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最近読んだ本の話

そろそろ1歳半になる息子と向き合う日々であるが、平日に自分時間を作ろうなんて思うことを一切やめたらだいぶ楽になった。

それまでは、昼寝時間を見積もってたまった家事を済ませたり読みたい本を読んだりしたものだったが、その時間を期待してしまうとうまくいかなかったときの落胆が大きい。あとは、体力お化けの一歳児と午前中身を粉にして一緒に遊ぶため、時間ができたら何よりも疲労回復に充てる必要があるのだ。

長い文章を書きたいネタはたくさんあるんだけれども、なかなか時間が取れない日々である。ただ、夜寝かしつけた後(寝落ちしなかった場合)の読書は続いているので、今日は最近読んだ本について考えたことなどを備忘録がてら紹介したいと思う。

翼をください/原田マハ

戦前に世界一周を果たした日本の飛行隊の記録を題材にした超大作。この本を通じて、本当にあった、アメリカの女性飛行家の失踪事件を知った。空を飛ぶとは、平和とは、について考えさせられる一作。

THIS IS JAPAN 英国保育士がみた日本/プレイディみかこ

プレイディみかこさんの本は以前読んでからもっと読みたいと思っていた。色々と自分のもやつきがすっきりした。主に「もっと楽になるための人権」の話。日本にいて人権について考えることがなかったのも問題だなあと思った。

A子さんの恋人/近藤聡乃

身近な友人がハマっていたので読んでみたら、一気読み。絵がシンプルすぎてしばらくキャラクターの見分けがつかなくなったりしてたけど、登場人物の悶々とした描写を丁寧に追っているあたりで完全に引き込まれてしまった。最終巻でぐっときて、数日A子さんのことが頭から離れなかった。

ニューヨークで考え中/近藤聡乃

A子さんにはまった結果手を出したこちら。ニューヨーク在住の作者が綴る日々のエッセイ。海外生活の細々としたことを心温まる形で描写できるところに憧れ、自分にももっと記録すべきことがあるのではと思った。

ムーちゃんと手をつないで~自閉症の娘が教えてくれたこと~/みなと鈴

息子が一歳半になるにあたり、発達のあれこれを調べていたら自閉症の兆候が出てくるのは一歳半ということを知り、そこから検索の沼にはまっていたらこちらにたどり着いた。自閉症について、療育について、知る良いきっかけになるので、子育てする人、子育てする可能性のある人に読んでほしい。夫も読んだ。

ここじゃない世界に行きたかった/塩谷舞

noteを購読している文筆家・塩谷舞さんの書籍デビュー作。この人の書く文章がとても好きだ。同世代だから本当に友達とじっくり話をしているような感覚で読み進められる。理想郷を追い求めて常にないものねだりをしてしまう憂鬱や、インターネットとの付き合い方、美しい生き方、など共感と憧れが入り混じる素敵なエッセイ。

Weの市民革命/佐久間裕美子

正直、まだ読破できてないけどたぶん読み終わるので載せてしまおう。子供ができて、いよいよ地球がやばいらしいという言葉が自分事になってきた。うちの子が老いるまで、いや、孫が老いるまで、いや、できればずっと人間が健やかに暮らせる地球であってほしい。そんな思いからエシカル消費だとかESG投資だとかSDGsだとかそのあたりのキーワードが気になり、現状、経済活動において消費しかできない自分にできることってなんだろうと考える機会が増えた。アメリカのミレニアルを中心に巻き起こる消費行動によるアクティビズム、すごいパワーである。日本だと主張を表に出す人ってまだまだ多くないなと思う中で、さてわたしにできることはなんだろうと考えながら読んでいる。

書き出してみるといろいろと考えたこと、思ったことの数々が全然思い出せなくてショック。また備忘録がてらnoteに書こうと思います。

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