前回は入院まで私がどんな風に日常を過ごしていたかを書いてみたのだが、ここで客観的に私の症状と先生の説明を改めて整理してみよう。ここで登場するのが我が妹である。
私が大学病院で先生から話を聞いている間、一緒に行ってくれた妹はせっせと横でメモを取ってくれた。私は特に人の話をちゃんと聞いていない傾向がある。聞いても忘れることが多い。都合のいいところしか聞いていなかったりもする。
そういう私の性格を知ってかどうか、いや、多分知ってのことだ。ひとりで行かせると何にもちゃんと聞いて来れないと分かっていたのだろう。実際これは大変助かった。そもそも私の性格がいい加減というのもあるけれど、それ以上に、診察室で先生と話しながらメモを取る、なんてことは、なかなかできない。ドデカイ大学病院は患者も多いし、次の患者さんも待っているから
「あ、先生ちょっと待ってください、さっきのもう一度お願いします」
とか、手帳出してきてやったりできんのである。だからと言って他人に一緒に行ってもらうのは難しい。こういうときは出来る身内がいて助かった。妹は地元タウン誌で記者をしていたこともあってうまくまとめてくれた。妹は私を「ゆきおちゃん」と呼ぶので、メモでもそのように書かれている。
1月16日に診察を受けたときのメモをきれいにまとめてみよう。病院名は伏せて、先生の名前は仮名にしてある。
自分ではまったく抜けていた先生の説明がしっかり記されているので、もし黄斑円孔の心配がある人はこのメモを参考にされるのがいいと思う。これは初回の診察の説明で、手術の説明はまた後日別にあった。診察があったのはこの2回で、その次はもう入院となった。入院までには書類を準備したり、入院のための支度などがある。
この手術、手術後は「ずっと下を見ていなくてはならない」とのミッションを課される。実はこれが一番メインと言っても過言ではない。みなさん、1週間、毎日、起きているときは下向き、寝る時もうつぶせで寝なくてはならんのです。想像してみてほしいのだけど、ちょっと無理って思いません?でも私はアホなんで「ふふ~ん、まあできるっしょ」とか思っていたんですよ
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