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ベトナム渡航マル秘テクニック

■前章
コロナ禍で昨年2020年3月7日に入国して以来9ヶ月間もベトナムに閉じ込められていたため、年末に向けていよいよ痺れが切れて家族の待つ日本へ一時帰国しました。その後、2ヶ月間を地元で過ごしてから、今はベトナムへ戻りホテル隔離中です。この機会に、世界的にもコロナ対応に高評価を得ているベトナムへの外国人の難解な入国のための手続きやポイントをまとめておきます。

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※まずはこちらを熟読してください。
ベトナムへの入国を希望する皆さまへ | 在ベトナム日本国大使館 : https://www.vn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/20200731nyuukoku.html
ここにも記載がありますが、入国許可申請から隔離ホテルの手配まで旅行会社などの業者がやってくれます。
私は今後の経験のために入国手続きは自社でやりましたが、航空券とホテルの手配は旅行会社に依頼しました。ベトナム人社員だとフライトやホテルの利便性はわからないのと旅行会社の最新情報が必要だったからです。

■目次.ベトナム入国と隔離の全体のフロー
1.ベトナム側で入国許可申請をする。手続きには大きく3ステップ。
①HCM市人民委員会労働傷病兵社会局(DOLISA)による入国許可
②入国管理局による入国許可 →TRCがまだ無い人はビジネスVISAの招聘状も合わせて申請する。
③HCM市国際医療検疫センターへの入国登録 →2.の航空券とホテル移送、隔離ホテルの予約が必要。
2.航空券とホテル移送、隔離ホテルの予約
3.日本出国とベトナム入国の準備 →PCR検査と全書類の印刷
4.日本出国からベトナム入国、隔離ホテルまで
5.ホテル隔離生活

なかなかに難解なベトナム当局各部門への入国許可申請を解説します。目次でも書きましたが、これら手続きは旅行会社などの業者が代行してくれますが、現地の所属先が準備することも多く、全体の流れを把握しておくことが重要です。なお、私は今後の経験のためにも自社で手続きをしましたが、航空券と隔離ホテル手配は現地の日系旅行会社に依頼しました。

■1.ベトナムへの入国許可申請
・現地に所属があり、その組織(会社)から申請をする。
・すでに手続きはマニュアル化されているので自前でやることもできるし、業者に依頼することもできる。
ただし、業者に依頼しても会社側で準備したり動いたりすることが多々ある。
①HCM市人民委員会労働傷病兵社会局(DOLISA)による入国許可(2-3週間)
・Kết quả xét duyệt hỗ trợ nhập cảnh : http://dolisa.work/tracuu/
このWebサイトから申請して必要書類を提出する。許可が出た人のリストもあり、個人情報がたっぷり見れます。
②入国管理局による入国許可(3営業日)
・TRCや法人登録証など必要書類を揃えて提出する。
・TRCがまだ無い人はビジネスVISAの招聘状も合わせて申請する。
③HCM市国際医療検疫センターへの入国登録
・2.の航空券とホテル移送、隔離ホテルの予約書を提示する。

ステップ1のHCM市人民委員会労働傷病兵社会局(DOLISA)からの入国承認が下りたら、専用サイト(http://dolisa.work/tracuu/)にて入国承認者情報が検索できます。試しに「ASAI TAKASHI」で検索すると98番に見つかりますよ。個人情報ダダ漏れですね。

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ステップ2の入国管理局への申請まではフライト情報がいらないので事前に手続きできます。ステップ3は航空券とホテル移送、隔離ホテルの予約が取れてからの登録になります。

■2.航空券とホテル移送、隔離ホテルの予約
・ベトナムにて入国便を予約する。
JAL/ANA直行便特別便は成田/羽田からのみ。
運行予定:https://www.vn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/20200731nyuukoku.html#a-3
各国経由便はリスクが高かったので検討しませんでした。
・TSN空港から隔離ホテルへの移送サービスを予約する。
・隔離ホテルを予約する。HCM市内の指定ホテルは23箇所。
隔離ホテル一覧: http://dolisa.work/tracuu/

ベトナム航空、JAL/ANAもまだ定期便は運休していて、ベトナム航空は臨時便は日本人はなかなか乗れないので、必然的にJAL/ANA特別便のフライトスケジュールを待つことになります。(最新情報はTabikobo Vietnamがアップしてくれています。https://www.facebook.com/tabikobo.vietnam/posts/1321707754869066 )帰国時に使った韓国経由便などはさすがに不安なのでやめました。

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私の隔離ホテルの条件は、①窓がある(窓が開く)、②デリバリー、差し入れOK、③インターネットが安定している、の3点です。たくさんの隔離経験者と旅行会社の情報からHuong Sen AnnexホテルのSUPER DELUXE(30㎡)バルコニー付き(CITY VIEW)に決めましたが、3部屋しかないテラスの部屋になりラッキーでした。おかげで、毎日テラスで食事をして、テニスラケットやゴルフ練習クラブを振ったり、友達が下まで来てくれると直接おしゃべりができます。ホテルの条件は人それぞれかと思うのでいろいろ探してください。

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■3.日本出国とベトナム入国の準備
・以下を印刷して持っていく。
①人民委員会承認
②入国管理局承認(入国許可承認)
③保健局承認(隔離指示書)
④Commitment Form (陽性になった場合は会社が医療費を負担する確認書)
⑤隔離ホテル確認書 
⑥送迎確認書
⑦PCR検査陰性証明書(原本)
⑧Eチケット
・PCR検査を受ける。
「RT-PCR又はRT-LAMP法」「鼻咽頭ぬぐい液方式」
「入国3日前から5日前までに「発行」されたPCR検査等の陰性証明書を取得すること」
指定病院一覧:https://www.meti.go.jp/policy/investment/tecot/pdf/tourokubo.pdf

PCR検査は入国の3-5日前の間に発行されたものです。3日以内ではないので注意してください。また、当初、自宅の明石市で唯一PCR検査指定の石井病院に予約を入れていましたが、直前で旅行会社の方に確認されて「唾液式」しかやってなくてアウト。そこから他の病院に予約を入れるも、直前なのでどこも指定日が空いてなくて難儀しました。翌日に証明書を受け取りにいかないといけないので、あまり遠いところだと大変ですよ。

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■4-1.日本出国
・JAL/ANA直行便特別便で希望日の2月7日がたまたまANA羽田発だったので予約。
・自宅が関西なので、念のために前日に前入りして羽田空港近くのホテル泊。
・当日は念のため3時間前に羽田空港入り。
・ベトナム入国のオンライン医療申告(入国24時間前必須◆)https://tokhaiyte.vn/
正確に入力しないと入国時にトラブルになるらしい。
入力マニュアル:https://www.vn.emb-japan.go.jp/files/100109974.pdf
・チェックインカウンターは2時間半前にオープン。チェックインでは入国許可書と陰性証明書も確認される。
ANAオンラインチェックイン(出発24時間前)をしていてもチェックインは必要。https://www.ana.co.jp/ja/jp/international/prepare/checkin/online-checkin/
・羽田空港第3ターミナルはフライトがほとんどなく、飲食店数軒、薬局1店が開いているだけ。
出国後のラウンジはSKY LOUNGEとTIAT LOUNGEが開いているが、プライオリティパスも私が持参していた3枚のゴールドカードも全部ダメ。https://tokyo-haneda.com/service/facilities/lounge.html
搭乗ゲート前のベンチもガラガラでコンセントもある。
・搭乗はコロナ前と全く変わらず。機材はB787、乗客は3分の1くらいだったのでざっと100名弱か。

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■4-2.ベトナム入国、隔離ホテルまで
・到着後、ボーディングブリッジ経由でターミナルに入る。
・イミグレ手前のカウンターにて、フライト前にやったオンライン医療申告のQRコードを提示して、確認書を受け取る。
・イミグレでは、入国許可書や先ほどの医療申告確認書を提示。
・手荷物受取所(baggage claim)にて消毒液でびしゃびしゃになったスーツケースを受け取り、1番受取所の奥に待機エリアがあり、そこで移送バスごとに呼ばれるのを待つ。
・呼ばれたらデスクで確認して渡された防護服に着替え、運転手についていく。
手荷物受取所から手荷物検査は通らず、そのまま裏口から建物の外へ出てそこに駐車されているバスに乗り込む。
なお、外に出るところで消毒液を全身に吹き付けられる。
・ホテル到着。入館の前にまたまた消毒液を荷物に吹き付けられて無事入室。

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ということで、思っていたよりもスムーズに隔離ホテルまで辿り着けました。ただ、周りの方では、羽田空港のチェックインでトラブっていたり、ベトナム入国のイミグレ前でどこかに連れていかれたりしていたので、やっぱり準備が足りていないと止められるようです。今回は、私もたくさんの入国経験者に相談して教えてもらいました。もし、もっと詳しいことが聞きたい方がいらっしゃいましたら、お気軽にご連絡ください。次回は隔離ホテル生活編ですが、隔離生活中にじっくりと検証したいと思います。

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