見出し画像

たかがヨウムと言う勿れ

こんにちは。今日の天候は晴れ、気温摂氏27度・湿度25%。時折、涼しい風が開け放たれた窓から吹きそよいでいい気分です。ここコロラドはこの数日、秋の気配が若干感じられる涼しげな天候になりつつあります。

さて、今日は我が家の最も新入りのオウムを紹介します。新入りのくせに態度がデカく、一番手のかかる鳥さんです。その名はマーリン。鳥類保護センターから彼をジャクソン家に迎えたのは2年前のことです。マーリンは今年で21歳。アメリカでは成人とみなされる年齢。オウム界ではまだまだ鼻垂れ小僧のティーンエイジャー。マーリンの属するオウムの平均寿命はなんと、60年と言われています。

うちの子はアフリカン・グレー・パロット(日本語では「洋鵡」と呼ぶようです)という部類で、高い知能を持つと言われています。もし、人間の子どもに例えるのならば、5歳児程度の言語能力・態度を持つとも言われています。まさに、「永遠の5歳児、マーリン」。反抗期まっしぐら、健康ですくすくと育っています。

アフリカン・グレー・パロットの特徴はこんな感じ。

『この顔に、ピン時たら110番』
体長およそ30㎝(メスはやや小ぶりだそう)で、体重はおよそ525g。体羽は全体的に灰色、尾っぽは赤、鋭いクチバシは黒、目の周りだけは真っ白。

『スーパーモデル並みの生活スタイル』
規則正しい生活リズムは健康を保つ上で最重要。睡眠(昼寝を含む)はおよそ12時間必要。就寝・起床は季節の日の入り・日の出に敏感に関係する。そのため、日の長い夏期は就寝が夜8時、起床は朝5時あたりから鳴き始める。決して、爽やかな小鳥のさえずりのような鳴き声ではない。言わば、叫びにも聞こえる。叩き起こされる側はたまったものじゃない。

基本的には食事は1日2食程度。朝食は新鮮な野菜・フルーツを主とする献立。昼食は朝食に付け足す程度のもの(枝豆がマーリンの大好物)。夕食はナッツ類・穀類を主とした献立。一昔前は、鳥は粟やひまわりの種などを与えられていたが、現代の鳥類栄養学によるとかなり偏りのある食物である。特に、脂肪分が高いひまわりの種は我が家では与えていない。スナックに関しては、人と同じものを欲しがる。ポップコーンが大好物なので、既製品の物は与えず、自宅で作ったものを与えている。何しろ、脂肪分・添加物・塩味・刺激物は禁物である。

日々の運動、精神的刺激(もちろん、良い意味の刺激)、社会的刺激は重要である。我が家では朝、マーリンをケージから出すと、ファミリー・ルームに設置してある食事専用止り木に連れて行き、朝食を摂らせる。日中はまた別の天井から吊るした止り木で過ごす。マーリンはしっかりと翼がある(人によっては翼を切ってしまうが)ので、飛ぼうと思えば飛べるが、彼にはその意志がない。時折、止り木に掴まったまま、翼をバタバタと運動させる。その都度、部屋中にホコリが舞う。ホコリといえば。オウム・小鳥全般に言えることであるが、鳥類は何しろホコリまみれである。健康な鳥は常に新しい羽が生え続けているため、羽を保護する角質が羽が伸びるに連れて剥がれて行く。足で頭を掻くたび、フケ舞い落ちる。金田一耕助が頭を掻くたびにフケが舞って肩に白く溜まるのと似る。

本日の紹介はほんの一部でした。次回(不定期なので、いつになるかは未定だが)はマーリンの言語能力についてお話したいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?