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【コーチング】上りのエスカレーターを探せ


コーチングで扱うテーマは,大きく3つです。

1.自分が本当にやりたいことは何か?【目標設定】What

2.目標達成のためにどのようにやるのか?やり続けることができるのはどんな方法か?【続く方法】How 

3. そして,目標設定もあり,続く方法も見つけ出したのだけれど,時々起こる問題に対処する【問題解決】

今回は,2つめの【続く方法】についてです。

成功者のやり方を真似れば良いのか?

「トイレ掃除や草むしりをしなさい」
 vs
 「20:80の法則で,20にフォーカスして,あとはアウトソースしなさい」
 「徹底的に自分のやり方を貫き通しなさい」
  vs
 「相手の立場に立って,自分を抑えなさい」

この様に,成功した者同士が真逆のことを言います。

成功者のやり方には,いろいろあるのです。

自分は何をやればいいのか?

どんなに素晴らしい方法でも続かなければ意味がありません。

自分が続けることができる「自分らしいやり方」がベストなのです。

これは,大勢が参加するセミナーでは見つけられません。

同じセミナーに参加しているAさんとBさんとでは,それぞれに適したやり方が違うからです。

コーチングでは,それぞれにあったやりかたを一対一でコーチと一緒に探していきます。

一緒に探すのです。

コーチングとは,クライアントの中にすでにある解を引き出すことである

という教えは,一度,疑ってみてください。

クライアントとコーチの間に問いを立てて,一緒に解を探していく

その時に,A案だけではなくB案,さらにそこからC案まで,出してみることが秘訣です。

理由は,2つあります。

一つ目は,何か物事をやり始めるときには,間口は広く,いろいろ試す方がいい。そこから,後半に向かって絞り込んでいきます。

二つ目は,B案をできるだけA案とは遠い,突拍子もないことまで幅広く考えてみるのです。そうすることで,A案とB案との間に,ちょうどいいC案が見えてくるからです。

3球ボールがあるときに,1球目,的から左にはずれたとします。

次のボール,あなたは,どこを狙いますか?

素直な人は,左にはずれたのだから,今度は少し右よりに投げようとします。

しかし,コーチはそこで,あえて,右に大きくはずれる球を投げてみることを勧めるのです。

そうすることで,体が感覚をつかむことができ,3球目にちょうどいい感じに的に向かって投げることができるのです。

「上りのエスカレーター」を探せ

コーチと一緒にやり方を探していく時のゴールは,下りではなく「上りのエスカレーター」を探すことです。

「上りのエスカレーター」とは,一生懸命やってどんどん疲れて消耗していくようなやり方ではなく,やればやるほど元気になる方法です。

ダイエットに関して,理屈は簡単です。

・食べるな
・動け

この2つです。

わかっていても,続かないのです。

だから,世の中にはありとあらゆるダイエット法が存在するのです。

そして,100のダイエット法を知っているよりも,自分にあったひとつのダイエット法を続けることで結果が出るのです。

過去に9kgのダイエットに成功した人がいました。
その方は,自分にとって辛いことや嫌なことは一切やらなかったのです。上りのエスカレーターを見つけたのです。

運動すると疲れるのでしない。

食事を減らすと体調が悪くなるので,これもやらない。

で,どんどん探しているうちに見つかったのが,「食べる順番」でした。

通常の食事の際に,やさいを最初にたくさん取れば血糖値の急上昇がおさえられ,食べたいという気持ちが大きく起こらないようになるのです。

そうすると,太っていたときと比べて食事量が減ったにもかかわらず,やさいをたくさん摂ることで満腹感が増しているのです。 

こうして,毎食やさいをたくさん摂るようにした結果,空腹による辛い思いもなく,リバウンドなしの減量に成功しました。

ほかに,ダイエットをテーマにしたコーチングを紹介します。

コーチ;「どんなとき,やせていましたか?」

クライアント:「ウォーキングをやっていた時でした。」

コーチ:「では,駅まで毎日歩くというのはどうですか?」

クライアント:「駅まで歩くのかぁ(嫌だなぁ)」

コーチ:「歩いているとき,どんな時が楽しく感じられますか?」

クライアント:「季節の移り変わりを感じるときです」

コーチ;「では,毎日,季節の移り変わりを3つ以上見つけるというのを次までの課題にしてみましょうか」

彼女にとっては季節の変化を発見することは楽しいことであり,それを3つ探そうとなると,結果的にたくさん歩くことになるのです。これが,彼女にとっての「上りのエスカレーター」です。

これは,セミナーの参加者全員に当てはまることではなく,コーチが一対一でクライアントと関わるからこそ見つけ出すことができるのです。

どんなとき,楽しく勝手に歩いてしまうのか?

そう問いかけることで,クライアントが続けることができる独自のやり方が見つかるのです。

そして,好きなことを続ける,楽に上りのエスカレーターに乗って結果が出ると,

「コーチに報告したくてたまらない」

クライアントがそういう気持ちになるのです。

コーチと会うこと,コーチングを受けることが好きになり,さらに高い目標,行動が強化されていくのです。

ぜひ,コーチと一緒に上りのエスカレーターを探してみてください。

そうすれば,楽に結果が出せます。

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