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ゼロから英語がネイティブレベルに成長した勉強方法

「英語を話せるようになりたい」「英語を使って仕事がしたい」
グローバル化が進んでいる現在、こんな思いを持ちながらなかなか実現する方法が分からない、という方が多いのではないでしょうか。

私自身、こんな思いを抱えながら25年以上方法を模索してきた1人です。

でも現在は、外資系広告会社に勤務しながら、家に帰ればアメリカ人の夫と暮らしています。

どのように英語を使えるようになったのか、この記事ではその勉強法やマインドをお伝えします。


著者:新堂 亜沙子

26歳のとき、一念発起して仕事を辞めニュージーランドへワーホリに。帰国後、大手広告会社に勤めながら英語の勉強を続け、現在は外資系広告会社勤務。アメリカ人のパートナーと国際結婚し、東京から情報を発信しています。

英語力 - 当時と今の比較

私が英語を本格的に勉強し始めたのは、大学四年生の頃でした。高校、大学受験で英語は必須だったので、単語や文法の基礎はある状態で開始しました。ただ得意科目ということは全くありませんでした。成績「5」をとったことはなかったです。

大学当時の自分の英語に関するスペックは下記の通りです。
・英検 - 3級
・TOEIC - 500点
・会話 - バイト先のスターバックスで、注文がかろうじて理解出来る
・旅行 - 海外旅行中、入国審査で何目的で来たか言える
・書く - ほとんど出来ない

33才となった今は下記の通りです。
・TOEIC - 850点
・会話 - ビジネスレベルでネイティブの同僚と議論できる
・旅行 - 1人で何でも意思疎通出来る
・書く - ビジネスメールを1日に5通以上やりとりする

卒業から10年以上経ち、ここまで成長することが出来ました。では具体的にどういう方法で勉強したのか、ご紹介します。

内容や結末を分かっている映画やドラマを、音声字幕ともに英語にして観る

まず実践したのは、映画やドラマを英語字幕を付けて観るということでした。幼い頃からディズニーやハリーポッターが好きで、内容はほとんど覚えていたので、音声はもちろん、その字幕を日本語から英語に切り替えてひたすら観ていました。

音声だけでは、何を言っているか聞き取れなかった単語や言い回しを字幕で拾うことが出来ます。全く分からない単語は、鑑賞中にメモを取り、観終わった後に調べてノートに書いていました。

この方法で、発音や言い回し、よく出てくるフレーズを習得しようとしました。ネイティブらしい話し方も、身につけようとしました。

私はモノマネが得意で、学生時代は耳が良いと言われたことがありました。英語も、モノマネをする感覚で最初はただただ真似をして、発音練習をしていました。

日記を英語で書く

私は、英語の文章を作成するということがとても苦手でした。

学術的な文章をいきなり英語で書くのは、非現実的だと考えた私は「自分が1日経験したことなら思い出して英語に出来そうだ!」と、英語で日記を書くことに挑戦しました。

最初は、頭では日本語で書きたい内容が出てくるのに、それを英語に出来ないもどかしさはありました。

ですが、映画で見た簡単な言い回しから文字に起こしてみて、分からない表現は調べるという方法で実践していました。
書く内容が日記と、自分の1日に基づくものだったのでとっつきやすい内容だったと思います。とにかく英語を書くことへの苦手意識を克服する作業でした。

身の回りのものを全て英語環境にする

まず、iPhoneの設定を全て英語に設定しました。

「え、そんなこと?」と思われるかもしれませんが、意外と日常でよく使える単語が散らばっています。

日本語の設定に長年慣れていた方なら特に、この英単語を使うんだ、という気付きがあり、いざ頭の中で英語に変換する場面ですんなり英単語が出てきます。

英語でサービスを展開しているアプリや記事も、全て英語にします。BBCやCNNなどの海外ベースの報道機関の記事は、日本以外のニュースを取り上げるので最初は高度かもしれません。

しかし、NHKなど日本ベースの報道機関の記事は、日本で起こったことを取り上げるケースが多いです。なので、日本人にも馴染みのあるトピックで、一番入り込みやすくおすすめです。

もちろんプロの方が執筆されている英語文章です。いいなと思った言い回しや、書き方などは日記の端に書いて自分でも使えるように心がけていました。

受験では出会わなかった英単語に出会えて、新しいボキャブラリー習得の場にもなります。ビジネスにも使える英語がたくさん登場します。

アウトプットする機会を出来るだけたくさんつくる

日本人が一番苦手、と言われているアウトプットの場面です。多ければ多いほど練習になるので、出来るだけたくさんアウトプットして欲しいです。

私の場合は、ニュージーランドにワーキングホリデーに行ったのが一番のアウトプットの機会でした。
とにかく、怖がらずに話してみましょう。

勉強方法というより、マインドの話になりますが、海外で生活して痛感したのは、他の民族に比べて日本人がよくも悪くも真面目だということです。

日常会話であれば、発音がおかしくても、文法が誤っていても、誰も怒らないし問題はありません。
ですが当時の私も含めて、どうしても私たち日本人は「ある程度完璧じゃなければ恥ずかしい」「何を言ってるか分からず相手に迷惑をかけているんじゃないか」という思いにとらわれがちです。

ニュージーランドは、イギリス系移民のKiwiと呼ばれる人々と、元からニュージーランドの地を居住区としていたマオリという人々が、人口の大多数を占める国です。

ただ、それ以外のインド系・アジア系・ヨーロッパ系の移民もとても多い国です。ですので、母国語ではない英語を使って、コミュニケーションしている人がたくさんいるのです。とにかく恥を捨てて、トライアンドエラーすることが大事です。

何が通じて、何が通じないのかということも勉強になるし、ネイティブ相手だと「今度はそういう言い方をしてみよう」という発見があります。それをまた別の機会に実践して、というのを繰り返すのです。

日本に帰国後も、Meetupを使って日本語を勉強したい外国籍の方と、日本人の交流というグループを見つけてはイベントに参加していました。

海外にすぐにいくのは難しいという方は、まずはこういったイベントに参加してアウトプットするのがおすすめです。

学ぶことを辞めない

私は語学の勉強は筋トレと同じだと思っています。

つまり、トレーニングしないと鈍っていきます。一旦辞めるとどうしても忘れていってしまうものです。

日本は日本語を話す人がほとんどですし、日本語だけ出来れば就職も出来る国です。自分からアクションを起こさなければ、外国籍の方と話すなどのアウトプットの機会を得るのは、難しいと言えるでしょう。

一度身についたスキルを維持し続けるためにも、アウトプットの機会は常に設定すると良いと思います。いつしか1回きりだった交流会から、気の合う友達ができて、その仲間がさらに仲間を呼んで、交流の場が増えていきます。

言語を習得することの良さは、ビジネスで利用出来るだけでなく、世界中に友人を作るきっかけになるところにもあると思っています。

英語学習している読者の方に、少しでも勉強のヒントがあれば幸いです。



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