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人間のどうしようもなさを知ってから12年と8ヶ月が経った

こちらは「人間と社会のあいだを考える」メンバーシップ専用記事、髙崎順子の執筆回です。 noteの仕組み上、このコミュニティでのエッセイは私の分も、あさみさんのメンバーシップでお届けします。

だいたいなんでもどうにかなる、と思っていました。
首尾よくいかないことがあっても、工夫や努力をすればなんとかなる。
首尾よくいかないのは、私の何かが足りないからなのだと。

それがとんでもない勘違いだと知ってから、
じきに13年が経ちます。

「人間のどうしようもなさ」というテーマをあさみさんと定めた時から、
この回で書くことは私の中で決まっていました。
2011年の冬から春にかけて起きた三つのこと。
干支が一巡した今なら言葉にできると感じましたし、
このコミュニティだから伝えてみたいと思いました。
覚書帳に軽くあらすじをまとめてみて、書ける手応えもありました。

ですが実際にこうして文章を綴ろうとすると、言葉が指先まで流れてこない。
頭の中に溢れるイメージが脳壁を打ってぶつかり合って、
それに日本語の形を与えようとしても言語野をすり抜けていき、
私の意識は下瞼に上がってくる涙とおぼしき水分に持っていかれます。

書けないかもしれない。
このコミュニティに集ってくれる方々に足る内容が、
「ライター」の肩書きで居る成人として納得できる文章が。
6歳で書くことを天命と志してから、これだけは確かに私にできることと、なんとか自信を保ててきたはずなのに。

画面上で増えない文字列を眺めて戸惑いながらそれでも、
私は書きたいと、強く願っています。
不完全であってもここで、これを差し出してみたい。
伝える試みをしてみたい。

今回は、そんなイレギュラーな文章です。まとまりなく粗野で、読みにくい箇所も出てくると思います。
最後まで読む、途中でやめる、メンバーの方にはどうかご随意に、この先に進んでくださいますように。


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