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第47期A1リーグ最終節の裏話。
2022年9月28日水曜日。
第47期A1リーグ最終節が終了した。
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私は最終節のMCを務めた。
「最終節」というのはやはり特別なもので、不思議と一局一局の重みがこれまでと違う。
さらにリアルタイムで放送できるのは3卓中1卓のみであり、放送外の2卓の状況は口頭で伝えねばならず、責任重大である。
9/22、新井啓文が「別卓情報をテロップで出せないかな?」と言い出した。
最終節は9/28である。
1週間前に何言ってんだ。
しかしそこから園田や粟野が動き出し、スリアロさんに協力をお願いし実現した。
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実況解説を聞き逃したとしても、音無しで視聴していても、別卓情報がわかる良い試みだった。
(協会さんもA1最終節でよりブラッシュアップしたものを導入されてましたね!)
また、実況席にはタブレットが用意されている。
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今期このタブレットでは、放送卓の全局のアガリや点棒移動が常時更新されており、実況者が閲覧できる仕組みになっていたが、
最終節だったこの日は常時a卓とb卓の点棒移動もリアルタイムで更新されていた。
a卓、b卓は「最高位戦メディア情報局」というTwitterアカウントで速報ツイートが流れていたが、
その熱のあるツイートを書いていたのは神原くん(神原健宏プロ)で、
放送中私が見ているタブレットに情報をインプットし続けてくれたのも神原くん。
立会人やってたのも神原くん。
対局終了後にYouTube班からの仕事も快く引き受けてくれたのも神原くん。
全部1人。
千手観音かな?
お小遣いあげたいな?
南2局
— 最高位戦メディア情報局 (@saikouisenmedia) September 28, 2022
失点しなければいい竹内は国士気味に手を進める。
すると有効牌を次々と引き入れていき、中待ちで聴牌を果たす。
数巡前に近藤が中ポンしていた。
誰も止まるわけがなく、掴んだ石田が放銃。ここまで積み上げた和了全てを無に帰す冷酷な48000点が炸裂。唖然とした表情で石田は点棒を支払う。
あの日表に出ることはなかったけれど間違いなく裏の功労者です。お疲れ様でした!
最終節を良い放送にしたくて、ファンの皆様にこの熱戦伝えたくていろんな大人が頑張っていた。
私の喋りは拙いもので、素人芸という単語を言い訳の様に使うのすら申し訳なく感じる程。
いつもながらミスや漏れはたくさんあったけど、鈴木優最高位が全てを拾ってくれて、土田浩翔プロは私が至らないところを全てフォローしてくださいました。
2人とも頭の回転が良過ぎて圧巻。プロだなあ。
配信卓の結果は以下。
園田賢 +309.7 決定戦進出
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控室でもいつもとあまり変わらない様子だったけど、
2回戦後は決定戦進出の可能性がより高くなり、少しホッとしたような表情でした。
最後の最後まで首位進出を狙ったけんちゃん。
圧巻でした!
朝倉康心 +101.4 残留
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最終的には4位終了。
後半の巻き返しに意地を感じました。すごすぎる。
今期を通して控室でもいつも明るく、朗らかなあさぴんを見れたのは良かったなあ。
村上淳 ▲54.7 残留
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いつだかの放送の時は1人目インタビューがずんたんで、放送が終わった時にはもうスタジオから姿を消していました。
あんなずんたんを見たことがなかったので、相当メンタルにきてるんだろうなと心配だったけど良かった!本当に良かった。
設楽遙斗 ▲82.8 降級
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いつも「A1のレベルが高い。本当にみんな強い」といつも話していました。
この最終ポイントでの降級の悔しさは計り知れない。戻ってきてほしい。私もシタラーの一人です。
浅井裕介 ▲231.9 降級
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浅井くんは今年ずっと
「A1で打てることが楽しくてしょうがない。もうずっとこの場にいたい。しがみつきたい」
と話していました。
この経験が、また浅井くんをより強くするんだと思います。楽しみです。
始まる前や序盤は、設楽さんと浅井くんどちらかが降級の危機だと思っていたけれど、
別卓の太田さんの大勝利で配信卓からは2人の降級者が出た。
ちょっと信じられないような、いや、数字的にはもちろんあり得る結果ではあったが可能性的には少ない結果になった。
ちなみに。
放送では設楽さんのインタビューが無かったが、設楽さんがインタビューを拒否したわけではないそうだ。
先に対局を終えた設楽さんは真っ先にライバルだった太田さんの点棒状況を確かめるためにa卓の速報をチェックしていた。
数分後、自身の降級を確信した設楽さんの姿を見ていた運営が「さすがにインタビューをしてくれと頼めなかった」のだという。
その間わたしはまだ生放送中で、他3名のインタビューをしたり、最終成績を発表中だったので設楽さんの様子を見ていない。どんな表情だったのかも知らない。
今期のA1リーグで
設楽さんの鬼気迫る闘牌と表情・卓を離れたときのヤンチャで可愛らしい振る舞いを見て、ファンになった方は沢山いたと思う。
そんな方たちは、最終戦を打ち終えた設楽さんの言葉を聞きたかっただろうし、もしかしたら設楽さんも話したかったかもしれない。
それでも設楽さんにインタビューを受けるよう指示をしなかった運営の判断を理解してもらえたらありがたい。
また、設楽さんがインタビューを拒否したわけではないということだけは知ってもらいたい。
記事のタイトルは「裏話」としたが、正直あまり裏話はない。
放送で伝えた選手たちのあのインタビューが全てで、これ以上私から伝えたいことは無い気がする。
a卓の対局が全て終わるまでインタビューを引き伸ばしていたおかげで(選手のみなさんご協力ありがとうございました)、いろんな話を聞くことができたように思う。
けんちゃんは決定戦めでたいし、あさぴんとずんたんは残留めでたいし、浅井くんと設楽さんはただただ無念だった。
個人的には、
去年の今頃A2リーグの最終節で浅井くんがA1リーグへの昇級を決めた時の感動が
まだわたしの心の中には熱を持った状態で残っていて、今年彼の降級を伝えるのは胸が痛かった。
あまりに残酷で、しびれる最終節だった。
放送卓の裏でもa卓とb卓では死闘が繰り広げられていたのが、最高位戦メディア情報局を見るだけで伝わってくる。いつかまた、観戦可能な時期が来たらぜひ生で観戦してみてください!
さて
第47期最高位決定戦は10/23(日)に開幕!
私は10/30の第2節の実況を担当します。
毎年のことだけど今期もすごいメンツ!
また、来期A1リーグで戦う選手が決定するA2リーグ最終節は10/12(水)。
どちらも熱戦間違い無しなのでご視聴ください。
(画像引用:株式会社スリーアローズコミュニケーションズ様)
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