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ドット絵でゲームを作ってみて

まずは自己紹介

今回は、ドット絵アドベントカレンダーの企画に参加させていただきありがとうございます!
この記事は、ドット絵アドベントカレンダー2023 8日目の記事です!

主に、X(旧twitter)でドット絵を投稿している、あまね(https://twitter.com/asamoriamane)と申します。


レジ袋の妖精である あまね氏の近影


私の記事では、「ドット絵でゲームを作ってみた感想」をお話しようと思うのですが、まず、私がどんな人なのか知らない人もたくさんいるかと思うので、なぜドット絵を描き始めたのか、どういうドット絵を描いているのかを簡単に説明します。


なぜドット絵を描き始めたのか

わたくし、こう見えて(?)ドット絵を描き始めてから2年経っており、ただいまドット絵3年生となってます。
創作密度が薄いので実力的にはアレですけど3年生なのです。
ホントなんですっ!信じてくださいっ!

で、ドット絵を描き始めた理由なのですが、アートの表現技法のひとつとしてうんぬんかんぬん・・・
といった理由では当然なくですね、絵を描いて自分の好きなもの・ことを発信したい!でもイラストを描くのは苦手だから何か簡単に表現できる方法は無いか?と考えた末に行き着いたのがドット絵でした。

また、もともとドット絵にはなじみのある世代で、人生で始めて遊んだゲームハードはスーパーファミコン、次はゲームボーイと、一番多感な年頃をドット絵でデザインされたゲーム漬けで過ごし、大きくなってからもドット絵を使ったゲームでよく遊んでいるので、ドット絵になじみがあったというのも描き始めた理由のひとつです。


どんなドット絵を描いているのか

上でも書いたとおり、もともと(現在もですが・・・)イラストを描くことが苦手なので、普段はドットの数が少ない粗めのドット絵をよく描いています。
もっといろんなことに挑戦をすれば技量が上がっていくのでしょうが、あくまで趣味なので気楽にやってます。
飛躍していく方々を寝転がりながら見ている気分です。最高です。

だいぶ粗めに描いた森
あさごはん兵団(謎のゆるきゃら)
めずらしくがんばって描いた人型のキャラクター
電脳空間のコンテナ置き場(電脳空間シリーズ)

基本的にはかわいいものが好きで、なぞのキャラクターなどをよく描いていますが、いかんせんイラストを描くのが苦手(3度目の念押し)なので、人型のキャラクターはほとんど描いていません。

特に粗々の絵の中でも、かわいい謎キャラクターたちとサイバー風な色使いを特徴とした電脳空間シリーズは自身のお気に入りで、基本的にはいつも頭の中を自由に遊ばせている電脳生命体たちをドット絵で出力するだけなのでとても楽に描けるドット絵でもあります。

そうなんです。頭の中大変なことになってるんです。

通常運転時のあまね氏の頭の中の光景

ゲーム作りのきっかけ

前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。
なぜドット絵のゲームを作り始めたのか、大きく3つのきっかけがあるので説明します。

1.もともとゲームを作ってみたかった

一番根本的でシンプルな理由ですが、もともとゲーム自体が大好きで、ゲーム作りにも興味がありました。ただ、プログラミングなどは一切したことが無く、ゲーム作りはなかなかハードルが高い印象があり、長い間手を出すことができずにいました。
プログラミングできる人まじ尊敬します。

2.ゲーム製作者から刺激を受けて

ゲーム作りには興味がある、でも、プログラミングを1から勉強するほどの時間的余裕はないし難しそう。
そんな風に感じていたときにゲーム作りに踏み出すきっかけのひとつとなったのが、自分以外のゲームの製作者さん達の活動でした。

特に印象深く、活動の後押しになったのが、クリエイターズ文化祭2022での、ひでぶぅさん(https://twitter.com/hidebugames)、すあまさん(https://twitter.com/suamapixel)のドット絵のゲームの展示でした。(下記のリンクから遊べます)
お二方とも短めのストーリーのドット絵ゲームを作られており、ドット絵もとてもかわいらしく、自分もそういったゲームを作って発表したいと思うようになりました。


3.今年の目標

もともとゲーム作成に興味があり、クリエイターズ文化祭でいろいろ刺激を受けた結果、去年の末に今年の目標として「楽しめる範囲でゲーム作りに挑戦する」というゆるいゆるい目標を立て、2023年もクリエイターズ文化祭が開催されるなら是非そこで出展したいと考えるようになりました。
ポイントは 楽しめる範囲 で 挑戦する ことです。
作れなくてもいいやの精神です。

ゆるーい目標ではありますが、昨年末に目標を立てそれを意識してドット絵を描いていたことは、ゲーム作りを始めたときにとても助けになりました。


実際にゲームを作ってみた感想

1.製作ソフト選び

7~8月くらいから、ゲーム作りに初挑戦するに当たり、ゲーム作りの製作ソフトを検討し始めました。前提として、プログラムを必要としないソフトである必要があります。
作るゲームのイメージは電脳空間をうろうろするだけのゲームで、重視したい部分は「世界観をいかに表現できるか」です。

最初はツクールシリーズでの製作なども考えたのですが、私のドット絵自体がかなり粗めなこともあり、ツクールシリーズのきれいなゲーム画面と合わないなと感じました。

いっそのこと、制約がバリバリある中で、ゲーム画面全部がドット絵で出来たようなゲームが作れないかと考えました。

そんな時、ふと、前出のひでぶぅさんが「GB Studio」というソフトでゲームを作っていたことを思い出し、あのゲームの感じなら自分の思い描くゲームが作れそうだと気づきました。(下のゲームが、GB Studioを知るきっかけになった、ひでぶぅさんの「Cheesy Town」です。最高のゲームです。)

2.どんなゲームを作ったのか(1作目)

作ったゲームの1作目が「電脳空間探査 episode1」です。

作り始めたのは今年の9月のはじめで、クリエイターズ文化祭初日の10月20日には完成させました。

ストーリーとしては、主人公が電脳空間に迷い込み、うろうろして、帰ってくるといった内容です。
色々設定とか考えていたりするので、続編も作りたいと考えててepisode1とタイトルにつけてます。
もしかしたらepisode1が最初で最後の可能性も・・・(あまねは あいそわらいを うかべている)

とにかく、1作作らないと始まらないと考えていたので、複雑で壮大なゲームは最初から目指さずに、短くて、単純で、でも世界観が表現できて、かわいいゲームを、クリエイターズ文化祭という目標までに作ろうと考えていました。

知識0からのスタートでしたので、システム的な部分でいうと、

  • 世界観を感じられる背景の中をキャラクターを歩かせる。

  • ちゃんと当たり判定が機能する。

  • いくつかのシーンを移動する。

  • フラグを管理して、あのアイテムをとったらここが進める、みたいな仕組みを使う。

  • エンディングがある。

あたりを実装できるようになるのを目標にしました。

3.どんなゲームを作ったのか(2作目)

そして、鉄は熱いうちに打てとばかりに、10月末から第2作目を作り始めました。
タイトルは「Fisherman's Life」で、目標期限はぬあーさん(https://twitter.com/Nuaah_Box)主催のWebイベント「Pixel Dot Party」での展示としました。

ゲーム作成期間は10月末から11月26日で、ゲームが完成した11月26日は「Pixel Dot Party」当日でした。本当にギリギリで、ぶっちゃけ最終日は徹夜して作りました。

ゲーム内容は、電脳生命体であるフィッシャーマンくんが釣りをするといったものです。
フィッシャーマンくんお気に入りです。

2作目のシステム的な目標としては、

  • ゲーム内に極力文字(とくに日本語)を使わない

  • 変数を使う

  • エンディングが無いゲームを作る

あたりを実装を目標にしました。
特に変数に関しては、前作ではつかってなかったのですが、今後ゲームを作るにあたって避けて通れない道になるので、積極的に挑戦しました。

4.作ってよかった!

ゲーム作ってよかったです。
まず楽しい!ゲーム作るの楽しい!
自分作ったキャラクターが、自分の作った世界の中で、動き回ってくれる。
いろいろシステムや仕掛けを考えて、それが思い通りに動く。
ゲーム作り以外で感じたことの無い楽しさです。

そして、遊んでもらって、感想をもらえるのが何よりうれしかったです。
自分が自信を持って世に送り出したゲームが、世界観が、キャラクターが誰かの心に何かしらのほっこりを与えることが出来たなら、こんなにうれしいことは無いです。

ゲームを遊んでくれる皆さんがいるから、ゲームを作ろうと思えるんだということをこの記事を書きながら改めて実感しています。

5.今後の課題

ゲームを作ってみて、この3か月で一番どうにもならなかったのはBGMでした。
果敢にもチップチューン作りに挑戦してはいるのですが、そのたび傷つきたおれております。
最終的にはGB Studioのサンプルゲームに入っているBGMを利用し、何とか急場をしのぐありさま。

そうなんです。絵の才ばかりか音楽の才も持ち合わせていないのです!!
何たる悲劇!
なんとかがんばってチップチューンを作れるようになるか、はたまたいっそのことBGMは外注してしまうか・・・

なやむところです・・・

さいごに

こんなに長く書くつもりはなかったんです。
最後まで読んでくださったあなた、本当にお疲れ様です。
ありがとうございます。

わたしが楽しくゲームが作れているのは、遊んでくださるみなさん、発表する機会を与えてくださったイベント主催者様のおかげだと思ってます。
本当に感謝しかないです。

これからも細々とゲームを作っていこうと思いますので、興味があるゲームがありましたら遊んでもらえたらうれしいです。

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