【4月1日までの署名】日本の音楽家の将来を考える。
すこし前に、お笑い芸人の雇用の仕方や待遇について話題になったけれど、今回たくさんのイベントを自粛せざるを得ない状況に伴い、我々音楽家もなかなか思うところが多いというのが正直なところではないでしょうか。
芸事の世界は"そういうもの"。が暗黙の了解な部分もあったし、そんな中でも自分の仕事で生活を支えている音楽家はもちろん少なくないです。でも同時に、芸術家の歴史にはそれを必ず支えてくれていた人たちがいたもの。そうやってつないでくれる人たちの気概と、芸術家のおしみない努力がその素晴らしい作品や文化そのものを今日に運んでくれました。
今でも支えてくださるみなさまに、心から感謝を申し上げます。
と同時に、芸人さん同様、我々も自分のことを自分で考えることから目を背けられなくなっている(本当はなっていた)な。というのがだんだんと浸透してきていますね。
そんな中、こんな活動をしている人たちがいます。
≪新型コロナウィルス感染防止措置に伴い公演中止などの影響を受けたフリーランスのアーティストの声明及び支援給付金制度の見直しを求める請願≫
オペラ歌手の2人によるユニット。彼らが自分たちの受けた影響をきっかけとして起こした署名活動です。
公演を小さな団体が運営することも多い世界です。働く人、もっというと多くの場合お客さまの顔がわかる距離の人間が、どちらの選択をするにせよ何かを感じながら、そのなにかを背負い、状況がよくなることを祈りながら"やるのかやらないのか"を選択していくのです。そして働く人もいろんな想いと、なにより生活(いのち)を負っています。
▲そしてこんな気持ちでこれをサササと書いています。
"もともと保証のなかった立場人たちは、今後そもそも仕事として続けるべきではない"という声も聞こえてきましたが本当にそう言えるでしょうか?
少なくとも今後の対策が必要だということは明らかになったはず。もちろんその中でそれぞれの選択があるはずです。この活動に賛同するかどうかもその選択の一つ。
それをふまえて私から今言えることは
・今後の宝をつぶしかねないということ
・イベントのお客さんになりうる人の多くは
①イベントの内容なりする人なり惹かれて集まる人
②何かしらの形でそのジャンルに参加する人(たとえばサッカーを習った子はサッカーを観に行く、など)
なのだから、このまま"芸事を辞める人(やめざるを得ない人)"が出続ければ遅かれ早かれ文化が終わるということです。
人間は学習する生き物。これをきっかけに何か感じている方は読んでみて考えてみる時なのかもしれません。
ご紹介したツイートの続きには署名注意点がツイートされています。(読むのが面倒な方のために、ざっくりいうと正しい情報を入れてくださいということと、個人情報を他の用途で使うことはありませんということです。)
アートをする方も、アートがお好きな方も内容をご確認の上、もしご賛同の方がいらっしゃいましたら是非ご署名をお願いいたします。
本日のBGM
せっかくなのでうたいすぎさんの動画を!と思いながらみていたら電子署名の前に行われた署名活動の様子があったのでそちらを。後半では演奏の様子が観られます。
大切な時間を使って最後まで読んでくださりありがとうございます。 いただいたサポートはその時その時で私が選んだところへの募金として使わせていただきます。