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アイドルのライブに行ってきた

アイドルグループのライブに行ってきました。新年早々。いろんな、いろんな希望を胸に。

ライブって、席があるじゃないですか。いわゆる良い席と言われるアリーナ席もあれば、遠いなあ、と感じる天井席もあって。

今回私はご縁があって3公演に参戦したので(なんで参戦って言うんやろう。確かに、戦ではある。)、3つの席を経験して。

スタンド席も、天井席も、アリーナ席も経験しました。アリーナが出た時は嬉しくて泣きました。自分でもびっくりした、ほんまに涙出ました。アリーナの地を踏み締めて、噛み締めて、泣きながら歩きました。やっぱりちょっとでも、ほんの少しでも、近くに行きたい。そんな可愛いファン心、私もちゃんと、持っています。

でもね。どの席でも、ちゃんと楽しいんですよ。ちゃんと、幸せに連れていってくれる。天井にだって、ちゃんと、愛を届けてくれるんですよ。アイドルはほんまにすごい。ありがとうアイドルでいてくれて。

席はほんまに、こればっかりは運やから。出た席を、割り振られた席を、その場で瞬時に受け入れて、大人しく座るしか、我々にできることは、ない。

だがしかし。その席を巡って、私はいつも思うのだ。

どの席でも純粋に楽しめる者が、結局、勝ちなのだと。
どんな席でも、心から、素直にライブの一瞬一瞬に感動できる者が、幸せになれるのだと。

いわゆるファンサと呼ばれるものを、もらえなければそれは不幸なのか?否。全然、まったく、不幸なわけがないのだ。

アリーナ席が出て涙を流して喜んだ私の近くの席の人は、こう言った。「あっちのアリーナのほうが良かった」あの人は、幸せなのだろうか。

私は、天井席の人の気持ちも知っている。米粒みたいな自分の推しを、双眼鏡でなんとか最大限まで拡大して、両手をプルプルさせながら、一生懸命持って見る人の気持ちを。

そんな人が、会場にはいっぱいいる。地上に降りれただけで、私たちは、その人たちよりも近くで推しを見ることができる。なにより、肉眼で見ることができる。双眼鏡を使わなくても。レンズを通さずにこの目で直接見る景色は、やっぱり綺麗で美しいから。

ファンサをもらうことでしか満足できない人たちと、ライブ会場にいるだけで、その空間にいるだけで、幸せを感じられる人たち。どちらが幸せかは、明確なのではなかろうか。この言い回し、好き。なかろうか。

私、自分のこと、全然自慢するわけじゃないけど、会場に辿り着けただけで幸せで、この日に辿り着いた、生きてきた、そんな自分が嬉しくてたまらんかった。天井席でも、楽しい!って思える私で。

そんな自分のことが、たまらなく誇らしく思えたんです。すごく、すごく。この心が、嬉しかった。ああ私、この心で、よかったなあって。

結局、純粋に、素直に、その空間を、世界を、瞬間を、愛せる人間が、優勝やなあって思ったし、そんな人が愛される気がした。人からも、推しからも、運からも、他にも、いろんなものからも。

余談ですが、頑張って作って持って行ったうちわを読んでもらえて、ファンサと呼ばれるものも、いただくことができました。(←これは書こうか悩んだけど、“どうせファンサもらえへんかったからどこの席でも楽しめる人が勝ちよ!って強がってるんやな”ってことではないよ、という意味を込めて書きました)

でもやっぱり、アリーナが一番楽しかったから、次のライブもアリーナ席で、神様、よろしくお願いします。(どないやねん)

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