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アサイゲルマニウムの様々な名称

アサイゲルマニウムの名前遍歴

アサイゲルマニウムは以前の記事に記した通り、浅井先生の著書にある「私のゲルマニウム」という呼び名を起源にしています。
既に、浅井先生の二冊目の著書『ゲルマニウム讃歌』の中にⅣ章のゲルマニウム臨床報告にこの”アサイゲルマニウム”という表記を見ることができます。この書籍の初版が昭和53年つまり1978年ということで、そのころにはアサイゲルマニウムという呼称が臨床面では定まってきていたことが分かります。一方、三冊目の著書である『ゲルマニウムとわが人生』では、それまでに「私のゲルマニウム」や単に「ゲルマニウム」と表現されていたものが、「私のアサイ・ゲルマニウム」という表現に変えられています。既に浅井先生は逝去されているので、このあたりのことは伺うことができないですが、出版年が1981年で一冊目の初版から6年、アサイゲルマニウムによる健康作用がブームとなり、ニセモノが現れてきた頃なのかもしれません。
いずれにしてもアサイゲルマニウムという呼称はヒトが飲用するものに対して使われていった様子が見て取れます。
他にも名称は諸々あります。”カルボキシ・エチル・ゲルマニウム三二酸化物”、”有機ゲルマニウム”、”β-ビス・カルボキシエチルゲルマニウム・セスキオキサイド”、”2-カルボキシエチルゲルマニウム・セスキオキサイド”、”ポリ-トランス‐【(2‐カルボキシエチル)ゲルマセスキオキサン】”、”Ge-132”、”レパゲルマニウム”そして”3-トリヒドロキシ・ゲルミル・プロパン酸脱水縮合物”といったところでしょうか。他にもあるかもしれません。
多くは化学構造を示す表記で、時代と共に化学構造が明確化されたり、その複雑な構造のゆえに化学構造名の解釈が変わるということが様々な名前になってしまった原因です。
最終的に、国際純正・応用化学連合(IUPAC)で命名されたアサイゲルマニウム結晶の正しい表記がpoly-trans-[(2-carboxyethyl)germasesquioxane]となり、正式名称としています。この名称は、まずポリマー分子であることが一番前に記されています。そしてゲルマセスキオキサンという3つの酸素を意味するセスキオキサンがゲルマニウムに結合していてポリマーを作っていること、そしてゲルマニウムにカルボキシエチル基の2番目の炭素が結合してトランス位で結合している構造だということを示しているものです。トランス位というのは平面に対して逆側の方向で結合していることを意味しています。酸素を挟んで結合する2つのゲルマニウムにはゲルマニウムと酸素がつくる環状の平面に対して交互に反対向きで結合しています。かなりややこしい説明ですが、そういう構造の物質であることが情報として含まれています。
化学名はさておき、Ge-132、そして有機ゲルマニウム、レパゲルマニウムというのはこれらの中では少し異色だと思います。少し解説を加えたいと思います。

アサイゲルマニウムの別名1(Ge-132)

Ge-132は、ぼくたち浅井ゲルマニウム研究所の社員で1990年代までに入社したものにとってはなじみ深い名称です。弊社の開発番号としてこの名称がつけられています。ぼくは英語でこれを発音しなければならないときは、germanium one thirty twoと表現します。germanium one hundred thirty twoではないのです。この理由は浅井ゲルマニウム研究所の人にしか分からないでしょう。ここでは理由を敢えて明かさないことにします。
アサイゲルマニウムの歴史として、このGe-132という名称は切り離せないものですし、研究論文は殆どがGe-132という名称を使って書かれてきました。200報以上の報文が存在しますが、前に記述した通り、ニセモノの他社製品で安全性確認していないものがエンドユーザー向けの製品に製品名称として記しているため、ニセモノ検出のマーカーとして泣く泣く弊社での使用をやめています。
Ge-132という名称がラベルにあるものはアサイゲルマニウムを使っていない製品で、安全性の確認は十分に行われていないと考えられますので、ご購入される場合は十分に安全性についての評価確認をメーカーにおこなうことをお勧めいたします。
なお、研究論文では、過去との整合性や継続性の意味もあるので、今も一部Ge-132という名称も出しています。

アサイゲルマニウムの別名2(有機ゲルマニウム)

有機ゲルマニウムという表記は、ぼくはあまり好んでいません。それは物質の特定がされないからです。有機ゲルマニウムといってもアサイゲルマニウムのように安全性の評価を極めて厳密に行ってきたものもあります。一方、生理作用を期待して作られた様々な有機ゲルマニウム化合物は、毒性があるために使われなくなっています。もちろん、それ以外にも有機ゲルマニウムは無数につくれます。条件はゲルマニウムに直接炭素が共有結合しているというだけですから。
結局は無機ゲルマニウムである二酸化ゲルマニウムでの腎毒性の事故に対して有機ゲルマニウムという用語がアサイゲルマニウムを指す言葉となっていったからなのですが、弊社のスタンスは”有機ゲルマニウム”だから”無機ゲルマニウム”と違って安全、ということではありませんよ、というものです。
ただ、食品としての成分名の表示は有機ゲルマニウムということになるので、今もこの名称が一般的に使われているということです。
過去記事に記した通り、安全性の確認が取れている素材を選んで使っていただくのが良いと思います。

アサイゲルマニウムの別名3(レパゲルマニウム)

つぎに、レパゲルマニウムですが、この名称はWHOがアサイゲルマニウムに対して正式決定した国際一般名になります。レパゲルマニウムはアサイゲルマニウムの結晶構造であるポリ-トランス‐【(2‐カルボキシエチル)ゲルマセスキオキサン】の特徴をとらえて名づけられたもので、この名称をよく見かけるのは化粧品用途での成分名として、になるでしょう。それは、弊社浅井ゲルマニウム研究所が2002年に化粧品名としてINCI(化粧品原料国際命名法)申請して登録された名称だからです。
さて、こんなサイトがあり、入浴剤(料;なんかお風呂代みたい…)についての紹介がされています。
【2023年】ゲルマニウム入浴料のおすすめ人気ランキング20選 | mybest (my-best.com)
この中でコンサルタントの方が書いている ”レパゲルマニウムとは、別名「アサイゲルマニウム」と呼ばれ、ゲルマニウムを専門に研究している浅井ゲルマニウム研究所がスキンケア用に臨床実験・開発した有機ゲルマニウムのこと。不純物が混入していない化粧品・健康食品用の有機ゲルマニウムです” という内容は間違いないのですが…( ゚Д゚) なんと紹介されている製品群にはアサイゲルマニウムを使用したものが一つもない(爆笑) 恐ろしいですねぇ。レパゲルマニウムは本来アサイゲルマニウムのことで、アサイゲルマニウム以外をレパゲルマニウムという名称で使うのはおかしいのですが、実態は無法地帯になっています。
アサイゲルマニウムを使っている製品には、そのように書いてあると思いますが、念のため確認してお使いください。





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