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ベイブレードX フェニックスラダー9-70G レビュー

フェニックスラダーは、なかなか評価が難しいベイです。
今回は「これいいんじゃない?面白いよ」という観点でレビューしたいと思います。

ブレード:フェニックスラダー

一言で表すと「打ってよし守ってよしの中堅ブレード」です。
フェニックスウイングの後継ですが、スタミナタイプになりました。

重量は実測で34.68g。
少し小径で、コンパクトにまとまったブレードです。
逆台形の6枚刃が特徴で、相手を上から押さえつけながらスタミナを奪い取ることに特化しています。
刃はあまりせり出しておらず、アタックタイプのフェニックスウイングと比較すると攻撃力はだいぶ下がっています。

スタミナタイプということでウィザードロッドと比較することが多いですが、スタミナではロッドに軍配が上がります。
重量配分や径のサイズが明暗を分けています。
とはいえスタミナがないわけではなく、まったく使えないブレードというわけではありません。
ヘルズサイズのような運用が面白いでしょう。

個人的オススメカスタマイズは、フェニックスラダー5-70Uです。
5系ラチェットで軸をとり、70の高さで逆台形の刃を活かしています。
Uビットは「打ってよし守ってよし」の万能型で、相手に合わせて戦法を変えることができます。
特化性は薄いですが、攻守ともにこなせ、回していて面白いカスタマイズになっていると思います。
また、5-70HNも好きなカスタマイズです。
ヘルズサイズHNと似た挙動で、守りのバランスがスタミナよく仕上がります。
「必ず勝てる」ベイではありませんが、場外やバーストも狙えますし、スタミナ勝負も見込めます。
うまくハマった時の爽快感はたまりません。
3on3デッキのトリックスターに面白いかもしれません。
対環境的には、アタックベイ・アタック対策ベイに刺さることもあります。
デッキに入れるなら、5-70Oでしょうか。
ヘルズチェインやナイトシールドが入っていた枠に入れるのもいいかもしれません。

環境を変えるかといえば難しいですが、うまく使えると非常に楽しいブレードです。
ぜひシュートテクニックの練習用などに使ってみてください。

ラチェット:9-70

名作ラチェット9-60の70バージョンです。
フェニックスラダーによく似合っているラチェットで、高さをかせぎ上から叩くことができます。
バランスもよく、使うブレードを選ばないでしょう。
3on3で他のベイに9-60を割いている場合、こちらを採用するのが使用例としては多そうです。

オススメブレードはフェニックスウイング。
元々3-70を使うブレーダーも多いブレードです。
3-70よりバーストリスクを抑えられるということでこちらを採用する方もいるかもしれません。

ビット:G(グライド)

先端にPOM(低摩擦プラスチック)を採用したビットです。
滑らかな回転でスタミナ向上を狙っています。
POMは過去シリーズでもスタミナ軸に採用されていて評価は高く、実績のある素材です。

一方、ビット先端近くに2つの突起があり、これが厄介です。
ラッシュシュートをすると音が出るのでわかりやすいです。
スタミナタイプはラッシュシュートを含め様々な打ち分けをしますが、この突起の存在により、打ち方が制限されてしまいます。
また、外周を走りやすく自滅のリスクもあります。
いいものを突出させすぎず制限をかける思想の元に生まれたビットですね。
ヘキサと似たような制限のかけ方になっています。
こちらも使いこなすのは練習が必要でしょう。
3on3の手札の1つとしては非常に優秀です。

全体的に、使いこなすのが難しい印象のフェニックスラダー。
タカラトミーはスタミナ型を作るのに苦慮していそうです。
「ロッドでいいじゃん」と言われればそれまでですが、こういったベイを使いこなしてみるのも面白いと僕は思います
ぜひ、「こう使うと面白い」を探してみてください。

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