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準備

私は先日あるプロジェクトのリーダーに任命された。(正しくは任命されていたことを知った。)そのプロジェクトというのは、簡単に言うと高校生による販売実習を私たち(同じ大学のゼミのメンバー)が会社を設立し経営した経験を生かして、ロールモデルとして良いものになるようアドバイスしていくものである。

正直私はこのプロジェクトのリーダーだけはなりたくなかった。それは、会計(簿記)が苦手なことや経営についての知識が皆無だからと理由もあるが何よりも年下が苦手だからだ。

昔から自分の一つ下から赤ちゃんまでとにかく年下が苦手である。3、4歳の子ども連れの親子をみたり赤ちゃんの頑張ってしゃべろうとしている動画を見たりするのは可愛いと思うが、いざ私のところに来られると逃げてしまう。怖いと感じてしまうからだ。特に目をじっと見つめてくる子どもが大の苦手。もうどうしていいか分からなくなり、愛想笑いをしてしまう。

正月などの親戚の集まりでは、女の子のいとこと遊ぶのは姉の役目で、私はご飯を食べるかおばあちゃん家の犬や猫と遊んでいることが多い。

部活のキャプテンになって後輩ができても接し方が分からず目も合わせることができないことが多々あった。おそらく自分より純粋な、真っ直ぐな心を持っている(可能性が高い年下の)子に私の心が見透かされそうで怖いという感情がそうさせていると思う。

私の年下嫌いは置いといて、このプロジェクトのリーダーになったからにはグダグダなるのは絶対に嫌だし、先輩を超えたいし、そのためにもプロジェクトが始まる前に準備をしておこうと思う。プロジェクトが始まるのは半年以上先だが私の今の知識のなさではやっていける自信がない。

まずは会計の勉強。相手にするのは商業高校の現役JK。簿記検定を受けたことも無い私が高校生と同じレベルになるだけでなくアドバイスする立場にならなければいけないとなれば半年あっても足りない気がする…。
次に経営の勉強。1から10まで勉強しなければ高校生にアドバイスなど夢のまた夢である。

半年以上も先なのになぜ今焦っているのかというと私の今までの経験がそうさせている。
本番までの『準備』。今日の本題はこれ。(本題にたどり着くまでが遠い)

私はなにか物事を行う上で『準備』はとても大切だと10年続けてきたバレーボールを通して学んだ。あるチームの横断幕に 勝負を決めるのは準備 とあるのだが、まさにその通りだと思う。練習でしていないことが試合でできるわけないからである。練習を一生懸命やっていれば追い込まれても臨機応変に動くことが出来る。練習を適当にしていた人は試合で追い込まれると精神的に負けてしまう。私のチームでも実力的に勝てる相手に余裕で勝てると思って練習しなければその甘さから負けてしまうことがあった。100%の実力を発揮するためには120%、150%の練習をしなければならない。100%の実力の発揮を目指すと80%くらいしか本番では発揮できない。

また、勉強する上でもそうだと考える。高校の定期試験の場合、100点を目指すと赤点ギリギリの60点は大抵の人は取れる。しかし赤点じゃなければいいから60点を目指そうと思いながら勉強する人は60点を取るのは難しい。自分の最大限の努力(=準備)をすれば最初は絶対に届かないと思っていた目標も射程圏内に入ってくると思う。

このことから私はこのプロジェクトのリーダーに任命されたからには『準備』をしっかりしていきたいと考えている。会計や経営の勉強もそうだが、コミュニケーション能力や相手に関心を持ってもらうための引きつける能力もつけたいと思っている。欲張りすぎと思われるかもしれないが自分の100%を発揮するためにはこれくらいの目標がちょうどいい。『準備』がしっかりできていればいるほどよりよくなると思う。

私がバレーボールで学んだことがこのプロジェクトに繋がるとは思ってもみなかったが、今まで一生懸命やってきたことは間違っていなかったと証明できた気がする。たくさんの人に支えられている環境に感謝して全力で取り組んでいきたい。

最後まで読んでくださってありがとうございました。

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