八方眼?
八方眼で合ってるのかな。
師匠から聞いた言葉。
私の場合緊張したり集中したりしてないほうが働く。
我が家の階段には手すりがついてるけど、猫が誤って滑り落ちて来たことがある。
私には見えない上の方の出来事だった。
かいだんを登ってくる私を猫は呼ぼうとしたらしい。
手すりをしゃーっと滑り落ちたらしい。
ふと違和感があって何気なく階段の途中で足を止めた。すると私の顔の数センチ先を猫が落ちていった。幸い猫はきれいに着地した。
うちの子は重くて5キロくらいある。衝突すればそれなりに衝撃があったろう。しかも頭の上から落ちてくるのだから。避けられてよかった。しかし、主観的には全く目に入っていなかったし、何か落ちてくるなど思いもよらなかった。だからなぜ立ち止まったのかの理由もわからない。
またあるとき、駐車場で車に乗り込もうとするとき、ふと立ち止まった。
すると数十センチ先に、隣の車が駐車しようと下がってきていて、危うく衝突するところだった。
これも死角にあって、音も聞こえなくて(プリウスはエンジン音がほぼしなかった)、なぜそれに気付けたのか分からない。
昔から、気配には気づきやすい方だった。注意を払って人との衝突を避けていたのもあるが、ドアの前や角、流れに合流するときには特に注意を払っていた。ドア越しにぶつかりそうになるひとがよくいるが、こちらが止まっているのでぶつかりはしない。私にはスローモーションに見えるので、何もびっくりすることはないのだが、相手側が「びっくりしたー」と声を上げることがあり、不注意な人だな、位に思っていた。その頃は自分が気配を察知するのに長けているなんて思いもよらなかったから。
八方眼は、あくまで視覚の効果である。上の3例とも視覚に頼っていない気がするのだが、どこかで頼っているのだろうか。
以前組手をやり始めた頃気づいたことがある。頭を空っぽにしていると、なんだか逆に研ぎ澄まされて、自然と効果的な攻撃が出ていた。上に書いたことは、どうも八方眼よりもそれに近い気がする。というか、組手のほうは視覚の内のことだから、こちらこそ八方眼と言えるのだろうか。
とまぁ、最近なんだか分からないけれど、特殊能力が備わったようである。
道場ではなぜかフリスビーが飛び交っているが、おかげさまでそれにぶつかることもない。
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