近江八幡からの京都リベンジ その前の話

事の起こりは2月の始め。古い友達が「JR東日本にお得なチケットがある。それで東北を旅しよう」と持ちかけてきた。調べたらそれは『鉄道開業150年記念ファイナル JR東日本パス』というもので、「フリーエリア内の普通列車と特急・新幹線自由席が、連続する3日間乗り降り自由になる特別企画乗車券」だった。

https://www.jreast.co.jp/150th/finalpass/

あらかじめ座席の指定を受ければ、新幹線・優等列車の普通車指定席が4回まで利用可能で、価格は22,150円(税込)。ただし、4回を超えてご利用の場合は運賃のみ有効となる。とはいえ、これはホントにおトク感ありそう。
というわけで乗り気になったんだけど、なんとこの企画。声をかけてきた彼の方に事情が生じてゴメン、ということになってしまった。残念。なんだけど、なかなか魅力的なチケットなので、1人で行って見ようかな、という気分になってしまった。盛岡には知り合いがいる。弘前城にも行ってみたい。角館の武家屋敷も気になるし。中尊寺も行ったことがないし…。
なことを話すと、彼曰く。
「いまじゃ東北や秋田へ向かう新幹線に自由席はほとんどない。だから、指定が必須。お前がこれまでやってきたような、ふらりと出発して行き先で翌日の予定を決め、あっちへうろうろ、な旅はできない。事前にルートを決めておき、それにしたがって宿を取っておく」んだという。へー。そうなんだ。東海道新幹線みたいに必ず自由席がついていて、ふらっと行けばどれかに乗れるということはないんだという。しかも、在来線は本数も少ないので、のんびり各停で移動しようと思っても、そういうわけにはいかないのだとか。ちょっとハードルが高くなってしまった。さらに追い打ちをかけるように彼は言う。
「3月の東北は寒いぞ。車内や建物の中は大丈夫だけど、外はまだ寒い。防寒対策はちゃんとしとけよ。とくに足元。雪がやんでても陽気が良ければぐちゃぐちゃだから、街歩きなんて革靴なんかで行ったら大変なことになるぞ」
またまたハードルが上がってしまった。
3日間とも乗る電車を決め、訪問するスポットも決めておいて、宿への到着時間も考えないといけない。まんいち乗り損なって移動できなくなると、立ち往生になってしまう…。うーむ。性に合わないかも。というわけで、あれこれあらかじめ調べて予定を立て、それにしたがって動くことに自信もなくなってしまった。なので、やーめた、になってしまった。
とはいえ、旅するというモチベーションは高揚したまま残ってしまった。さて、どうしよう。というわけで、日帰りで群馬の桐生へ行ったりはしたんだけど、なんか物足りない。ええい。じゃあ、かねて行きたかった近江八幡にヴォーリズ建築を見に行くっていうのはどうだ。手前には彦根もある。ちょっと足を伸ばせば京都だ。その線で行ってみよう。(2023.03.11)






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