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年末年始だ!映画特集!①

太った犬をガン見していたら転んで土に頭を突っ込んだ浅井です。
転んでいるのにガン見するのを止められなくて、勢いそのまま土に脳天を打ち付けました。
「いたっ」と声は出たものの、ふかふかの土だったので怪我はまったくありませんでした。
本当にこれでもかというくらい太っていたので、今でも瞼を閉じるとあの黒い大きな柴犬が浮かんでくるのです。

年末年始に募集した映画の簡単な感想

年末年始は映画やドラマをずっと観ています。
2022年12月末にツイッターで映画を募集したところ、非常に様々な作品たちが届きましたのでそれぞれのあらすじと簡単な感想を投稿します。
楽しい休みになりました。教えてくださった皆さん、ありがとうございました!

今回は18作品の内、半分の9作品の感想です。
自分が感じた事や思ったことをかなり素直に書いております。
怒らないでください!

①ジョーズ

製作当時、弱冠27歳だったスティーブン・スピルバーグが、ピーター・ベンチュリーの同名小説を映画化し、大ヒットとなった海洋パニック。
海水浴客でにぎわう夏の海に、突如として巨大な人食いザメが出現。若い女性が無残に食い殺される。警察署長のブロディは海水浴場の閉鎖を訴えるが、町の財政は夏の観光で成り立っているため、意見を聞き入れてもらうことができない。
すると第2、第3の犠牲者が発生し、町はたちまちパニックに陥る。ブロディは若き海洋学者のフーパーと荒くれ者の地元の漁師クイントとともに、独断でサメ退治に乗り出す。

映画.comより引用

☆主人公がかわいそうな立場になっているだけでご飯が進むぜ!な映画☆

実は初見の映画です。
理由はまだ私がベイビ~の頃、USJのジョーズの乗り物でトラウマを植え付けられたからです。あの感情のない目がめちゃくちゃ怖い…。

水族館で撮った鮫。めっちゃこっち見てくる。

シャークネード」系は観てるのですが、あれは笑うための映画ですから。

ジョーズってひたすら騒いでる系映画かと思ったら、作り方がしっかりしていて感動しました。流石スティーブン・スピルバーグ。
ジェイソンの1~3までと同じで、最初はしっかり話が作ってあって、人気が出ると「ワ~!ギャ~!」系になるんでしょうか。

鮫の姿をなるべく見せないところが、製作面からも恐怖面でも功を奏していました。お金がかけられずとも最大限の表現をしていくスタイル好きです。

主人公ブロディがとにかく苦労人の雰囲気が出ていて良いですね~。
被害を出したくないのに、島の財政を支える観光業に打撃を与える訳にいかないと聞き入られず、また増える犠牲…。しかも「あんたのせいだ~」的な文句まで言われたりします。
ブロディがかわいそうな目に遭えば遭うほど白い飯が進みます!
幸の薄い人間の耐える顔を見ながら食べる飯はうまい!くう~かわいそうに……。


あと(性格うんこだけど)市長のスーツが錨柄でかわいくて欲しいです。
映画のラストは結構スッ……と終わって笑いました。

ちなみに人を襲った鮫は好物の亀と間違えて噛みついちゃったのがほとんどと言われています。サーフボードから手足が出てたら…亀に見えますよね。

生態系のバランスを保つ上で鮫は絶対になくてはならない生物なのですが、今は結構乱獲が問題になっています。
そこらへんのことは映画「南太平洋のサメと暮らす人々」がおすすめです!分かりやすい&興味深い文化を知ることができます。面白いですよ!

②トワイライツ

自分自身の「死」に立ち会ったトウヤは、だがその「死」を素直に受け止められずに、止まってしまった「生」の時間から追われて駆け出す。
汽車会館映画、居酒屋「XTO」、時計のあった街、海、いつかの団欒の場所、お父さんのような人、お母さんのような人、知っているようで知らない人たち……彼岸と此岸の間にあやうく存在している路地をさまよい始める。

映画.comより引用

☆なんか分からんけど走れ遠山!!!な映画☆

ほぼ台詞のないサイレント・モノクロ映画でした。
死んだ主人公が走り回ったりループしたりして、最後はいろんなものにさよなら告げるストーリーです。

説明は一切ないため「考えるな感じろ」系ではありますが、なくても話の道筋は至極分かりやすかったのでそこで悩むことはなかったです。不条理映画祭で鍛えられた身としては無問題でした。

主人公が同じとこ走り回ったりループしてたりで、慣れてくると「はい、もっかい!はい、もっかい!」などと合いの手を入れることも可能です。
主人公が自分の家の表札を振り回したりするので「遠山」であるということがやけに印象に残っています。

がんばれ遠山

30分ほどの短い話の中では、最後のシーンが撮りたかったのかな?と思いました。長回しで横スクロールしていく画なのですが、そこが良かったです。

ただお父さんが途中で居酒屋にいるんですけど、口から魚出してくるのだけは嫌な気持ちになりました。ばっちいよパパ!

久々に寺山修司を浴びるか…という気持ちになった映画でした。

③超高速!参勤交代

佐々木蔵之介が、江戸幕府から無理難題を突き付けられた弱小藩の藩主に扮する時代劇コメディ。

第8代将軍・徳川吉宗が天下を治める時代。
磐城国のわずか1万5000石の弱小藩である湯長谷(ゆながや)藩は、湯長谷の金山を狙う幕府の老中・松平信祝から、通常なら8日間を要するところを、わずか4日間で参勤交代せよと命じられる。
湯長谷藩主の内藤政醇は、知恵者の家老・相馬兼嗣とともに4日間での参勤交代を可能にする奇想天外な作戦を練り、実行に移すが、松平もそれを阻止せんと刺客を放っていた。

映画.comより引用

☆泥だらけになっていくくたびれたサラリーマンたちを楽しむ映画☆

日本史に詳しい姉を横に装備して観ました。
※日本史に詳しくなれる漫画があったら教えてください!

なんとうか、いつの世でもサラリーマンは頑張っているんだなと思わされました。それぞれ所属する会社があって、上と下の板挟みになる中間管理職もいて…。

演技に違和感があると話に入り込めなくなってしまうタイプなので、上手な方が揃っていて安心して観れました。
お殿様の信頼している家老・相馬兼嗣のキャラクターがすごく好きです。
頼もしくて可愛くてコメディも出来て魅力的な人ですね!私もお殿様になって無理難題を押し付けてみたいです。

俳優さんのコメディって楽しく安心して観れます。
みんなが泥だらけになったとき、本当に体臭きつそうで笑えました。

④プラットフォーム

スペインの新鋭ガルダー・ガステル=ウルティアが、極限状態に置かれた者たちの行動を通して様々な社会問題をあぶり出した異色スリラー。

ゴレンは目が覚めると「48階層」にいた。
そこは遥か下まで伸びる塔のような建物で、上下の階層は部屋の中央にある穴でつながっており、上の階層から「プラットフォーム」と呼ばれる巨大な台座に乗せられて食事が運ばれてくる。
食事は上にいる人々の残飯だが、ここにはそれしか食べ物はない。各階層には2人の人間がおり、ゴレンは同じ階層にいた老人トリマカシから、1カ月ごとに階層が入れ替わること、そして食事を摂れるのはプラットフォームが自分の階層にある間だけ、というルールを聞かされる。
1カ月後、ゴレンが目を覚ますと、そこは以前より遥か下の「171階層」で、しかも彼はベッドに縛り付けられ身動きが取れなくなっていた。

映画.comより引用

☆食事の皿が乗ったテーブルの上でダンスしてみたくなる映画☆

難解な映画かと思いきや、ストーリーはシンプルで観やすかったです。
全体的に説明はなく、表現は極めて抽象的でしたが、"伝えたいテーマ=監督の思い"が明確です。

"私の血肉" "ドン・キホーテ" "りんご"…など宗教や哲学・世界そのものを意識すると感覚として伝わってくる…かも?
三位一体とか、世界の縮図とか、そういう話かなと個人的に思いました。「プラットフォーム」は装置とか舞台とかそういう意味なので、人生とか世界の形とかを"階層"という形で例えているのかな。
分かりやすいのは富の分配の話とかかなあ。

作家性の強い・考察がたくさんできる映画大好きです!
トリマガシおじさんがナイフで主人公の身体を刻むだけの話じゃないぞ!

ゴレンの肉をむしゃむしゃしてくださいます

主人公のゴレンが闇深くなっていくのに、やはり主人公らしいところが好き。彼はあの階層だけの世界におけるルールみたいなものですよね。
その階層を運営している側はあくまでもその装置でしかなくて、ルールを決めるのは実は自分自身、装置の中にいる人間自身だと明示しているのだと思います。
漫画の主人公も宗教チックなところあるので興味深く考察できました。

ラストは「未来世紀ブラジル」と同じ感じかな~と個人的に思ってます。
ああいう終わり方すごく好きなんです。「ああ~かわいそう~~」と思いながらも底のない闇に憧憬も感じるというか…。

途中、階層の支配人みたいな人が「料理に髪の毛入ってたぞー!」って怒鳴ってるところでめちゃくちゃ笑いました。
いや、でもよく考えるとその髪の毛が入ってた料理って……などとまた考察が楽しい映画ですね。

⑤映画大好きポンポさん

杉谷庄吾【人間プラモ】の同名コミックを劇場アニメ化。

大物映画プロデューサーの孫で自身もその才能を受け継いだポンポさんのもとで、製作アシスタントを務める映画通の青年ジーン。
映画を撮ることに憧れながらも自分には無理だと諦めかけていたが、ポンポさんに15秒CMの制作を任され、映画づくりの楽しさを知る。
ある日、ジーンはポンポさんから新作映画「MEISTER」の脚本を渡される。
伝説の俳優マーティンの復帰作でもあるその映画に監督として指名されたのは、なんとジーンだった。
ポンポさんの目にとまった新人女優ナタリーをヒロインに迎え、波乱万丈の撮影がスタートするが……。

映画.comより引用

☆作家はとにかく踊るしかねえんだ!!!とポンポさんに刺される映画☆

最初は「なんでこんな小さな子(ポンポさん)がお偉い役職なんだ?」ということが気になっていましたが、20分も経てばそんな思いも吹っ飛び「主人公ウダウダ言ってないで早くポンポさん安心させたれよ!」という気持ちになっていました。

私は超肉食系作家なので「考えるのは後!とにかくやる!作る!」タイプで、主人公のジーンのように受け身タイプが作家としてやっていけるのか心配になります。狂気の海を渡り切れジーン君…。
自分を信じてとにかく作り続けて欲しいです。周りの意見は関係なく。

作品を作る者として共感できる部分が多くて楽しかったですが、"根暗なやつじゃないと本当に良い作品は作れない"という考え方は、う~ん、そうかなあと感じました。
明るい気持ちだけで作品を作っても良い物はできると思います。突き動かされるものに真摯であれば、懐疑的になりすぎずとも良いんじゃないかなあ。

それに加えて銀行員のくだりと、最後の主人公の思考に少し違和感を覚えました。
キャラクターの思考・性格が少し変わった気がしました。
ジーン君の言っていることはまったく間違いじゃないし、すごい共感できるのですが、これはジーン君の言葉かな?と感じました。細かいディティールの部分で、単純に好みの問題だとは思います。
多分私が受け身の人間を描けないバイオレンスタイプだからかもしれません…ごめんなさい。
他の部分がすごく良かっただけにちょっとした違和感に引っかかってしまいました。

涙もちょちょぎれる!!!熱い!!!ストーリーで大満足でした。
ポンポさんがかわいくてすごい好きです。髪型がどうなっているのかだけは最後まで謎でした!

⑥ファーザー

名優アンソニー・ホプキンスが認知症の父親役を演じ、「羊たちの沈黙」以来、2度目のアカデミー主演男優賞を受賞した人間ドラマ。
日本を含め世界30カ国以上で上演された舞台「Le Pere 父」を基に、老いによる喪失と親子の揺れる絆を、記憶と時間が混迷していく父親の視点から描き出す。

ロンドンで独り暮らしを送る81歳のアンソニーは認知症により記憶が薄れ始めていたが、娘のアンが手配した介護人を拒否してしまう。
そんな折、アンソニーはアンから、新しい恋人とパリで暮らすと告げられる。しかしアンソニーの自宅には、アンと結婚して10年以上になるという見知らぬ男が現れ、ここは自分とアンの家だと主張。
そしてアンソニーにはもう1人の娘ルーシーがいたはずだが、その姿はない。現実と幻想の境界が曖昧になっていく中、アンソニーはある真実にたどり着く。

映画.comより引用

すみません、切なくて感想が書けません。
アンソニー・ホプキンスとオリヴィア・コールマンの演技がバケモン。良すぎる。そのものみたい。
アンソニーが威厳たっぷりだったり、ちょっとかわいく見えたり、身体の大きさまで変わって見えました。本当にすごい。

見ていると混乱してきますが、最後まで見るとその混乱も外側から見ればなんとなく繋がってきます。でもそれが切ないというか、当事者の混乱を目の当たりにしたという気がする。
この映画を観ている私はパズルのピースをはめていくことができるけど…という点で切ない気持ちになります。

一度は絶対観て欲しい映画です。
悲しくて切なくて息が詰まる、素晴らしい作品。

⑦マローボーン家の掟

「はじまりへの旅」のジョージ・マッケイ、「スプリット」のアニヤ・テイラー=ジョイら英米の若手俳優たちが主人公となる兄弟を演じた。

森の中にたたずむ大きな屋敷で、不思議な5つの掟を守りながら暮らすマローボーン家の4人兄弟。
忌まわしい過去を振り切り、この屋敷で再出発を図る彼らだったが、母親が病死し、凶悪殺人鬼である父親を殺害したことをきっかけに、明るい日々への希望はもろくも崩れ出す。
父親の死体を隠した屋根裏部屋からは不気味な物音が響き、鏡の中には怪しい影がうごめき、やがて掟が次々と破られていく。
心身ともに追いつめられた兄弟の長男ジャックは、妹や弟たちを守るため、ある決断を下す。

映画.comより引用

☆パパはすごいぞ~なファミリー映画☆

中盤辺りからラストの予想をつけたものの、いつも外れるので今回も違うだろうなあと観てたら自分の想像通りになったので、最後の大激闘シーンで「そんなことある!!??」と笑顔で拍手しまくってしまいました。
例年稀にみるモンスター出ました!ある意味。

終盤手前はB級映画の見過ぎで「いや、そう思わせておいて…部屋の隅の3本の線が重なるシーンがあったし、部屋の出入りの許可がいるなら…これは悪魔系だな…?」などと考察し過ぎました。全然悪魔系ではなかった。

末っ子の子が出てくる度にかわいい子だね~とニマニマしていましたが、あるシーンで大変なことに気付いて涙が出ました……。
えぐい過去を想像させるために、最小限の情報に絞られているところが雰囲気を作り上げていて良かったです。
全体的に無駄な肉の削ぎ落された雰囲気で、監督の好き嫌いがしっかり見えてきたのも楽しかったです。
伏線が一気に回収される最後の大乱闘に輝き息吹いてる!
好き嫌いがハッキリしている人の作る作品は方向性が固まっているから観やすいですよね。素敵な画面作りをする人だなあ~。
キャストも実はとっても豪華ですね。うまい人ばっかりで贅沢な映画です。

暗いトーンの映像が好きなので観ていてドキドキするシーンがたくさんあって楽しかったです!
あの世界で生き残りたいならハロウィンのローリーみたいになるしかないんだろうな…。
う~ん、そう考えると最高ですね!

⑧コーダ あいのうた

家族の中でただひとり耳の聞こえる少女の勇気が、家族やさまざまな問題を力に変えていく姿を描いたヒューマンドラマ。2014年製作のフランス映画「エール!」のリメイク。

海の町でやさしい両親と兄と暮らす高校生のルビー。
彼女は家族の中で1人だけ耳が聞こえる。幼い頃から家族の耳となったルビーは家業の漁業も毎日欠かさず手伝っていた。
新学期、合唱クラブに入部したルビーの歌の才能に気づいた顧問の先生は、都会の名門音楽大学の受験を強く勧めるが、 ルビーの歌声が聞こえない両親は娘の才能を信じられずにいた。
家業の方が大事だと大反対する両親に、ルビーは自分の夢よりも家族の助けを続けることを決意するが……。

映画.comより引用

☆名前の通り輝けルビー!響け愛の歌!な映画☆

"耳の聴こえない親"に育てられた"耳の聴こえる子供"のことを「CODA」というらしいです。「Children of Deaf Adults」の略のようです。

主人公の家族の手話がめちゃくちゃリアル、というかホント喋っているという感じがしました。手話って言語の一つなんだなあと感じました。
調べてみたら実際に役者さんも耳の聴こえない方らしいです。喧嘩のシーンが好きです。手話でうわーッ!って言い合ってるのが分かって、音で聞くよりも視覚がすごく楽しいです。

主人公のルビーが、耳の聴こえないお父さんに歌を聴かせるシーンで、ひたすらルビーの喉の振動を感じようとするパパの真っ赤な顔に涙が出ました。
ルビーの歌を知りたい、愛の歌を感じたいっていう気持ちが伝わってくる名シーンです。

ルビーの、歌いたいっていうよりも、愛を伝えたいから歌うっていうところに"本物"を感じました。だからこれが本当の愛の歌になるんですよね。
最後はきっとみんな大丈夫だと思わせてくれるラストで、ほっこりすっきりな後味。
最後の手話は今後の人生、使っていきたいなあ。

⑨ソング・オブ・ザ・シー 海のうた

アイルランドに伝わる神話をもとに、海ではアザラシ、陸では人間の女性の姿をとる妖精と人間との間に生まれた兄弟の冒険を描き、第87回アカデミー賞で長編アニメーション賞にノミネートされたアイルランド映画。
セルキーの母親と人間の父親の間に生まれた幼い兄妹のベンとシアーシャ。
ある日、妹のシアーシャがフクロウの魔女に連れ去られてしまい、兄のベンは妹を救うため、魔法世界へと旅立っていく。

映画.comより引用

☆アザラシの「ん?」って顔が何度観ても最高な映画☆

3回目の視聴。
ワンちゃんとアザラシの顔の印象が頭に残り過ぎて、序盤のストーリーがぶっ飛んでました。それくらいかわいい。

妹シアーシャとアザラシが泳ぐシーンが好き

アイルランドはイギリスの近く、というかお隣さんの国です。いろいろと複雑ではあります。
自然がすんごいので"エメラルドの島"と呼ばれているらしい。

ストーリーは兄弟の絆と、アイルランドの伝承が主になっています。
荒ぶる自然に"神"を重ねるのは日本と似た感覚だなと思いました。

日本人は山、アイルランドでは海が「人間にとっての異界」なのかなと感じます。「異界」…人間の手に及ばぬ世界のことです。
神が山や海・空、街中のそこらへんにいるというアニミズム的感覚を感じました。
民俗学がベリー好物なので歴史的側面から見ても楽しいストーリー。

ジブリのオマージュも多く、そこに目を奪われがちですが、絵や動きの側面だけでなく、そのアニミズム感覚を共有できるから尚更そう感じるのかなと思います。

特に今、現代に生きる私達に向けて作られたという感じがひしひしと伝わってきます。
現代だけでなく古の営みへの愛と深いリスペクトを感じる大好きな作品です。

主人公のシアーシャが白い布を被ると白いタラコみたいに見えるのが最高にかわいいので、それだけでも一見の価値があります!

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以上9作品でした。残りはまた次回!