202407027

マザー牧場に行って遊んだ。
千葉は高い山がないので見晴らしがよく、田んぼや畑が広いので最高だった。例に漏れず酷暑であり、そんな中羊やら山羊やらとの触れ合いを求めて歩くのはなかなか良い時間だった。

マザー牧場へ行くのは幼少の頃以来であり、幼少の頃は知り得なかった、諸々の金額にいちいち驚いてしまう。それも酷暑の中まきばへ出て客たちをもてなす山羊や羊やウサギのご飯代になると思えば痛くも痒くもない。

大人になって見たマザー牧場は小さかった。それでも東京ドーム56個ぶんの広さというだけあって一周するのにかなり労力を要した。今回遊びに出かけたメンバーがとても友好的だったので、誰も機嫌を悪くせず、帰りまで楽しんでいたのは本当にありがたいことだった。そうでなければ35℃の曇天の下、畑や牧場や草地や森を見ながら歩けまい。

それからこぶたレースを見た。小さい頃わけもわからず参加させられ、(自分からやりたいと言い出したのかもしれないが) 何もわからないまま終わったこぶたレースのことを思い出す。ずっと家にあったあの硬めの小さなぬいぐるみは500円で販売されている投票用マスコットだったのかとか、ルールがわからずかけっこだと思いこんでコース内を爆走する男児ってやっぱり今もいるんだとか、金メダル取った子に拍手するのがこんなに可愛い気持ちになることなのかとか、色々感慨深いことが多かった。

夜、先輩の呼んだタクシーに乗り込んで鹿野山の本物の闇を見ながら、森の中の闇っていいよなあと思った。こんなところに1人2人で取り残されたら、生きていける気がしない。しかしその夜闇を耐え忍ぶ知恵と技術と勇気をもった先祖たちのおかげで、こんにち、山羊やら羊やらモルモットやらと触れ合えていると思うと、無性にありがたい。

疲労で眠気が限界なので寝る。

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