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終わりに向かって生きる練習

こちらは「人間と社会のあいだを考える」メンバーシップ専用記事、髙崎順子の執筆回です。 noteの仕組み上、このコミュニティでのエッセイは私の分も、あさみさんのメンバーシップでお届けします。

昨年10月にナースあさみさんと始めたこのコミュニティも、最後の月を迎えました。
ここまでお付き合いくださり、ありがとうございます!

半年以上、私の生活の一角にあり、いつしか時の経過の目印になっていたこちらの場。
それがなくなるんだなぁと思うと、さみしさがひたひたと胸に広がります。

毎月1回、書くスタンスが近い人と一緒に、一つのお題で文章を書く。
それを読んでくれる人に渡し、言葉を交わす。
文章で接続する、穏やかで温かい繋がりを傍らに、暮らす。

この習慣は思いのほか深く私の日常に根付いて、これまで長年やってきた「読んで書く」という行動をさらに豊かにしてくれました。

ものの見方や感じ方、それらを掌に入れて考えを捏ねる時の力加減や、出来上がりの思想の温度にも、影響を及ぼしているように感じます。
(安心できる狭めの場を作って書いた文章を分かち合うこと、本当によき行動なので、もっともっと多くの方に体験してほしいです)

このまま続けたら、どうだったんだろう。

コミュニティへの愛着が増すに連れ、そう何度か、想像しました。
でもそれを願うことはありませんでした。
「終わりを決めてそこまで進む」が、この場所をつくる時の約束だったから。

「終わらせる」を明確に目標に据える。それを迷わない。
「終わり」を大切に考える姿勢が、私とナースあさみさんの強力な共通点でした。
ここを分かち合っていたからこそ、一緒に企画を立ち上げ、続けてこれたと思っています。

私たちはなぜ、そこまで「終わり」を目標にしたのだろう。
何が私たちを、揺るぎなき「終わり」に向かわせたのか。
私に関しては、その理由ははっきりと見えています。


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