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【解説】 淡さで表現するやわらかホワイトピンク:ティントデザインでつくる最旬カラー

タマリスのホームページで掲載されている動画をご紹介しております。

美容業界は常に進化しており、カラー技術も新しい表現方法が次々に登場しています。今回は、タマリスの新色を使った「やわらかホワイトピンク」のヘアカラーをご紹介します。淡さで表現するこのカラーは、繊細で優しい雰囲気を持ちつつも、しっかりと存在感を放つ仕上がりに。この記事では、その施術プロセスとポイントを詳しく解説します。

使用薬剤は[タマリス フロームカラー

ご協力スタイリスト:iro. 樗木 佑太

今回使用するのは、タマリスのフロームカラーから「チェリーピンク」。このカラー剤には直接染料が含まれており、クリアな透明感と同時に、薄いながらも彩度を感じさせる絶妙なピンク色が特徴です。ブリーチ後のハイトーンベースにぴったりで、ホワイトに近いピンクのニュアンスを演出することができます。


Beforeとカラーテクニックのポイント

施術において最も重要なのは、ベースの状態を正確に把握し、それに応じたカラー剤の配合と塗布テクニックを使うことです。今回のモデルさんは、根元のブリーチがやや甘く、毛先に向かって徐々に明るくなっているベースでした。このような場合、通常のカラーテクニックでは毛先からカラーを塗布するのがセオリーかもしれませんが、今回は根元からカラーを施していくことで、時間を効率的に使いながら全体の発色をコントロールしました。

カラーレシピ

[全体]
Cherry Pink:F/Sheer = 1:50 (ox3%)

根元からのカラー施術

根元のブリーチがやや甘い場合は、根元からカラーを塗り始めます。これにより、根元の発色を先行させ、毛先とのバランスを取ることができます。特に、ハイトーンベースの場合、毛先はすぐに反応してしまうため、根元の発色を待つ時間を短縮することができるのがこの方法の利点です。

塗布の際のテクニック

直接染料が含まれているため、顔周りなど皮膚が薄い部分に塗布する際には、特に注意が必要です。彩度が高いカラー剤は沈着しやすいため、繊細に塗布していくことが大切です。また、塗布量も非常に重要です。薄いスライスでカラー剤を均一に塗布することで、ムラのない美しい仕上がりを目指します。

ファイバーガードの活用

さらに、今回の施術で使用したタマリスの「ファイバーガード」も重要な役割を果たしました。ブリーチ毛は水分を吸収しやすく、乾燥しやすい性質がありますが、ファイバーガードはこれを防ぎ、髪の滑りを良くする効果があります。適切な配合量で使用することで、髪のダメージを抑え、施術後も滑らかで健康的な仕上がりを維持できます。

特に今回のように、ブリーチ毛に淡いカラーを施す場合、髪の内部での水分バランスが非常に重要です。ファイバーガードが含まれることで、ブリーチ後の髪にかかる負担を軽減しながら、鮮やかな発色をサポートします。

仕上がり

淡くクリアなホワイトピンクに仕上がりました。根元から毛先まで一色で統一されており、くすみ感が抑えられた透明感のあるピンクが髪全体に広がります。カラー剤自体に色が付いているので、施術中に不安を感じることがあるかもしれませんが、仕上がりは想像以上に柔らかく、上品なピンクです。

まとめ

「やわらかホワイトピンク」は、繊細なトーンを求めるお客様にぴったりのカラーです。高彩度のカラーを上手に扱うテクニックと、ベースに応じた柔軟な対応がポイントとなります。
挑戦する価値がある、新しい表現方法で、クライアントに驚きと感動を提供しましょう。


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