あやかしのなく夜に 33話
33話 大丈夫、だから 放課後、玄関で臨と待ち合わせて互いの家に寄って、私服に着替えてから山に向かうことになった。
時刻は十五時半過ぎ。十七時前になれば辺りはだいぶ暗くなってしまうから、山に行くならこのまま向かう方がいいだろう。
二十二時過ぎに俺たちみたいな高校生がほっつきあるっていると補導されてしまうから、さっさと済ませたい。
まず臨の家に寄った後、僕の家に寄り着替えてリモを回収して、自転車を押しながら山に向かうことにした。
「なんだかドキドキしますね」
僕の自転車