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ベイブレードX 強い人の「何」を真似するか

ベイブレードで強くなるために必要なことってなんでしょうか?
カスタマイズやシュートテクニックの習熟が大きな要素だと思います。
「習熟」という言葉を使いましたが、意味するところは「ある物事に慣れて十分に会得すること」です。

慣れ、会得する、とは体に沁みこませることです。
それほどベイブレードと向き合うことが強くなるための道だと思っています。
ただ闇雲に撃つのではなく、どのカスタマイズはどの撃ち方がいいか、相手の出方に対してどう撃つか・・・こういった論理を体に馴染ませられると強くなれます。
では、どこからその論理を学べばいいのでしょうか?
答えは、「強い人の真似をする」です。
パクるのではなく、真似をします。

まず、なぜただ「パクる」のが良くないのかについて。
大会の優勝者が使っていたデッキは強いでしょう、もしかしたら自分が使っても強いかもしれません。
環境と呼ばれるウィザードロッドBもある程度の強さが保証されています。
しかし、それだけでは真価は発揮できません。
「同じカスタマイズなのに勝てない!」という人は多いでしょう。
ベイブレードにおいて強さを発揮するためには、「ベイの調整」「シュートテクニック」の2つが必要になります。
「パクる」だけでは再現できない領域です。

「調整」とはベイの軸をとったり、逆に軸をずらして攻撃に振らせることです。
基本的にはバランスの良い回転をするベイが強いとされますが、アタックベイの場合は逆に偏重心にすることで一撃に重さを乗せることもできます。
ラチェットの向きひとつで変わるので、まずはそこから試してみましょう。
その先はパーツの厳選なども関わってきます。
同じ種類のパーツでも、微妙に重量バランスなどは異なります。
一番相性のいいパーツの組み合わせを考え試すのが「調整」です。
バランスを始め、ロックの硬さ、ビットを保持する硬さ、あたりが見る所でしょう。
「いいめ、硬め、硬め」が強いわけではありませんので注意してください。
実際にバトルさせてみて、理想の動きをしてくれるかを確認しましょう。
この中で、強い人たちのベイを組んでみることをオススメします。
そうして、なぜこれで勝てるのか、なぜ強いのかを研究しましょう。
やがて次の課題、「シュートテクニック」に突き当たります。

次に「シュートテクニック」について、とにかくうまい人や大会上位者の真似をしてみましょう。
ワインダーやストリングの引き方、シュートポジション、相手との読み合い、ベイを落とす位置、シュート直後のベイの軌道を意識します。
強い人は、相手の出方に対してシュートを撃ち分けます。
代表的なところだと、「山登り」や「逆走」を狙ってくる相手に対して、アタック側はラッシュシュートをすることでディレイをかける=攻撃のタイミングを遅らせる、などです。
あるいは水平シュートで外周を思いっきり一周して撃ち落とす、という方もいます。
定石はありますが、正解はありません。
どの撃ち分けが自分に合っているのか、カスタマイズやシュートフォームなども含めて合っているものを探しましょう。
ただ「パクる」だけでは、自分に合っているものには出会えません。
強い人たちの真似をして、なぞるように様々なシュートを試し、体に沁み込ませていきます。
それらは自然と、シュートの撃ち分けができる手札になります。

強い人の真似をしてみよう、という記事でしたが、これは芸道における「守破離」という考えにも繋がります。
・守=型や技など流派の基本を学び、確実に身につける段階
・破=外の流派などの良いものを取り入れ、心技を発達させる段階
・離=流派から離れ、自分だけの新しいものを生み出す段階
というものです。

あるブレーダーの調整やテクを基本の流派として考え、そこから発展させていくものです。
自分も最初はある方のテクニックなどを見て盗み覚え、また大会や動画などに触れ良いものを取り込み、今は自分のテクとして身につける道中です。
師事するようなことがなくても、どこかで強い人の撃ち方などを基本としておさえ、更に強い人たちの真似をしていく、という流れが良いと思います。

大会や交流会で出会った人、動画で見た人、強いと思える人はいろんな所にいます。
ぜひ、見て盗んで、覚え、身につけ、勝ってください。
親切な人だと、意識していることなど教えてくれるかもしれません。
ベイをたくさん撃つことも大事ですが、交流もひとつの大きな成長のきっかけになります。
大会などでは積極的にフリバや交流に取り組んでみましょう。
人と繋がることが強くなる最短ルートです。


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