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「口は出すくせに行動しない人」が生成AI時代のキーマンになるかもしれない

「口は出すくせに行動しない人」
皆さんの周りにもいませんか?

頑張って考えた資料を説明したのに、あーだこーだと文句を付けるだけ付ける癖に、別に何か手伝ってくれる訳でもない人。

そんな「口だけ出す人」がこれからの時代のキーマンになるかもしれない。
今回はこれについて考えてみようと思います。

「口だけ出す人」の実態


プロジェクトを進める中で、いつも意見を言ってくるけど、実際に手を動かさない人。
そんな人いますよね。

決して間違ったことを言っている訳では無いんだけど、自分なりに考え抜いた結論に対してその人の視点でバッサリいかれると、そりゃ腹も立つし納得いかない。

ただ、その人は自分より役職が上だったりするのとも多いので、強く言えずにもやもやを抱えたまま作り直しせざるを得ない。
当然、私にもそんな経験は少なくありません。


この厄介な「口だけ出す人」、当然ですが悪気があるわけではなく、そうせざるを得ないというケースも往々にしてあるような気がします。

特に管理職は常時複数のプロジェクトを掛け持ちしていたり、人材育成など管理職ならではの悩みも多いでしょう。
結果として、モノ作りをする時間を十分に取れなかったりする。
そういう背景から、「アドバイザー」的なスタンスを取らざるを得ない。

かくいう私も、そういう人になってしまうことだって少なくありません。
私は管理職では無いですが、いくつかのプロジェクトに同時に参加することがあります。
そうなってくると、自分が動かすべきものと、誰かにやってもらうのをサポートするもの、そうした優先度付けをせざるを得ません。

立て込んでいる時なんかは、作っていただいたモノに対して、「もっとこうして欲しい」「ここは直した方が良い」と意見だけ言って、「あとはよろしくお願いします」とお手本のような「口だけ出す人」になっていたりします。

「何かを喋っている口元のイラスト、フキダシ」by Bing Image Creator


生成AIが最も得意なこと


ChatGPTを始めとする生成AIは、私たちの働き方に多くの影響を与えつつあります。

こんな使い方がおすすめ!という記事を見かける機会も非常に多いですね。

生成AI、特に文章生成AIが得意なことの一つに、「たたき台を作る」というものがあります。
ブログでも企画でも戦略でも、まず第一稿を作らせたらそのスピードで生成AIに適う人はそうそう居ません。

ひとまずたたき台だけ作らせて、それに対して人間がレビューしながらブラッシュアップを続ける。この使い方はアイデアを形にするベストユースケースだと言えます。

これって、「口だけ出す人」とものすごく相性がいいと思いませんか?

「口だけ出す人」はえてして、自分の意見や「かくあるべき」をはっきり持っていることが多いです。だからこそすんなり指摘を言える。
自分ならこうする、が明確なわけです。

言われる側はたまったもんじゃないですが、幸いなことに生成AIに感情はありません。
どれだけ辛辣に言っても素直に受け止めてくれます。

まずは、生成AIに0→1をさせた上で、自分は「口だけ出して」さえいれば、段々とものが出来上がってきます。
「口だけ出す」というスキルが最大限、高スパンで発揮されてくるという訳です。

実際に、生成AIの影響を最も受けるのはホワイトカラーの高所得者だといわれています。

ペンシルバニア大学と Open AI の推計では、自動化の影響を最も大きく感じるのは、年収 80,000 ドルに達する高学歴のホワイトカラー労働者であると予想されます。

生成型 AI は新しいホワイトカラーの知識労働者となるのか? - Unite.AI


この背景にも、「口だけ出す人」あらため、ソートリーダー(意見をはっきり持っているリーダー)こそ生成AIを最も使いこなすペルソナであるという根拠が見えてきます。

「リーダー、一人、腕組み、イラスト」by Bing Image Creator


生成AIとの協奏で、もう一度クリエイターへ


「口だけ出す人」は忙しすぎてクリエイターではなくアドバイザーに徹さざるを得ない、という話をしました。

とすれば、自分の意見をはっきり持ったソートリーダー自身がものづくりにコミットすることが出来るに越したことはありません。

生成AIは高速処理によりこれを可能にし、人とAIの協奏により、そんな人が限られた時間の中でクリエイターとして活動できる幅を広げてくれるんじゃ無いでしょうか。


さいごに


きっとどこの職場にもいる「口だけ出して行動しない人」。
その人こそ高いポテンシャルを持ったソートリーダーであり、生成AIはその可能性を更に引き出す最良の相棒になるのでは、というのがお話したかったことです。

紹介したような生成AIとの使い方、ぜひ実践してみて貰えたら嬉しいです。
「口だけ出す」が「早く良いものを作る」近道かも知れません。

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