サッカー強国の浮き沈みと継続性〜日本はそこから何を学べるか?

夢のようなサッカー三昧の日々はまだ続きます。
日本の敗退で少し放心状態になりましたが、これからが大会としては醍醐味のある戦いの始まりです。

そして、日本も今月27日には次の人事体制(監督)が決まるようです。

直近の東京オリンピック2020から始まり次回2022年のカタール大会、
2026年のアメリカ・カナダ・メキシコ共催大会に向けて始動するわけですね。

4年という期間である区切りがつくのはわかりますが、
もっと中長期的展望でみる必要も当然あると思います。

どの国も常に強くあるわけではなく、
どうしても浮き沈みはサッカー強国と言われる国でもあります。

今回でいえば、過去の優勝経験国8カ国のうち、
すでに半分は姿を消しました(そもそも参加できなかったイタリアを含む)。

残りは、ブラジル、ウルグアイ、フランス、イングランドの4カ国。
そのうちブラジル・ウルグアイ・フランスは同じ側にいるので、
いずれ一つに絞られます。

もちろん初優勝を狙うベルギーが勝ち上がるかもしれませんが。
反対側はイングランドのみ。これもどうなるかわかりません。

ここのところ世界をリードして磐石と言われたドイツが予選リーグ敗退。
これが今回一番の予想外の出来事だったでしょう。

ドイツでもやはり勝ち続けることは難しい、ということがわかりました。

その前はスペイン。
2008年から2012年まで、欧州選手権、W杯、欧州選手権と立て続けに優勝して、世界一はしばらく変わらない、
常に世界をリードする国と思われていましたが、2014年W杯ブラジル大会では予選リーグ敗退。

ちなみに、2006年W杯ドイツ大会で優勝したイタリアも
2010年W杯南アフリカ大会では予選リーグ敗退しています。
そして今大会では欧州予選すら勝ち抜けることができませんでした。

ブラジルは最も多い5回の優勝を誇っていますが、
よりによって自国開催の2014年には準決勝でドイツになんと信じられない、
1-7の大敗を喫しています。
これは、ミネイロンの悲劇としてブラジル人の脳裏にこびりついています。

こうやって見ているだけでも、いかに常勝が難しいことか改めてわかります。

その中でまだまだ発展途上にある日本もベスト16入りは二大会おき。
これを浮き沈みと称していいのかは、はっきりとはわかりませんが、
大会ごとにその方向性が変わり、安定上昇志向にはないような気がしていました。

ベスト16越えの壁といえば、
メキシコのような常にベスト16に残り(1994年アメリカ大会から連続7大会)ある程度の強さを見せる国でさえ、その壁は1986年以来越えることができていません。

そう考えると、まだまだ日本が沈んでいる暇はないでしょう。
ある程度浮き上がる時期が続いてからが本当の意味での浮き沈みなのでしょうから。

上昇志向のきっかけが今回はつかめたと思えるので、ここからが次への勝負の始まりなのだと思います。

今月末の日本サッカー協会の人事体制・方向性の表明を楽しみにしたいと思います。

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