勇気を出して、頭のネジを外してみたら。
社会人1年目と2年目の狭間のころ、私はいわゆる「飲み屋街」を泣きながら彷徨っていた。
緊張しながらも期待に胸膨らませて新卒で入職した先で見事にメンタルをズッタボロにやられ、1年で退職せざるを得なくなった。
私には一体どんな仕事が向いているんだろう、
いやそもそも私に「仕事」なんてできるのか、
私が世の中で役に立てる場所なんて存在しないんじゃ…
「人と話をするのは好きだな」という気付きから何がどう繋がったのか「ガールズバーで働いてみようか」と思い立ち、気付いたらお客としてガールズバーでカクテルを飲んでいた。
そこで働くガールズたちのトークスキルに圧倒され、何とか立て直した心は再びバキバキに折れた。
ナンパやキャッチも多い街で、実際に何度か声をかけられたけど、振り返った女(私)の顔があまりにも涙でぐっちゃぐっちゃだったもんで、みんなドン引いて逃げてった。
新卒1年で退職する人間なんて、もうどこもそんな人間を必要としてくれる場所なんてないんじゃなかろうか。
当時めちゃくちゃにヤケクソだった私は、1本だけ、頭のネジを外してみた。
社会人1年目の最後に決断したこと
先にお伝えしておくと、これから私がお伝えする話は、正直褒められたものではない。
私の場合は今でも【大切な出会い】として結果的にプラスに働いたけれど、一歩間違えば何らかの事件に巻き込まれたり、最悪の場合、命の危険だってある。
実際、私のことを心配して「信じられない!! そんなことする奴だったとは思わなかった!!!」と激怒する友達もいた。何も言わずに離れていく友達もいた。
だから、今回の話のプラスの面だけを見て、簡単にマネをするのは絶対にやめてください。
それでも今回書こうと思ったのは、やっぱり私の人生を大きく変えた出来事であり、今の私の根幹でもあるから。
何をしたかというと
【出会って1週間の人たち(男性も含む)とシェアハウスすることにした】
シェアハウス。
今でこそよく知られる言葉になり、何となくイメージがつくと思うけれど、10年以上前、LINEはまだなく「メーリングリスト」をフル活用していた時代、Facebookはまだ日本語対応していなかった気がするし、mixiの方がまだまだメジャー。
そんな、エアビーなんて概念すらない時代のシェアハウスは「同棲」と間違われたこともあったし、とにかく「なんかよくわからない、物珍しいモノ」だった。
そこに女1人で乗り込んだ。
しかも私以外の2人は男性。一応個室に鍵はついているけど。
ね、本気で普通の女子はマネしちゃいけないよ。友達に怒られるのも当然よ。
ぶっちゃけ、シェアハウスに入居するかどうか、まじで三日三晩悩んだ。一応私も、考えうるありとあらゆるリスクを考えた。
道を外れること(今思えば大して外れてないけど)をするのが怖かった。
それでもやっぱり最終的に入居を決めたのは、【そのシェアハウスに出入りする人(入居者の友人のこと。もちろんそこには女性もたくさんいたよ)がすっごく魅力的だった】から。
銀行員から転職してCAに
誰もが知る某大企業の御曹司だけど、社員3人のベンチャーに入社
ネットワークビジネスで結構稼いでる人
旅人
占い師
看護大学出身で、医療の狭い世界しか知らず、それも1年で全て見た気になって絶望していた私にとって、いろいろな世界を教えてくれた。
そして、私は私で良いんだと教えてくれた。
シェアハウスは2年間続け、その時の繋がりがきっかけで今のパートナーとも出会った。
ちなみに、当時のシェアハウスの管理人とうちの夫は飲み友達。
夫は男2人+女1人のシェアハウスの話をさらっと受け入れ、管理人さんに絶大な信頼を寄せている。
人生、何が起こるかわからない。
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