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【アサカクラブ】 ブレイクダンスを追え

〈登場人物〉
RYUICHI
僕(ひらい)

正午、お日様が真上の頃。日差しは暖かくてでも頬に当たる風は少し冷たい。Tシャツの季節はとっくに忘れていました。そんなこんなで僕はブエナキッチンへ向かっています。そこでブレイクダンサーにお会いし、お話をするのです。もちろん、ただのブレイクダンサーではありません。世界大会に出るほどのスゴ腕?いや、スゴ全身ブレイクダンサーにお会いするのです。お店に着いて「どんな人だろう」とワクワクしながら待機。

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「チャリン」

ハンサムな方がお店に入ってきました。

「はじめまして!朝霞倶楽部のひらいです!」

「RYUICHIです!よろしくね!」

この方が、RYUICHIさん。笑顔がとても素敵で話し方だけでも優しさを感じとれます。RYUICHIさんはレベルの高いメンバーが数多く所属している“ARIYA CREW”のメンバーの1人。2013年にUK JAPAN FINALのソロ部門で優勝。簡単に言うとストリートダンス界の全国大会で優勝!さらに2017年のUK BBOY CHAMPIONSHIP に出場。いわば、世界大会に出場されました!

「まず初めに、RYUICHIさんは嵐山出身ですが朝霞を選んだ理由は?」

「埼玉を中心にダンスのお仕事をしていて、奥さんは渋谷中心で働いていて、それで朝霞がいいねってなった感じかな(笑)」

「たしかに、朝霞はぴったりですね(笑)」

「住んで1年ちょっと経つけど、ごはんも美味しいね、ジェームスってところが特に好き。」

「僕、まだ行けてないんですよ、、」

「え!今度行こうよ!」

RYUICHIさん優し過ぎます(涙)僕もこんな男になりたいな~としみじみ思っているとランチが運ばれてきました。今回注文したのは、日替わりランチの“チミチャンガプレート”です。

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「さっそく本題に入りますが、ダンスとの出会いはいつですか?」

「中学2年生の頃にBoAのバックダンサーを見てダンサーになりたいって、漠然とだけど思ったのが始まりかな。最初はビデオを見てそれを真似したりしてたね。それでブレイクダンスに至るまでは、友達に『ウィンドミルって知ってる?』って言われて、それがブレイクダンスの事で、詳しくは、くるくる回る技の事なんだけど、それで『色々あるんだ』ってビビっときたって感じかな。」

小さい頃から英才教育されていたのかと思ってたのでびっくりです。

「それからは数件しかないネットの情報を頼りに中学校の休み時間とか放課後はずっと1人でやってたね(笑)」

休み時間や放課後の時間を費やすほどのめり込んでいたなんて、この時からRYUICHIさんはブレイクダンスの神様に好かれているのかも知れないです。

「でも、僕のちょっと上の世代とかはブレイクダンスは不良がやるものみたいなイメージがあってスケボーみたいな感じだったね。まぁブレイクダンス自体が1983年に日本に入ってきた若い文化で、フラッシュダンスっていう映画でブレイキンをしているシーンを真似して広まっていったみたいな経緯もあるね。」

「ええ、カルチャーの塊ですね!」
 
「さらに2024年のオリンピックでブレイキンが種目追加されて見え方みたいのも変わりつつある。」

「確かに!でも,そもそもどうやって採点するんですか?」 
                                     
「えっとね、この技やったから何点!みたいのはなくて基本的に主観なんだよね。もちろんダンスの基礎とかジャッジたちが共通の認識をもって見るんだけど、音楽もDJ がその場で曲流して、それに即興でどれだけ合わせられるかみたいなところでも判断してる。」


この話を聞いて、やっとダンスが音楽と深い関係性にあることを理解できた気がします。DJが音楽を即興で流して、それに合わせてカッコよくパフォーマンスした方が勝ちってとてもシンプルで最高にクールです。

「RYUICHIさん自身が考えるブレイクダンスの楽しさってどんなところなんですか?」

「ブレイクダンスに限った話ではないんだけど子供から40代、50代までいろんな年代の人がやってて、ダンスを通じて友達が増えて、それが全国、世界規模でなんだよね。それが面白いね。」

まっすぐな目でニコッとしながら話していました。

「そんな全国、世界でブレイクダンサーとして活躍してく中での信念というか、どういった想いでダンスに取り組んでいるんですか?」

「今も世界大会で優勝するのが夢で、日々挑戦しているし、4、5年前からはダンスで埼玉のスターになりたいっていう目標もできてて、、地元が田舎だから練習場所もなくて高校時代は体操部入ったけど体操せずに体育館の隅でブレイクダンスの練習してた(笑)そうゆう経験から世界大会で優勝して、地元に還元したい!っていう想いがあるね。」

「ブレイクダンス普及のためにもまず練習場所に困らない環境の整備も大事ですよね。」

「ダンス教室イベントみたいのも朝霞でもやりたいって考えてるけどまだ来たばかりで、今は場所とか偵察中って感じ。」

オリンピック後は忙しくなりそうです。ぜひ朝霞で開催してほしいです!お互いに色々話しているとあっという間に1時間が過ぎていました。今回、近いようで遠いブレイクダンスの世界をお勉強させていただきました。ダンスの事のみならずRYUICHIさんのいろんなことを知り、しっかりファンになっていました(笑)これからもっと熱くなるブレイクダンスをぜひ、みなさんも注目してみましょう!RYUICHIさんの活躍にも目が離せませんね!

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筆者:平井匠                            朝霞育ちの大学生(20)趣味はカメラ、グラフィックデザイン、ギターなど。朝霞俱楽部の管理人

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