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49.エリカ(詩)

笑っていいよ・・・
僕だって君を疑う事があるし
いくら分かり合えたって 
所詮は他人だし

人間なんてまだ進化の途中で
今は曖昧な文化に足止めされてるみたい
人が話さなくても分かり合えるには
いったいあと何億年掛りそう?

頭が崩壊しそうな夜に孤独を愛した
生まれて来たのは理想と言うなの地獄
人間なんて一人じゃ生きられない
矛盾が好きな唯一の生物なの?

エリカ・・・嫌いだよ、まだ朝まで長いや

眠れない夜空に星を数えよう
どこかで聞いたようなフレーズを並べて
言葉遊びを飽きるまですれば
新しい何か見えて来るかな?

あの日が境界線だった少年から大人
涙で出来た溝を孤独で埋めれた気がした
その上を歩いてみたら肩まで沈んだ
笑っていいよ 勘違いだったねと

エリカ・・・おやすみ、夜が恐くて

あの頃は確かに孤独が好きだった
「弱くなったのかな」
と問い掛けた答えはNOで
「支えられる事を知らなかっただけだよ」
と優しく教えてくれたのは・・・

エリカ・・・ありがとう、さよなら・・・ 

本当はみんな寂しがり屋なんだと
勝手に決め付けてみる
僕の言葉を銜えて立ち去る月は
軽やかなネコみたい

他人でも愛しくなる君は不思議
これが愛ならば進化しなくても良いね
自分の根本を覆し
やっと朝がやって来た

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