キナリ杯から溢れたもの

noteを始めた。
遊ぶ金欲しさにキナリ杯に応募するためである。
特に入賞するでもなく、入賞作品を読む日となった。
残念ではあるが、入賞した作品を読むに納得の面白さだった。
私はシルバニアの赤ちゃんを買い、スキへのリアクションを設定した。

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私は岸田奈美さんという方のことをそこまで知らない。
しかし、告知からして良い企画だった。特別定額給付金を元に面白い文章を書いた人に賞金をプレゼントという企画はコンセプトが素晴らしい上に、「私による私のための私の杯であるため、私が考える「おもしろい」に近ければ近いほど、嬉しくなります。」と面白いの基準が岸田さんのものさしによるものであると明記している。加えて、岸田さんがこういったものを面白いと感じるというものを具体的に列挙してくれている。
入賞しなかったところで、これは私の面白いであったが、岸田さんのおもしろいではなかったのだと思える余地があるのは優しさである。
後夜祭でも、岸田さんがそのような旨を発言していた。どこまでできた人間なんだ。

最近、好きなものについて130文字を超えた布教活動をしたい、真面目に考えたことをまとめた文章を書きたいという欲が出てきて、丁度いい時期に岸田さんがキナリ杯を主催したため、喜び勇んで参加させて頂いた。
見ると投稿数が4000件を超えており、10万円を払う上に4000件超のnoteを読む岸田さんを尊敬する。
私は10万円貰えないと4000件もの記事を読もうと思わないし、10万円貰っても途中から嫌になるだろう。

キナリ杯のために文章を書くにあたって、目的があり、その目的に適した文章を書きあげるのは大変だった。当たり前だがこういう話をしようと考えるまでは楽しく簡単で、書き始めると思った以上に難しい。
今回、一番大変だったのはスワロフスキーの写真撮影だった。
「クリスタルAB」#4418の写真の撮りにくさが宇宙だったため、私の顔は宇宙猫となった。
キナリ杯の入賞者発表の直前になって、#4341「クリスタルAB」のリングを作り、少し上手に写真が撮れて、コツを掴んだ気がする。学びはいつも必要なときより少し遅い。必要性に気付き、そちらにアンテナを張っているから、アンテナを張った後で受信するんだろう。

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スワロフスキーの話は、スワロフスキーという名前を聞いたこともないような人を対象として、魅力を伝えるために、最初は「体に埋め込みたいスワロフスキーランキング」「色別・魔力含有量ランキング」「強そうなスワロフスキーの色名ランキング」と最初から最後までファンタジーな切り口から話をする予定だった。
しかし、書き始めると「強そうなスワロフスキーの色名ランキング」が思うように書けない。
「シルバーシェード」ニンジャスレイヤーに出てきそう
「ヘリオトロープ」遊戯王のカードでありそう
「アクアマリンヴォルケーノ」強そう
「レインボーダーク」強そう
「パラダイスシャイン」強そう
駄目だ。
大喜利だったら許されたかもしれないが、「強そうなスワロフスキーの名前でランキング作りました!アクアマリンヴォルケーノは5位です!なぜなら強そうだからです!」は辛い。片腹が腹痛で痛い。
ついでに、体に埋め込みたいスワロフスキーランキングについつい色の話も入ってしまう。そこで当初の目的に立ち返り、スワロフスキーの魅力を語るのにファンタジー色はなくても問題ないと、単純にスワロフスキーの色について語った。

一方、スワロフスキーの色の魅力についてはむしろスペースが足りずに、書いた後ゴリゴリ削った。
それぞれの文章量も減らしたが、本当は「クリスタルアーミーグリーンディライト」と「クリスタルシルキーセージディライト」、「ヘリオトロープ」、「ブルージルコン」、「オリーブ」、「モンタナ」、「ジェット」、「アクアマリンヴォルケーノ」についても語りたかった。
スワロフスキーの輝きは私の技術足らずによりカメラのセンサで受け留めきれず溢れるし、文章で書こうにもスワロフスキーの魅力が指の間から零れていく。
近付く締め切りに怯え、noteでキナリ杯を検索すると3000件を超えている。
未完、未公開の良い文章より、完成させて公開することが大事!ええいままよ!と書き進め、整え、撮影のついでに酒を飲み、酔った勢いで投稿した。

本来の目的は遊ぶ金を得ることであり、どこかしらの賞を頂けるに越したことはないが、なんだかんだ文章を書くこと自体が楽しかった。
スワロフスキーの文章を書くために、スワロフスキーを買いたいだけ買うことも楽しかった。
※多くの人間は買い物が楽しいようにできている。
実はランキングにも入れた「クリスタルシマー」や「アクアマリンヴォルケーノ」はこの買い物の過程で存在を知った。
店舗で眺めるだけでなく、オンライン店舗でスワロフスキーの型番を網羅的に眺められたのは新たな型番と色を知ることに繋がり、非常に勉強になった。
私が書いた文章を好きと言ってくれてた人がいて、舞い上がるように嬉しかった。
私も絵を描いている人、文章を描いている人、ものを作っている人に好きという言葉を伝えていきたい。

twitterは概ね脊髄反射と独り言と鳴き声であるため、ある程度、考えてまとめた文章をnoteの方にちまちまと投稿していこうと思う。

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