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すぐそこにある愛に気づく

価値観の優先順位のハナシ

長男を産んで半年後、夫の仕事の都合で海外に住んでいました。

今思えば英語も話せず、子育てに対する不安だらけだったのによくぞ行ったと思いますが。きっと行きたかったんですね。その決断も、当時は「夫が行くから仕方ない」と思っていました。実は全部自分で選んで決めていた、とわかるようになったのは数年後です。

それはさておき

海外に住んでいたころ、我が家の夫婦関係は最悪でした。この頃、何をしても夫が許せなかったのです。

まず、家にいない。

家にいたとしても疲れている。

それでも主人なりに子育てに協力してくれていました。でもやってもらってもそれはそれで気に入らない。

「そうじゃない!」

「おむつもまともに替えられないの??」

「お風呂入れて、子どもの体拭くところまで一人でやれよ」

と感謝どころか不満たらたらでした。


これこそがインナーチャイルドでした。

私の中の子ども心。勘違いのまま止まってしまった感情が夫に投影され、イライラが止まらなくなっていました。心の中のチャイルドは常に

「だれかやって」

「そうじゃない!」

「察してよ」

と思っています。

だから、何一つ気に入らなかったのです。

専業主婦の私と、会社員として働く夫の価値観の優先順位は違います。私にとっては家事育児が一番。夫にとっては仕事。当たり前なんです。当たり前なんですが、でも、その時の、赤ちゃん心に乗っ取られている私には、「夫も私とおなじ基準」でいてくれないと嫌だったんです。1ミリのずれも許したくないくらい。頭では夫は仕事第一!なのはわかっていても止められないイライラをどう処理していいかわからずにいました。

実は自分の周りには愛がたくさんあった。

主人はちゃんと私のことを想っていろいろなことをしてくれていた。

孤独で仕方ない異国の地にいたわけではなかったのに、当時のことをもったいなかったと思います。

本当に、それでどれだけ時間を無駄にしたんだろう。心の整え方を知っていたら、もっといろいろなことに挑戦できたのに。

この勘違いの思い込みを解く方法、学び少しずつ実践してきたので

周りにある愛を受け止められる様になりました。


そこに本当の意味で気づけたときから、家族関係も穏やかになり、いつもモヤモヤしていた時間がなくなりました。

長男を産んだ後の自分より、3人目を産んだ直後の自分の方がパワーがあって元気です。不調続きだったのがウソみたいに、今の方がいろいろこなせます。現実的には3人小さい子供がいる今の方が時間はないと思うし、年齢も重ねているのに。

心を整える大切さを身をもって知ったので、今年はそれをもっと別の形でシェアできる人になりたいと思っています。

2021年もまだまだ世の中が落ち着かないですが、そういうときだからこそ自分の心の声にしっかり向き合い、心の音を聞くことが大切なんじゃないかなと思います。


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