていました。
あとは今思えば、メンバーと交流したいという無意識のバイアスもあったかもしれません。寂しがりなので。

ただ改めて考えてみると、CPOが1on1で問題を解決してる組織ってどうなんだろう、と思いまして。もちろんそれが必要なケースもあると思いますが、明らかにスケールしないやり方だし、私が介入してしまうことでメンバーやマネージャーの成長機会を奪っているまであるかも…と考え、1on1を減らすことにしました。

結果、物理的に空き時間が増えたというのもあるのですが、それ以上に「何かを手放す」という経験をしたことで、主観的な忙しさというか、追い詰められ感が和らいだように思います。
忙しくてつらいな〜と思っている人は、小さなことからでも手放してみるの、おすすめです。

結局は自分で仕事を増やしている

1on1に限らずなんですが、忙しい忙しいと文句を言いつつ、意外と自分で仕事を増やしているということを最近自覚しました。

一般的に、職位や裁量や仕事の抽象度が上がっていくにつれて、人から頼まれる仕事は減り、自分で仕事を作るようになっていきます。
ここで問題になるのが、仕事は作ろうと思えば無限に作れるが、時間は有限だということです。目についたものを片っ端から拾い続けていれば、当然首が回らなくなっていきます。

私はできるだけ多くのメンバーと1on1をするのがコスパがいいと思っていましたが、CPOの時間の使い方としては間違っていたかもしれません。

ハードワークでカバーしない

以上、私がわりと基本的なところで苦労しているという恥ずかしい話をしてきたわけですが、なんでこんなことをわざわざ書いたかというと、同じようなことで悩んでいる人が結構いるように思うからです。

私たちのような急成長を続けるスケールアップ企業では、普通の会社で何年もかけて経験するような変化が半年くらいで起こったりするので、うまく立ち回りを切り替えられず、なにかとハードワークでカバーしがちです。
また周囲がハードワークしていると、それが当然のように思えてしまい、その状況に疑問を持つことも難しくなってしまいます。

誤解を恐れずに言えば「もっとラクをするには?」、もう少し丁寧に言うなら「より少ない努力で、さらに大きな成果を出すには?」という問いを持つことが大切だなと、改めて思った次第です。

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