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セックスの話題はタブーでも卑猥でもなくて

おそらく私のセックスに対するイメージをいちばん最初にぶち壊してくれたのは、斎藤綾子『愛より速く』というエッセイ(だと今の今まで思っていたんですが、新潮社の紹介文だと小説?)です。読んだときも衝撃ならば今思い出しても衝撃。なんてったって綾子の合コンでの自己紹介は「私は男が好きです。とくにペニスは大好物」なんですよ。
この本、確か当時(もう覚えていませんが10年以上前だと思う)の「新潮文庫の100冊」ブックレットに入っていて、新潮社すげえ……と思った記憶があります。
ここまで吹っ飛んだ方向にいくべきだとも思いませんが、セックス関連のことを「はしたない!」と即座に一蹴する人は、子どもがどうやって生まれると思っているのか今一度胸に手を当て考えていただきたいところ。
子どもを産まずともセックスというのは、愛情の確認だったり快楽を伴うものだったり、ストレス解消にも運動にもなるわけで、セックスそれ自体が「いけないこと」なわけでは決してないはずなのです。

最近はやっと、メディアにおいて“健全に”(何が健全かは今回おいておきますが)セックスが描かれるようになってきたと感じます。日本の恋愛ドラマや映画でも、セックスシーンがあるものが増えました。
次の問題は、そういうことに興味を持ってもいいよ、と世間から言われた子どもや若者が、ではどこで学ぶかということですね。

先日見つけた武者サブ『先生で◯◯しちゃいけません!』という漫画は、その点とてもおすすめ。
こういう知識はまじでありがたい。男性のみならず女性もぜひ読んで、自分の体のことちゃんと知りましょう。


ところでこれは余談になりますけども、現代日本のゲームや漫画はヒロインがだいたい巨乳ですよね。芸能人に対してもバストサイズがどーのこーの言う輩がいるじゃないですか。
なんなら女性向けTL漫画の多くでもそうなので、現実に胸の小さい私なんぞは長らく悩みの種でありました。

そんな私が(勝手に)勇気づけられたのは、俳優のミラ・ジョヴォヴィッチ(ちなみに発音は「ヨヴォヴィッチ」のほうが正しい)さんの、映画『バイオハザード』シリーズでの全裸シーンとか、「Bang Bang」のMVにおけるJessie Jさんの堂々とした感じ。
いわゆるダイナマイトボディだけが正義じゃない、と頭ではわかっていても実際にそう思えるには、輝いているロールモデルの存在がほんとうに大事です。


少子高齢化を憂うニュースを見るたび思うことですが、法の整備や経済支援ももちろん大切なのですけれど、食欲と睡眠欲に並ぶ三大欲求のひとつである性欲について、もう少しオープンにする文化にしていったらいいのではないですかね。結婚しない、子どもを産まない、と若者を憂うのならばなおさら。

セックスのことで悩んでいる人はたくさんいると思いますのでね。



と、この記事を投稿した直後におすすめに出てきた記事が、とっても素敵だったので紹介します。
こういうイベントが日本各地で増えたらいいな。

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