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ネット麻雀で勝つために リャンメンチーの読み方

唐突ですがこの間の配信で面白い教材になりそうな場面があったのでnote書いてみました!

下家がチーして打5p

まずこのシーンを見てください。リャンメンチーをして出てきた牌が中張牌の場合、聴牌ならそのまたぎになるリャンメン待ちが危ない、というのは基本的な鳴き読みの知識ですね。
この場合は5pが出てきたので36pと47pが危ないということになります。(選択の少ない序盤の捨て牌なので5pの跨ぎの危険度は通常よりちょっと低いですがそれは一旦割愛)

ところがどっこい、自分の手牌をよく見るとあれ?5pが暗刻?
36pと47pは5pが5枚ないと物理的?にできないですよね。
こういうときに、「よくわからんから考えるのやーめよ」とここで思考放棄する人や、そもそもリャンメンチーのまたぎが危ないということすら考えずに仕掛けを無視している人、意外と多いんではないでしょうか?
それはめちゃくちゃもったいないです!せっかく跨ぎのリャンメンがないという大きな情報が落ちているので、自分のことだと思った方、一緒にもう少し踏み込んで考えてみましょう。


5pが手牌に必要であったことはほぼ間違いないのですが、このときの必要の理由には主に二つのパターンがあります。
①5pの周りが複合形で、5pが待ちに関係している(待ちはだいたい5p関連の愚形)
②5pは浮き牌で、好形変化の種として持っていた(待ちはだいたい出てきた牌と関係のない愚形)

他にも5pの周りが雀頭で6677m566pのような形や、5667m5p xxという形のくっつきイーシャンテンで萬子をチーして萬子待ちリャンメン聴牌、など例外は探せば色々出てきますが、頻出形は上の二種かなと思います。

※補足
445pと持っていてチーして4pが雀頭になり、待ちは関係のないペンチャンかカンチャン、というようなパターンも厳密には違うのですが②に含めて良いかなと思います。主にペンチャンやカンチャンの部分を縦に引いた時に445pをリャンメンで使えるようになる好形変化の種としての5p残しというやつ。

この①と②のパターンは5pが4枚見えている今回のケースのような場合でなくても、跨ぎの牌が危ないのと同じくらいに意識的に考える癖をつけても良い部分です。そのくらい頻出します。

さて、ではチーして5pが出てきた時に、5pが関連していて跨ぎのリャンメンじゃない待ちの候補は何があるでしょうか?
実は筒子全部ですw

以下かなりややこしい形の話なのでめんどくさい方は読み飛ばし推奨です

ーーーーーーここから読み飛ばし推奨ーーーーーー

19が当たるパターン→12345、23445、56789、56678から5を切ってのノベタンや亜リャンメン
28が当たるパターン→135、579のリャンカン
37が当たるパターン→335、577から5を切ってのシャンポン
46が当たるパターン→445、566から5を切っての役牌などとのシャンポン
→355、557からなんらかの理由でカンチャンを選んだパターン
あとは3467は単騎もたまにありますね。

他にもあるかもしれませんが4枚形だけでもなんとこんなにあって待ちが全く絞れないので、考えても意味ねーじゃんと思うかもしれませんw
大事なのが出現頻度で、この中から頻度の高いものと低いものを考えると、19はほとんど当たらず、46も河を見て理由がなければ大体安全です。
一色手などを除けば、パターンとして1234や2344などの4枚で構成される形が出てくることは他の2枚で構成される待ちに比べて圧倒的に少ないですし、5が1枚も見えてない視点の人が355や557からカンチャンを選択するのはどちらかというとレアケースです。
445や566からシャンポンに取るのも、ダブ東やダブ南ならともかくそれ以外だと結構レアですよね。

ーーーーーーここまで読み飛ばし推奨ーーーーーー
逆に335や577、135や579はかなり頻出します。基本的にはこの4点だけケアしておけばよし。

画像のシーンだと2pが早めに切れているので、下目の待ちが候補からほとんど消えます。単騎やシャンポンで稀に3や4が当たるくらい。

ということで、長々と書きましたがこのシーンで警戒するべき筒子は主に7と8ということになります。3469は当たる可能性はあるけど多少無視してラフに押してよく、7と8はしょうもない手では押さないようにしたい牌、くらいで僕はいつも押し引き判断しています。

※補足
9pが4枚見えになる前は5pが浮き牌のペン7pというパターンもあるため、7pはシャンポン、ペンチャン、単騎の3パターンで放銃になります。仕掛けを受けた時点ではかなりの危険牌ですね。

場面が進んで情報が増えました

さて、6巡程経過して下家はずっとツモ切りですが情報が色々増えました。
途中で3679と筒子が通り、カン8pかなと思っていたら9pも4枚見えになってカン8pも否定。

そうなると5pが関連している待ちというケースではなかったということがほぼ確定し、残るパターンの
②5pは浮き牌で、好形変化の種として持っていた(待ちはだいたい出てきた牌と関係のない愚形)
が濃厚になってきます。(一応6677mからの58mはまだ否定されてないですが)

その場合、愚形として考えられる待ちは何があるでしょうか?
こういうケースではシャンポン待ちも愚形ですが、シャンポンはちょっと候補が多いしそもそも良さそうなシャンポンの場合好形変化を見ないことも多いので主にペンチャン、カンチャンの可能性が高いと判断してその愚形メインで考えます。

筒子は①で検討したので無し、索子は278と河に切られている上234をチーしているのでほぼ自然な愚形ができません。
萬子も上目はなし、カン5mは7mツモ切りがおかしいので無し、カン4mは5p3567mからの愚形聴牌の食い伸ばしになりやや不自然
となると残りは23mのみ。
2mはカンチャンが1mのワンチャンスで、3mに関してもペンチャンはワンチャンスですがカンチャンはごっそり関連牌が残っています。
この時点で、下家の待ちは3m待ちが本命になります。対抗で2mや生牌のシャンポン、穴馬で58mといった感じ。
ちなみに愚形は愚形度合いが高いほど好形変化を見たくなるので、シャンポンやカン2mよりもペン3mやカン3mの方が5pを残す心理が働きやすいです。そう言ったことも含めてパターンの組み合わせ以上に3mが危険になっているかなと思います。

答え合わせ

どやぁ…

※補足
3467m566pのような形もあると言われて確かにあるなあと思いました、二度受け嫌いな人や少しでも受け入れの増える牌を全て逃さない構えの人はその形が自然に残ることが多そうです。
個人的には3467m566pの5pはあまり価値がない(牌種として25、58m待ちの方が47p待ちより上がりやすい、47pを先に引いて打6pとしても良くなっているか怪しい、3467mを引いての完全イーシャンテンも47p受けを残さなくても良いなど)と思っているので自分なら5p切ってそうですが、引っ張る人の方が多い気がしますね。失礼しました!
あと5pなのでただ赤を引いた時に使えるようにあがりには必要ないけど残すということもあるので例題のケースとして良くなかったかもしれませんね。


さて、大事なのは、細かいレアケースの本命以外の待ちが何があるかを考えることではなく、本命と対抗が何でどのくらい危ないかを判断して押し引きすることです。

僕も実戦で確率の低いケースにまで全部考えて打っていることはほとんどありません、リーグ戦などでたまにめちゃくちゃ深く読む時があるくらいで、時間制限があったり時間を気にして打つ場では大事な要素だけに絞って考えることがほとんどです。

今回ので言えば、
あれ、5p4枚見えだしだいたい7pシャンポンかカン8pか萬子下愚形かなー→筒子なくなったしほぼ萬子下愚形確定だわ→まあだいたい3mでしょ

というくらい適当です(ホント)
本命クラスに危ない牌がわかればそれ以外の牌を強気に押せたり、カン8p濃厚と読めば79pが1枚ずつ使われているから5556789の47p69pが少し弱いなと判断したり、放銃回避だけでなく応用して攻撃的にも使えるので形が絞りやすい時は色々頭を動かしてみるのをお勧めします。読まずになんとなく押し引きするより楽しいしね!

ここまで読んでくださった皆様ありがとうございました。
今後も何か配信中に面白いシーンなどあったら戦術ノート書いてみるかもしれません、よかったらまた読んで下さいね、それでは!

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