透析

今日の昼、二郎系のラーメンを食べに行ったが、身が入らなかった。

というのは透析のことを考えてしまうから。

透析はじめてからの食事のことを考えてしまった。

仕事のストレスで夕食を抜いて、朝はもともと食べないし、昼ご飯もスキップして夕方頃パンを少し食べた日があった。

その日、驚いたことに殆ど水分を取る必要がなかった。

それで理解した。普段塩分を取りすぎているのを。

今日はラーメンを食べたから、その後道場にいる間に一リットルの水分を取った。


透析で大変なのは、水分のとりすぎ、ミネラルのとりすぎ、食事のとりすぎによって、血液を引くことである。

血液を引くというのは、体内から取り出した汚れた血液を濾して戻す際、戻す量を調整するということである。

毎月ドライウェイトという体重を測っておいて、それに合わせて血液量の調整をする。

なぜそれをするかというと、血液透析を続けると自尿が出なくなって、水分を取りすぎるとうっ血性心不全を起こすからである。

あと難しいのが、ミネラルの調整である。

自尿が出る人ならいいが、でなくなった人に多すぎるカリウムは命取りである。カリウムの静注は死刑に使われるほどである。つまり高カリウム血症で心不全を起こすのである。

ほかにもリンやクロールの量にも注意しなくてはならない。

そうやって考え始めると、もはやバランス栄養食を毎食とったほうがよいのではないかということだ。

食べることが好きだし、料理も好きなのでとても落ち込んだ。

しかし体の不調をなすくためには、食べることや料理は諦めたほうが良さそうだと感じた。

半端に食事をせず、食餌にしてしまったほうが、もはやたべることに興味もなくなるだろう。

まあ、食べる意外にも楽しみはあるだろう。

今日ラーメンを食べに行った友人が、透析になる前にラーメン奢るわと言ってくれたが、とてもそんな気分になれない。

食べられなくなる前に食べたいものを食べ尽くしておこうなんて気分にはなれない。

むしろそろそろ食べることへの執着を断とうかと思っている。

生理で調子が悪いからだろうか。どうにも前向きに考えられない。

相方には、ご飯も作れなくなるから実家へかえったほうがいいかも、と伝えた。

一人になるのは寂しいが仕方ない。

病気の私が悪い。

働けないし、食事の準備もできない。

もういいだろうと思う。


というかこんな自分生きていていいのだろうかと思う。

親にも迷惑かけているし、遺伝病だからといって、親が何も背負う必要はない。



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