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介護の現場(エッセイ)

相方の勤めているグループホームで急変があったらしい。

施設はツーユニット。

相方は二階担当だけど、1階の利用者さんが倒れたらしい。

元々酸素2リットル流してたらしいから、心不全かもしれない(本来心不全は酸素投与のみは不可の場合も。水が溜まってくるので呼吸器で押してやる必要がある)。

相方が報告受けたときはまだ少し意識があり、血圧70くらいあったらしいが、やがて意識消失。3−300、つまり、叩いても反応のない状態へ。

その時点で相方は1階担当者に、訪看(前に頭部外傷のときもきてくれなかったのておそらくあてにしていなかった)へ連絡させ30分かかると言われ、併せてオーナーに連絡し、救急車を呼ばせた。

相方はその間心マ。

そして、1階は1階の人が見たほうがいいと判断し、二階を住み込みの人にお願いして自分が救急車に乗った。

病院へ着いて病院スタッフへ事情を話し、主任へ連絡。主任から家族へ連絡が行くと共に主任が病院へ駆けつけた。

相方は、たまたま今日明け夜勤(朝帰って夕方出勤。今日の夜勤者がコロナの濃厚接触者になったため急遽)だったため、主任に申し送って帰ろうとすると事情を知らないアホアホナースに引き留められて帰れなかったらしい。主任は彼が今日も夜勤なのも知っていたので早く返そうとしたらしいが。ちなみに主任の仕事時間は九時からである。
結局九時になり、連絡すると、かなり施設から離れた病院にいるという。近隣に受け入れてもらえなかったらしい。
タクシーで帰ろうにもコロナ禍で台数が減り、何十分もかかるとのことで困っていたとのことで、病院まで迎えに行った。


今回書きたかったのは、相方の判断采配のよさ、そして主任の仕事ぶりが素晴らしいということだ。

相方の采配については上に書いたが、主任も素晴らしい人で、朝食の介助スタッフが足りないときなど、かなり早く来て手伝っていたらしい。→もちろんこれはスタッフを増やさないオーナーが悪い

夜間徘徊がひどい利用者さんがいたときも、睡眠薬を飲んでもらう提案を家族に拒否され、お引取り願っている。しかも動きが早い。

そして、若いスタッフは資格など取って、いつかいなくなるべきということもわかっている。

お会いしたことはないし、他にも色々なエピソードを聞いたが思い出せないが、本当に素晴らしい人だと私は感じている。

私が仕事をしていて、一度だけとてもありがたい上司に出会ったことがある。「好きなようにやってください、僕が責任取りますから」そう言っていた。

良い上司、同僚に巡り会える確率はどれくらいだろう。

そう考えると、上記の主任のいる職場は貴重だと思う。



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